法人クレジットカード
分割払い・リボ払いに対応している法人クレジットカード3選
投稿日時:2019.09.17
プライベートのカードでは当たり前にできる分割払いとリボ払いですが、法人クレジットカードではできないことが多いです。
しかしまとめて使ったときや大口の決済をしたいときに、金利手数料も高いのでできれば一括払いで済ませたいところですが、一時的に分割払いやリボ払いができたらいいなと思いますよね。
そこで今回は、分割払いやリボ払いに対応しているカードをご紹介します。いざという時のために持っておきたい方は是非参考にしてください。
法人クレジットカードで分割払い、リボ払いができるのか
まず、法人クレジットカードで分割払いやリボ払いができるのかということですが、基本的にはできません。
ですから、もしそうしなければならない事態に陥る可能性のある人は、クレジットカードの規定をよく読んでから作らないと後で大変なことになりますので注意してください。
法人クレジットカードは一括払いが基本
法人クレジットカードは個人用のカードとは違い、一括払いが基本です。それは、会社組織として毎月いろいろな物品を購入したり、旅費を使ったりするのに、それを分割して手数料を払っていたら会計処理が煩雑になるだけで何もいいことはないからです。
危ないときには資金繰りを改善できる可能性があるものの、基本的には借金となんら変わりませんから、高い金利を払い続けるというのは健全な経営のためにもあまりおすすめできません。
カード会社側としても、分割払いでないと支払いができないような会社は基本的に審査で通さないでしょう。
法人クレジットカードは一括払いのみがほとんどで、分割に対応できるカードは少ないと覚えておいてください。
中小企業・個人事業主向けならある
大企業が使うような法人クレジットカードでは、分割払いもリボ払いも、もちろんキャッシングも利用できません。しかし中小企業の経営者や個人事業主向けの法人クレジットカードであれば、対応しているものがあります。
ビジネスを始めたばかりの人や、年間を通して収益が安定しない業種の人は、分割払いなどに対応しているクレジットカードの方が何かと安心ですね。
金利が高いことはわかっていても、やはりいざというときには頼りになります。
ただし、あくまでも「いざというとき」用に、他に手段がないというときのために持っておくもので、なるべくなら使わなくていいように安定した事業を運営していきたいものですね。
改めておさらい!分割払いとリボ払いの違い
さて、分割払いとリボ払い、どのような違いがあるかご存知でしょうか。もし一括で支払うことができないとなったとき、どちらを使えば良いのか迷わないように、その違いを理解しておくことが大切です。
分割払いは支払う回数を決める、リボ払いは支払う金額を決める、という違いがあります。
クレジットカードの分割払いとは
分割払いとは、何回に分けて払うか、回数を決めて払う返済方法です。例えば毎月10万円程度しか使っていないのに、今月は高額な仕入れが必要となり20万円の支出が見込まれる、というような場合。
1回で支払うのが大変なので5回に分けて払う、これが分割払いです。回数についてはクレジットカード会社の規定がありますので、好きな回数を任意で指定できるわけではありません。
きれいに割り切れない端数の分は、最初にまとめて支払うことが多いです。
例えば10万円を3回払いにすると33,333.33円となってしまうため、1回目に34,000円支払い、残りの2回で33,000円ずつ支払う、というように支払う金額に若干さが出てきます。

クレジットカードのリボ払いとは
リボ払いは正式には「リボルビング払い」といい、毎月支払う金額を決めて返済をしていく方法です。
総額でいくら使おうと、毎月の返済額は指定した額以上取られることはありません。毎月3万円と決めたら、5万円使っても10万円つかっても引き落とされるのは3万円です。
毎月の支払額が変わらないのはわかりやすくて便利なのですが、金利手数料は残っている負債額に対してかかります。ですから使えば使うほど利子もかさんで行きます。分割払いよりも高い場合が多いので、よく見て使わないといけません。
支払額が変わらないと使っている感覚がなくなりやすいので、計画的に利用することが大切です。
分割とリボを比較した時の違い
分割払いは回数を決めて払い、その商品ごとに回数を決めることが可能です。ですから、Aについては5回払い、Bについては10回払いというように分けることもできます。
そしてその支払いごとに金利手数料が決められるため、○%〜○%というように幅があるものが多いです。手数料は回数が少ないほど低くなります。
それに対してリボ払いは支払う金額を決め、残っている負債に対して利子がつきます。未払い額が増えるほど金利手数料もかさんでいくことになります。
