ETCカード
  				ETCカードの貸し借りは厳禁!レンタカーはETCカードもレンタル可能
  			
        
                  投稿日時:2019.04.04
高速道路をスムーズに通行できて、しかも料金もお得になるETCカード。便利なETCカードだからこそ、持っていない場合使いたくなりますよね。
例えば、「自分は持っていないけど奥さんが持っているから借りて行こう」など、正しいと思い込んで実際に行動していませんか?
ETCカードはクレジットカード同様、名義人本にしか利用することができないのですよ。他人のETCカードを利用すれば、それは立派な不正利用になりますからね。
ETCカードの貸し借りは厳禁であるのですが、驚くことに「ETCカードをレンタルできる」と言う真逆な方法もあるのです。どんな内容なのか気になるでしょうから、どうぞ記事をごらんください。
ETCカードの貸し借りは夫婦・家族間でも厳禁!名義人のみ使用可能
ETCカードはクレジットカード同様、名義人本人しか利用することができません。
ところがクレジットカードと違い、誰に見せる訳でもありませんし、車の車載器に挿入して利用するものなので、家族間では悪気なく利用しているケースが多いのです。
ETCカードはクレジットカードの追加カード!名義人も同じ
画像で示してあるように、クレジットカードもETCカードも同じ名義人となっています。クレジットカードを他人が利用してはいけないのはご存知でも、ETCカードは別だと思っていませんか?
それは間違いで、例え家族でも名義人以外の方がETCカードを利用してはいけないのです。
- ETCカードもクレジットカードと同じ名義人
 - 名義人以外はたとえ家族でも利用するのは厳禁
 
ETCカードはカード会社の貸与品 利用規約にも又貸し禁止が規定
下記は「JCB ETCスルーカード」の規定を抜粋したものです。第2条(本カードの発行、貸与)第2項には次のように規定されています。

他人に対し、本カードを貸与、預託、譲渡もしくは担保提供を一切してはなりません。なお、本カードは、本カード上に表示されたETC会員本人だけが使用できるものとします。
と言うことは、家族と言えど他人にETCカードを貸すことはETCカード利用規約違反となるのです。つまり、ETCカードの貸し借りはできないと言うことになりますね。
実際に行われている悪意のないETCカードの貸し借りのケース
先ほど「JCB ETCスルーカード」の規定から他人への貸し借りは厳禁であることを説明しましたが、言い回しは違っても、どのカード会社もETCカードの貸し借りは禁じています。
ですが、悪意なく間違った知識で貸し借りをしているケースは現実に存在します。どのようなケースがあるかお伝えしますので、自分に当てはまっていないか確認してくださいね。
家族間での使いまわし!運転者がETCカード利用者となる
ETCカードを使う人の定義は「運転者」となります。ただし、運転者が疲れて助手席に乗ったまま、他の人間が運転する場合は使いまわしには当たりません。では、ETCカードの名義人が父親の場合、どのようなケースがあるのか見てみましょう。
| ケース内容 | 違反有無 | 
|---|---|
| 父親が同乗して奥さん・息子など家族が運転した場合 | 〇 | 
| 父親が一人で運転した場合 | 〇 | 
| 奥さんが息子と同乗して運転した場合 | × | 
| 息子が一人で運転した場合 | × | 
※〇:違反でない ×:違反になる
このように家族間でも名義人である父親が同乗しない場合は、ETCカードの使いまわしとなってしまいます。
盗難にあった場合は補償されない・最悪ETCカードの再発行ができない
厳密に言えばマイカーの車載器にETCカードを挿入したままだと、誰が運転してもおかしくありませんし、誰かにバレる訳でもありません。
ただ、名義人のいないマイカーで出かけて出先で車上荒らしに遭い、ETCカードを不正利用された場合は、補償されませんし最悪ETCカードの再発行ができない可能性もあります。
彼女・彼氏の恋人間でのETCカードの貸し借りは絶対にダメ
既に結婚が決まっている恋人同士での、ETCカードの貸し借りは完全にNGですよ。先の家族間でもダメなので、恋人同士とは言っても他人となりますからね。ただ、ケースによってはグレーゾーンも存在します。
| ケース内容 | 違反有無 | 
|---|---|
| 一緒のデート中、彼氏の車で彼女のETCカードを利用した | ▲ | 
| 一緒のデート中、彼女の車で彼氏のETCカードを利用した | ▲ | 
| 彼女(彼氏)のETCカードを利用して自分の車で一人で運転した | × | 
| 自分のETCカードで彼女(彼氏)の車を運転した | 〇 | 
※〇:違反でない ×:違反になる ▲:グレーゾーン
このように、実際規定違反であるかどうかグレーゾンもあるのは確かで、とりあえず利用するETCカードの名義人が同乗していれば大丈夫と思ってよいでしょう。
ETCカードを貸し借りすると何の罰になる!?法律には抵触しない
先ほど少し触れていますが、ETCカードを貸し借りするのは厳禁でカード会社との規約違反になるとお伝えしました。では実際にETCカードの貸し借りがバレるとどんな罰に問われるのでしょう?
法律には抵触しないので法的罰則はなし カード会社との関係のみ
実際にETCカードを貸し借りして、万一そのことがバレたとしても法律には抵触しないので法的な罰則はありません。カード会社との規約違反になるので、不正利用されても次のようになってきます。
- 不正利用された補償はされない(規約違反・重大な過失)
 - ETCカードの再発行がされない可能性がある
 - 頻繁に行っていた場合、最悪クレジットカードの停止の可能性も
 
