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Suica・PASMOなど交通系ICカードだけで新幹線に乗れるスマートEXは便利
投稿日時:2019.11.13
JR東海とJR西日本が、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードだけで新幹線の改札を通れるサービス「スマートEX」のサービスを開始しています。
駅の券売機やみどりの窓口に並んでチケットを買う時代から、予約や購入はもちろん、乗車まで現金や紙のチケット類には一切触れずに新幹線を利用できる時代へと進化しているんです。
今回は、東海道・山陽新幹線のチケットがどこからでも予約できるサービスのひとつ、「スマートEX」についてご紹介します。新幹線に乗る機会がある方にはオススメの便利なサービスですので、ぜひ目を通してみてくださいね。
スマートEXとは?Suicaなどの交通系ICカードで新幹線の乗車が可能!スマホで簡単予約

「スマートEX」と聞いても、実際のところどんなサービスなのかピンと来ないという方も多いかもしれません。
そこで、スマートEXがどのようなものなのか、詳しくご紹介していきます。利用方法も含め、ご確認くださいね。
スマホから東海道・山陽新幹線の予約ができる
2017年9月30日よりサービスが開始されたスマートEXは、スマホやパソコンからいつでもどこでも東海道・山陽新幹線のチケットを予約できるというものです。
スマートEXの概要は、以下のようになっています。
- 年会費無料
- 予約の変更が発車直前まで何度でも無料でできる
- 予約後は交通系ICカードで新幹線に乗車できる
- 早特割引が受けられる
一番のメリットは、窓口や券売機に並ばなくても新幹線のチケットが取れるというサービスを、無料で利用できるということでしょう。
さらに、乗車直前まで何度でも予約変更ができるのも、従来の紙のチケットにはない魅力です。運賃も通常の運賃より200円安くなります。
| 区間 | 通常運賃 | スマートEX |
|---|---|---|
| 東京⇔名古屋 | 11,300円 | 11,100円 (-200円) |
| 東京⇔新大阪 | 14,720円 | 14,520円 (-200円) |
さらに、長距離の利用区間を乗車日の3日前までに早期予約することで、「のぞみ」普通車指定席やグリーン車を割引価格で利用できる、「EX早特」などの割引サービスも使えます。
手持ちのクレジットカードと交通系ICカードで簡単登録
スマートEXを利用するには、簡単な登録が必要です。そして、登録のための準備として、クレジットカードと交通系ICカードが必要です。
とはいえ、厳密に言えば、交通系ICカードを登録しなくてもスマートEXを利用できるのです。しかし、その場合はネットで予約したら、紙のチケットを受け取りに行かなければなりません。ですから、やはり交通系ICカードの登録がオススメです。

利用できる交通系ICカード
- Kitaca(キタカ)
- PASMO(パスモ)
- Suica(スイカ)
- manaca(マナカ)
- TOICA(トイカ)
- PiTaPa(ピタパ)
- ICOCA (イコカ)
- はやかけん
- nimoca(ニモカ)
- SUGOCA(スゴカ)
- モバイルSuica
- Apple PayのSuica
ご覧のように、全国の鉄道で相互利用できる10種類のICカードが利用できます。
また、モバイルSuicaやApplePayのSuicaも交通系ICカードとして登録できるので、それを利用すれば、スマホひとつで予約から乗車までが可能になるというわけですね。
新幹線代は登録したクレジットカードで予約時に決済
新幹線代は登録したクレジットカードで、予約した時に決済されます。以下のブランドのクレジットカードを登録できますので、交通系ICカードと手持ちのクレジットカードを登録すればすぐに予約頂けます。

・VISA
・Mastercard
・JCB
・アメリカンエキスプレス
・ダイナースクラブ
・J-WESTカード(ベーシックのみ)
スマートEXで予約したチケット代金は、クレジットカードから決済されますので、必ずクレジットカードの登録も必要となります。
主要な国際ブランドの一般的なカードであればほとんどのカードが利用できます。ただし同じくJR東海・JR西日本が運営する有料版の新幹線予約サービス『エクスプレス予約』に登録済みのものは利用できませんのでご注意ください。
会員登録後すぐに予約ができる