金利手数料は一律なことが多く、10%前後と非常に高く設定されていますので、一括で支払うのが厳しい時には分割払いの方がまだいいかもしれません。
分割払い・リボ払いができる法人クレジットカード3選
しかしいざという時のために分割払いとリボ払いに対応している法人クレジットカードを持っておきたいという方のために、利用しやすいカードを3枚ご紹介します。
信頼高い三井住友ビジネスカード for Ownersクラシック
三井住友ビジネスカード for Ownersクラシックは一般カードですが、分割払いやリボ払いにも、また、キャッシングにも対応しています。
「マイ・ペイすリボ」というシステムがあり、リボ払いの金額を設定しておけば、一括払いで支払っても自動的にリボ払いになる仕組みです。
また、このシステムに登録した上で、1回でもリボ払いを利用すると翌年の年会費が無料になります。通常のお買い物で付くポイントについてもお得になるシステムで、リボ払いを利用している月のポイントは2倍になります。
| 年会費 | 1,250円(税別)マイ・ペイすリボ登録で翌年度無料 |
|---|---|
| スペック |
・20歳以上の個人事業主も申し込み可 ・リボ分割利用枠〜150万円(個人カードがある場合は合算) ・キャッシングも利用可能(実質年率15%) ・年間100万円のショッピング保険(海外利用のみ) ・最高2000万円の海外旅行傷害保険(利用付帯) ・福利厚生サービス |
リーズナブルで充実のサービス!オリコEX Gold for Biz
オリコカードは様々な支払い方式に対応しているのが魅力のビジネスカードです。
- 一括払い
- 分割払い
- 据置き一括・二括払い
- 半年賦併用払い
- リボ払い
の5つの支払い方法があります。分割払いに関しては、3回目から手数料がかかるようになっています。2回までは無料なので、厳しいと思ったら2回の分割にするのはアリですね。
据置き一括・二括払いとは支払いの時期を先延ばしできることですが、これも手数料が無料です。半年賦併用払いとは、毎月の支払いに加えて半年ごとにまとまったお金を支払う方法です。いわゆるボーナス払いです。
経営者は個人事業主は一般的にボーナスがありませんが、毎月の支払いが厳しいときは併用できるとありがたいですね。
法人クレジットカードには珍しく多彩な支払い方法が揃っているので、ビジネスを始めたばかりの人にはありがたいカードです。
| 年会費 | 2,000円(税別)※初年度無料 |
|---|---|
| スペック |
・分割払い、据置き一括払い、半年賦併用払い、リボ払いが可能 ・2回払いまで手数料無料 ・据置き一括払い手数料瓊料 ・リボ払いは実質年率15% ・最高2,000万円の海外旅行保険付帯 ・最高1,000万円の国内旅行保険(利用付帯) ・最高100万円のショッピング保険付帯 ・福利厚生サービス |
コスパ最強!セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード
プラチナカードですが、こちらも多彩な支払い方法があるのが魅力です。上位カードでは珍しいリボ払いができるカードです。
- ボーナス一括払い
- 2回払い(西武、西友などのセゾン加盟店のみ)
- リボ払い
に対応しています。リボ払いは、
- 長期コース
- 標準コース
- 定額コース
と3種類もあり、残高に応じて金額が変動したり、自分で指定した額で支払う方法があります。実質年率は9.6〜12%となっています。
3回以上の分割には対応していませんが、2回で手数料無料で支払いができるのは嬉しいところです。
プラチナカードですので付帯しているサービスが充実していますし、ステータス性もあって便利に使いたいという人にはおすすめのカードです。
| 年会費 | 20,000円(税別)200万円以上の利用で次年度10,000万円 |
|---|---|
| スペック |
・後からリボにも対応 ・永久不滅ポイント ・ショピングでJALマイルが効率的に貯まる ・ポイントで投資信託ができる ・最高1億円の海外旅行傷害保険付帯 ・最高5,000万円の海外旅行保険付帯 ・最高300万円のショッピング保険付帯 ・プライオリティ・パス無料登録 ・プレミアムゴルフサービス |
法人クレジットカードで分割払い・リボ払いに対応しているものは少ない
今回ご紹介したように、分割払いとリボ払いに対応している法人クレジットカードは少ないです。
金利手数料も高いですし、もし利用するならばなるべく手数料がかからない2回払いなどにした方が良いでしょう。
ただ、「いざというとき」に分割払いやリボ払いに対応している法人クレジットカードの方が安心できますよね。
今回ご紹介した法人クレジットカードは、ビジネスに役立つ沢山の特典が利用できますので、経営者の方なら是非持っておきたいカードと言えるでしょう。













