法人クレジットカード
法人クレジットカードの限度額は高い方がいい!限度額が高い法人カード
投稿日時:2019.09.05
法人クレジットカードを作る際に、絶対に知っておかなくてはいけないことがあります。それが利用限度額です。
利用限度額を超えて使うことはできませんので、この額とあなたのビジネスがマッチしていないと、使いたい時に使えない!という危機的な状況になりかねないのです。
そこで今回は、改めて法人クレジットカードの利用限度額の仕組みについておさらいするとともに、限度額を上げる方法についてもご紹介します。
いざという時に使えない!と困らないように、利用限度額についてきちんと把握しておきましょう。
法人クレジットカードの限度額の仕組みとは
法人クレジットカードの利用限度額は、読んで字のごとく「使うことのできる上限の額」なのですが、額だけではなく使える期間について注意して欲しいのです。
限度額は1ヶ月に使える額ではない
最も注意して欲しい点は、利用限度額は1ヶ月に使える額ではないということです。利用限度額が50万円だとしましょう。
まず、クレジットカードは締切日と引き落とし日というものがありますね。例えば、
- 締切日:毎月末日
- 口座引き落とし日:翌日20日
4月1日~4月30日まで利用した分を5月20日に口座から引き落とすわけですが、もし4月中に30万円使ったら、5月20日までは残りの20万円の枠しか残っていない、ということになります。
口座から使った分の30万円の引き落とし(=返済)が無事に済んで、初めて50万円の枠が復活します。
ですから、4月中に50万円まで使ってしまっても5月になればまた50万円になると思っている方がいらっしゃいますが、それは違うということ。
4月中に限度額いっぱいまで使ってしまったら、翌月の引き落とし日までは1円も使えないということになるのです。1ヶ月で使える額ではなく、次の引き落とし日までに使える額であるというところに注意が必要です。
うっかり使いすぎると、いざという時にクレジットカードが使えないということになりかねません。
もし1ヶ月に50万円使いたいなら、締切日から引き落とし日までの期間を考慮し、少なくとも100万円の限度額が必要です。
追加カードの分も含まれていることに注意
もう1つ忘れがちな点があります。それは、社員の分など追加カードを作った場合、親カードと追加カード全てのカードの限度額が設定された限度額であるということです。
もし100万円の限度額で、親カードと追加カードが5枚あった場合、この6枚の限度額が100万円ということになります。
1枚につき100万円ではないので、社員がどんどん買い物で使っていると、いざあなたが使おうとした時に限度額超過で決済できない、という可能性があります。
追加カードの枚数が多いほど、使い方に注意が必要です。
限度額は審査で決まる
では、利用限度額というのはどうやって決められているのでしょうか。これは、クレジットカードを申請した時の審査によって決められます。
審査の内容としてはあなたのカードの利用状況や信用情報など以下の点を考慮し決められるようです。
- 事業歴、業種
- 収入情報
- 契約者のカード情報(利用額、発行枚数、利用限度額など)
- これまでの支払い状況
一応利用限度額を希望することができるカード会社が多いですが、その希望額がそのまま通るとは限りません。
カード会社は相互に情報を共有していますので、もし他のカード会社で滞納を繰り返していると、最初の利用限度額は低いものになってしまう可能性があります。
カードのランクが高いと限度額も高い
法人クレジットカードには様々なランクがありますが、ランクが高いほど年会費が高くなり、それに伴い限度額も上がっていきます。
ですから、より高い限度額を希望する場合は、なるべくランクの高いカードを作るようにすると良いでしょう。
法人クレジットカードの限度額はできるだけ高いものを選んだ方がよい理由
法人クレジットカードを作るなら、なるべく限度額が高いものを選ぶことをおすすめします。
それは、限度額が高い方がやはりビジネスとしては使い勝手がいいですし、いざという時に決済できない!という心配も減るからです。
もし必要な時に決済ができなかったら、大きなビジネスチャンスを逃すかもしれませんし、会社の経営にもよくない影響を及ぼす可能性もあるでしょう。
そのようなことがないように、クレジットカードの限度額はなるべく高く設定できるものを選んだ方が良いのです。先ほども限度額の仕組みを説明しましたが、締め切りから引き落としまで短くても半月、長いと1ヶ月近く時間が空きます。
実際に使える金額は利用限度額の半分だということですから、使いたい金額の2倍+αの金額設定にしたいですね。
ランクの高いクレジットカードを選ぶ