スマートEXへの会員登録は、専用サイトから画面の指示に従って必要事項を入力していくだけで簡単に行えます。
会員登録が済んだら、すぐにスマートEXで新幹線の予約ができるようになります。急に出張やお出かけが決まったときでも助かりますね。
予約ができたらチケットレスで乗車するだけ
会員登録後ログインしたら、画面の指示にしたがって乗りたい新幹線の予約を行います。交通系ICカードを登録した方は、あとは当日に交通系ICカードを改札にタッチして新幹線に乗車するだけです。
交通系ICカードを登録していない方は、券売機か窓口にチケットを受け取りに行き、そのチケットを改札に通して乗車します。
スマートEXとエクスプレス予約の違いは?年会費や割引に差がある!
スマートEXの概要と利用方法をご紹介してきましたが、似たようなサービスでスマートEXよりも前からある「エクスプレス予約」とどう違うのか、気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、ここからは、スマートEXとエクスプレス予約の違いについてご説明します。
主な違いは年会費や切符代と専用カード発行の有無!
では、さっそくスマートEXとエクスプレス予約の違いを表で確認してみましょう。
| 項目 | エクスプレス予約 | スマートEX |
|---|---|---|
| 年会費 | 1,000円(税別) | 無料 |
| チケット代 | 会員価格 | 一般の切符より200円安い |
| クレジットカード | 対象のクレジットカードのみ利用可能 ・JCB ・三井住友カード ・三菱UFJニコス ・トヨタファイナンス ・アメリカン・エキスプレス ・イオンカード ・セディナ ・三井住友トラスト |
ほとんどのクレジットカードが利用可能![]() |
| 登録から利用までの時間 | 2~3週間 | 登録後すぐ予約可能 |
| 乗車に使うICカード | 専用ICカードを発行またはモバイルSuica![]() |
手持ちの交通系ICカードを利用 (ICカードを登録しなくても利用可能)
|
もっとも大きな違いは、料金や年会費に関することでしょう。
エクスプレス予約は年会費がかかるものの、新幹線のチケット代の割引があり、利用区間によっては往復割引もあるので、結果的にはお得になるケースも多いのです。
また、何で改札を通るのかというところも、両者の違いのひとつです。スマートEXは手持ちの交通系ICカードをそのまま利用できます。
エクスプレス予約は専用ICカードが送られてくるのを待たなければならないので、スピーディーさやお手軽であることにおいてはスマートEXの方が勝っています。
ここで通常運賃とエキスプレス予約運賃、スマートEX運賃の価格を比較してみましょう。
| 区間 | 通常運賃 | EX予約 | スマートEX |
|---|---|---|---|
| 東京⇔名古屋 | 11,300円 | 10,310円 (通常より-990円) |
11,100円 (通常より-200円) |
| 東京⇔新大阪 | 14,720円 | 13,620円 (通常より-1,100円) |
14,520円 (通常より-200円) |
| 東京⇔広島 | 19,440円 | 17,990円 (通常より-1450円) |
19,240円 (通常より-200円) |
| 名古屋⇔博多 | 18,890円 | 16,960円 (通常より-1,930円) |
18,690円 (通常より-200円) |
どちらが良いかは使い方次第!
両者の違いを見比べてみても、どちらが良いのか迷ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。どちらが良いかはどんなふうに使っていくかによって異なるのですが、選ぶ際のポイントをおさらいしてみましょう。
・東海道・山陽新幹線によく乗る
・新幹線に乗るときは長距離移動(往復601営業キロ以上)が多い
・交通系ICカードを持っていない
・今すぐ新幹線の予約がしたい
・東海道・山陽新幹線に乗る機会は少ない
・交通系ICカードを持っている
・早特のみ利用する(急な新幹線利用はない)
普段、交通系ICカードを使わない、持っていないという人には、スマートEXのメリットはあまりないかもしれません。そういった方にはエクスプレス予約の方が便利です。
また、新幹線の利用頻度が高い人も、やはりエクスプレス予約の方が便利でお得になっていくでしょう。しかし、スマートEXでも、3日前までに予約すれば「EX早特」が利用でき、早特のチケット代はエクスプレス予約の早特と同じお値段です。
したがって、早特しか使わないという方は、年会費がない分スマートEXの方がお得になります。
EX早特利用時の新幹線代
参考までにEX早特だといくらほど安くなるのか案内しておきますね。赤文字の金額が通常運賃(一般の紙切符)より安くなる金額です。
| 区間 | 平日 | 土日祝日 |
|---|---|---|
| 東京・品川⇔岡山 | ・普通車指定席 14,670円 (-2,990円) ・グリーン車 20,740円 (-2,990円) |
・普通車指定席 14,260円 (-3,400円) ・グリーン車 19,050円 (-4,680円) |
| 東京・品川⇔広島 | ・普通車指定席 16,190円 (-3,250円) ・グリーン車 22,790円 (-3,910円) |
・普通車指定席 15,790円 (-3,650円) ・グリーン車 20,580円 (-6,120円) |
| 東京・品川⇔博多 | ・普通車指定席 17,720円 (-5,670円) ・グリーン車 24,320円 (-6,330円) |
・普通車指定席 17,310円 (-6,080円) ・グリーン車 22,100円 (-8,550円) |
ちなみにスマートEX、エクスプレス予約には、EX早特よりもさらにお得な運賃で利用できるEX早特21や、一部のグリーン車を特別価格で利用できるEXグリーン早特など、他にも様々な割引サービスがあります。そちらもぜひ活用してくださいね。
交通系ICカードがあればオススメ!スマートEXで手軽に新幹線予約
スマートEXは、スマホやパソコンからいつでもどこでも東海道・山陽新幹線のチケットを予約でき、しかも手持ちの交通系ICカードで新幹線の改札を通って乗車できるという便利なサービスです。
年会費がかからないうえに登録後すぐにチケットの予約ができるため、新幹線でお出かけしたいと思ったらすぐ、とってもお手軽に利用することができます。また、3日前までに予約すれば割引料金で新幹線に乗れるため、計画的な旅行や帰省にもオトクに利用できます。
交通系ICカードがない人にはエクスプレス予約の方が良いですが、普段から交通系ICカードを使うという方なら、スマートEXも検討の価値アリですよ!









