法人クレジットカード
代表者が変更になった場合の法人クレジットカードで必要な手続き
投稿日時:2019.09.18
会社の代表者が変更になった時、今使っている法人クレジットカードは何か変更の手続きが必要なんだろうか?と迷っていませんか。
会社の代表が変わったとしても会社自体は変わっていないのだし、クレジットカードは法人として作っているのだから、特に何もしないでそのまま使い続けていいだろうと思ったら大間違いです。
代表者が変わったら法人クレジットカードの名義も変更しなくてはなりません。
クレジットカードは会社で作ったのになぜ代表者が変わったことで手続きが必要なのか、手続きしないとどうなるのかということについてわかりやすくまとめました。
そのままにしておいてはいけませんので、早めに手続きを済ませてくださいね。
代表者が変わった時に法人クレジットカードの名義まで変更する理由
会社の名前が変わっていないのに、なぜ代表者が変わっただけでクレジットカードの名義まで変更しなくてはならないのでしょうか。
それは、クレジットカードが個人名義で発行されているからです。
クレジットカードは個人に貸与されているものだから
クレジットカードの所有権はあくまでもカード会社にあります。カード会社はクレジットカードを名義人に貸している、という状態です。
カードを作る際には審査があり、カード会社の規約に同意することによってカード会員となることができます。
会員の証としてクレジットカード会社はカードを貸してくれるので、そのカードを使って買い物をしたり、各種サービスを利用できるというわけです。
つまり、クレジットカードは信頼の証であるという訳です。
代表者がAさんである会社のカードとしてAさん名義でクレジットカードが発行されています。代表者がBさんに代わったのにAさんがそのままそのカードを使い続けるのはおかしな話です。
法人クレジットカードは会社単位ではなく個人単位で発行されているということを覚えておきましょう。
未払いのリスクを避けるため
後で詳しく説明しますが、法人クレジットカードを作るときには連帯保証人が必要です。
Aさんが代表の会社でAさん名義でカードを作るときには、Aさん本人が連帯保証人になっている場合が多いです。
代表者がBさんに変更になったのにそのまま名義を変えずにカードを使い続けていたらどうなるでしょうか。
ですから、代表者が変わったのなら、それに伴って名義を変えておかなければならないのです。
追加カードも必ず登録内容の変更を!
法人クレジットカードでは社員用に追加カードが発行できる場合が多いですね。
追加カードももれなく登録内容の変更をしておきましょう。
理由は親カードと同じことです。追加カードであっても連帯保証人の問題がありますし、そもそも契約時に申し出た内容に変更があった場合には速やかに届け出るという規約になっているはずです。
規約違反によってカードの利用が停止されても困りますので、早めに届け出ることが大切です。
代表者変更に伴う法人クレジットカードの名義変更手続き方法
代表者に変更があった場合はどのように名義変更の手続きをすればよいでしょうか。カード会社によって違う点もありますので、細かいことは規約を読み直すか、サポートデスクに聞いてみるのが早いでしょう。
ここでは一般的な手続きについてお話しします。詳細は必ずサポートデスクに聞いてみてください。
自分名義の法人クレジットカードの場合
代表者が自分であった場合のカードの名義変更をする場合、インターネットもしくは電話で問い合わせれば必要な書類を送ってくれます。
書類に必要事項を記入して返送すれば、新しいカードを送ってくれます。手続きは基本的にこれだけです。
新しいカードが来るまでに少し時間がありますから、ビジネスを停滞させないためにも面倒臭がらずに早めにやっておいたほうがいいですね。
追加カードの場合
追加カードも基本的には同じ手続きです。サポートデスクに電話をするかインターネットで申し込み、登録情報の変更を申し出てください。
代表者が変更となったタイミングで、新しい法人クレジットカードを検討してみてもいいかもしれません。
この機に、現在使用している法人クレジットカードが事業に合っているかを見直してみて、もし必要な特典が付帯していないのなら、ビジネス特典が豊富に利用できるカードを新しく作ってみるのも1つの方法ですよ。
下記記事で法人クレジットカードの選び方やおすすめの法人クレジットカードをご紹介していますので、是非チェックしてみてください。
代表者が変更した時の名義変更で注意してほしいこと
代表者の変更に伴ってクレジットカードの名義を変更した際に、少し他のことにも影響が出ます。
その点を忘れないでおきましょう。
クレジットカードの番号も変わる
新しいクレジットカードが発行されると、変わるのは名義だけではありません。再発行という形になりますのでレジットカード番号も新しくなります。
クレジットカード情報の変更を忘れずに!
クレジットカードの番号と名義が変わるのですから、これまで旧カードで支払っていたものについても名義と番号の変更をしなくてはなりません。
- 電気、ガス、水道などのライフライン
- インターネット通販の登録情報
- インターネット回線の契約
など、旧カードを登録しているものを全て変更しておかないと引き落としができないという事態になってしまいます。忘れずに早めに手続きをしておきましょう。
信用情報はそのまま引き継がれる
クレジットカードの名義人が変更になったとしても、その法人クレジットカードとしての信用情報は引き継がれることになります。
そのまま使い続けるのは絶対ダメ
会社としての実態は変わっていないのだし、別にそのまま使い続けていてもわからないだろうという安易な考えで、古い情報のカードを使い続けるのはやめましょう。
多くのカード会社で、ビジネスカードの会員資格として「法人の代表であることまたは個人事業主であること」ということが定められています。
ということは、代表でなくなった時点で会員資格が取り消されることになりますから、会員でない人がいつまでもその名義でカードを使用するのはおかしな話です。
最悪の場合は即解約ということにもなりかねないので、規約通りの正しい手続きをしておくべきです。
代表者変更を機に新たな法人クレジットカードを作るのもあり
会社の代表が変わるということは、代替わりか、もしくは会社の体制そのものが大きく変わる契機になることもあるでしょう。
その場合は、わざわざ今あるカードの名義を変えるのではなく、古いカードは思い切って解約し、変わった代表者の名前で新たに法人クレジットカードを作る、というのもありです。
これまでしっかりと支払いをしていれば良い信用情報が積み重なってきていますので、新しくランクが上のカードを作るのも難しくはないでしょう。
代表者が変わったら早めに手続きをしてトラブルを防ぐ
代表者が変わったら早めに名義の変更手続きもしてしまいましょう。クレジットカードは個人に貸し出されたものであり、名義人以外の人が使うことはできません。
規約を守って正しく使うためにも、名義人はきちんと変更して、そのまま古いものを使い続けないようにしてくださいね。