クレジットカードはランクが上がるほど利用限度額も高くなります。ですから、余裕を持った決済をしたいなら、なるべくランクの高いカードを作ることをおすすめします。
一般カードは審査も緩く作りやすいですが、その分限度額も低く抑えられています。
さらに上のゴールド、プラチナと上がっていくほどに限度額も上がりますから、申請できる一番高いランクのカードを作った方が良いでしょう。
年会費もそれなりに高くなりますが、ビジネスカードの年会費は経費で落とせますから、一般カードを何枚も作るより、高ランクのカードを1枚作った方が限度額も大きく、使い勝手がいいですよ。
審査が長引かないよう最初は経営状況に応じた限度額を設定する
とはいえ、限度額が高いというのはどのくらいの額を指すのだろう?と疑問に思うかもしれません。カード毎に上限額が表示されていると思いますが、その上限額で申請すれば良いのかというと、そうではないです。
というのも、身の丈にあっていない高い利用限度額を設定して申請してしまうと、そもそも審査に引っかかり、発行してもらえない可能性もあるからです。
最初は1ヶ月にクレジットカードで決済する金額の目安を考え、その2倍+αくらいの金額にしておくと余裕が持てますし、審査もスピーディーになるでしょう。
もし月に100万円くらい使いたいと思うなら、その2ヶ月分の200万円に少し余裕を持たせて240?260万円くらいあれば十分ではないでしょうか。
事業の規模が大きくなってくればもっと使いたいと思うでしょうが、限度額は後から上げていくことができますので、安心してください。
これは使える!限度額が高いおすすめの法人クレジットカード3選
限度額が高いカードといってもたくさんありすぎて困る!という方のために、法人クレジットカードとして使いやすい、限度額の高いカードを3つご紹介します。
限度額に一律の制限なし!アメックス・ビジネス・ゴールドカード
アメックスカードはステータス性も高いので、ビジネスマンとしては1枚持っておきたいところですね。起業家の方にとってステータスは重要な要素です。
アメックス・ビジネス・ゴールドカードは、限度額に一律の制限がないということが最大のメリットです。
制限がないということは、どんな額でも設定できるというわけではなく、その人の支払能力によって決められる、ということです。
通常、最初の限度額は数十万円と低めに抑えられているカードが多いのですが、アメックスを選べば最初から高い額を設定できる可能性があります。
事業がうまくいっている人なら、最初から500万円など安心して使える額を設定できるかもしれませんよ。
付帯している保険も充実していますし、細かい点ですがポイントが貯めやすいというのもメリットの一つです。
他のビジネスカードでは1000ポイントで1ポイントというパターンが多いのですが、100円ごとに1ポイントつくのです。マイルへの移行もできるので、ポイントをビジネスに役立てる機会も多くなりそうです。
| 年会費 | 31,000円(税別) |
|---|---|
| スペック |
・柔軟な利用限度額の設定 ・クラウド会計ソフト「freee」との連携 ・カード利用で最高1億円の海外旅行傷害保険付帯(カード支払いでない場合は5,000万円) ・カード利用で最高5,000万円の国内旅行傷害保険付帯 ・最高500万円までのショッピング保険付帯 ・最高4万円までの航空機遅延補償 ・手荷物無料配送、エアポート送迎サービス ・帝国ホテル東京で専用ラウンジ利用 ・京都高台寺で特別ラウンジ利用 ・福利厚生プログラム「クラブオフ」登録料無料 ・ヘルスケア無料電話相談 ・ポイントプラグラムで100円ごとに1ポイント |
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは登記簿謄本や決算書など会社の業績を申告しなくても作ることができる法人カードです。
審査の手間がかからず、最短3日で発行してくれるというスピーディーさが魅力。利用限度額も100~1000万円と最初から高めに設定してあります。
そして年会費は20,000円なのですが、年間200万円以上ショッピングで利用すれば次年度の会費は10,000円となります。プラチナカードでこの年会費は嬉しいですね。
また、セゾンといえば永久不滅ポイントでしょう。いつまでも貯められるので、まとめて大きく使うこともできます。出張や接待が多い人には一流ホテルの優待が受けられるサービスや名門コースが予約できるゴルフサービスもありがたいところです。
| 年会費 | 20,000円(税別)→年間200万円以上利用で10,000円 |
|---|---|
| スペック |
・最初から高めの限度額設定 ・海外旅行中のショッピング利用可能枠を一時増額 ・プライオリティ・パス無料登録 ・国内主要空港ラウンジ無料 ・最高1億円の海外旅行傷害保険自動付帯 ・最高5,000万円の国内旅行傷害保険自動付帯 ・年間300万円までのショッピング保険 ・オンラインショッピングの不正使用の損害補償 ・スポーツクラブの優待 ・法人向け顧問弁護士サービス優待 |
年会費無料!ライフカードビジネススタンダード
経費で落ちると知ってはいても、年会費を削減したいとお考えの方には、ライフカードビジネススタンダードがおすすめです。
年会費が無料のビジネスカードは他にないでしょう。他のカードと違ってポイントはつかないですし付帯保険もありませんが、年会費無料ですから持っておいて損をすることはありません。
利用限度額は最低10万円と低めに見えますが、最高は500万円ですから、予備のカードとして持っておくのもの良いと思います。
| 年会費 | 無料 |
|---|---|
| スペック |
・年会費無料なのに最高500万円の利用限度額 ・会計ソフトfreeeで帳簿自動作成 ・法律相談1時間無料 ・福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」 ・海外アシスタンスサービス(海外旅行のサポート) ・国内旅行予約サービス |
法人クレジットカードの限度額を上げる5つの方法
法人クレジットカードの限度額は、後から増額することも可能です。具体的にどのようにすればいいか、5つの方法をご紹介しましょう。
1.しっかり使って支払いを滞納しないこと
基本中の基本ですが、しっかり使って支払いもきちんとしていくことです。限度額を上げたいのですから、今の額以上に使いたいわけですよね。それなのに、50万円の限度額で毎月5万円しか使っていないのでは説得力がありません。
50万円であれば20万円弱くらいは毎月使い、そして引き落としができないというようなことのないように、毎月しっかりと返済していくことです。
これを半年も続ければ、限度額を上げやすくなります。要は、きちんと使って支払い能力がありますよという実績を作っていくことが大切なのです。
2.リボ払いはしない
支払いが遅れることは絶対あってはなりませんし、リボ払い(分割払い)は基本的にしないでください。
リボ払いをするということは経営状態が良くないのではないか、と思われてしまうからです。リボ払いを多用している状態で増額申請しても通らない可能性が高いです。
限度額を上げたいなら一括払いにし、支払いを確実にしていくように心がけましょう。
3.増額の依頼をしてみる
ある程度実績を作ったところで、増額の申請をしてみましょう。目安としては半年以上、きちんと使って支払っている実績があれば、すんなり通るでしょう。
そのカードを所持している期間が長いほど、審査は通りやすくなります。電話やメールで依頼ができますので、思い切って申請をしてみてください。
4.一時的な増額もお願いしてみる
ビジネスの現場では、通常の支払いはそれほど使わないのだけど、今月だけ少し多めに使いたいということもあると思います。
限度額は100万円なんだけど、今月だけは大きな仕入れをしたいから20万円増えたらいいなというような場合です。そんな時はサポートデスクに連絡をして、一時的な増額をしてもらうという方法もあります。
もちろん審査がありますし、審査には数日かかりますが、それまで支払いの遅延もなく、順調にカードを使っている人なら、それほど審査は厳しくないでしょう。
増額をお願いするときにはいくら必要か聞かれますので、使いたい金額を明確にしておいてください。
5.繰上げ返済をする
一時的な増額がダメだった場合、繰上げ返済をして利用枠を増やすという方法があります。
例えば限度額100万円で、すでに50万円使っている。しかし今月大きな仕入れがしたく、70万円ほど使いたいというような場合、20万円分枠が足りないことになりますね。
現金に余裕があるのなら引き落とし日より前に支払いをしてしまうことによって、その分の利用限度額が復活するのです。
繰上げ返済をしたい場合にはサポートデスクに連絡をして、振込口座などを確認してください。振り込んでから数日で利用限度額の枠が復活するはずです。
法人カードの限度額は高い方が便利!後から増額もできる
余裕を持ったビジネスのためには、法人クレジットカードの限度額は高い方が断然有利です。今回ご紹介した3つの法人カードなら最初から比較的高い限度額を設定できますので、限度額を心配することなく使えるのではないでしょうか。
思ったより高くなかったという場合には、しっかりと実績を作ってから増額していくことも可能です。
よりスムーズな取引のために、限度額は上げられるときに上げておきたいものですね。