ただし悪意のない貸し借りが前提であって、他人のETCカードを使って高速道路料金を名義人に押し付けたとなると話が違ってきますよ。
悪意を持って友人のETCカードを使い続けた 支払いは一切なし
例えば、Aさんが名義人のETCカードを友人のBさんが、5年間に渡り貸し借りを繰り返して使っていたとしましょう。支払い額が10万円を超えたので、AさんがBさんに返済を要求したとします。
その時、Bさんが支払いを拒み音信不通になったとすると、さてどうなると思いますか?
- AさんはBさんを詐欺罪で訴えることができる
 - Bさんは不正通行として道路会社から電子計算機使用詐欺罪で訴えられる
 - Aさんの被害額はカード会社では補償しない(規約違反・重大な過失)
 - Aさんは弁護士に相談の上、Bさんに損害賠償請求を起こせる
 
このような事態になってしまいます。これは最悪のケースですが、相手が悪意を持っていれば、ETCカードの貸し借りでもこのような刑事事件に発展するケースもあるのです。
ETCカードの貸し借りはどこでバレる?盗難時と不正通行でバレる
ETCカードの貸し借りは、一体どうやってバレるのでしょうね。誰も悪気がなく実は規約違反だっととしても気づいていないのですから、どこでバレるのか不思議ですよね。
ここでは、ETCカードの貸し借りがどこでどうやってバレるかをお伝えしましょう。
他人のETCカードを借りて一人でドライブ 駐車場で車上荒らしに
他人のETCカードを借りて一人でドライブに出かけて、駐車場で車上荒らしに遭いETCカードを盗まれたとしたら・・あなたはどうしますか?
もちろん借りた本人に連絡しますよね。では貸した本人はどうしますか?カード会社に連絡しますね。
- ETCカードが盗難に遭ったらカード会社に連絡する
 - 警察にも届け出を出さないといけない
 - 他人が盗まれたので貸した本人は詳しいことを言えない
 - 現場が自宅から離れていたら本人は現場にいけない
 - 結果、他人のETCカードであることがバレる
 
現実はこのようになります。ETCカードが盗まれたり自分で紛失した場合は、カード会社と警察に届けないといけません。しかも車上荒らしであれば、犯罪となるので詳しい事情を聴かれます。
当事者でない貸した人は詳しい話をすることはできないのです。結果、盗まれたETCカードは他人のカードであることがバレてしまうのですよ。
ETCカードを挿し忘れて出口を突破!料金を支払わなかった
ETCレーンのゲートには「Nシステム」が設置されていて、不正通行は全てバレるようになっています。
- 入口ではETCカードを挿入していた
 - 出口でETCカードを挿入するのを忘れていた
 - 開閉バーが開かなかったのでそのまま突破した
 - 料金の支払いもしなかった
 - 結果、カード名義人に督促状が届く
 - その前に、Nシステムで車と運転者の顔が特定される
 - 調査されると他人のETCカードであることがバレる
 
仕方なくゲートを突破してしまったら、事情を説明し高速料金を支払えば問題はありませんが、そのまま支払わないと他人のカードを利用していたことがバレてしまいます。
不正通行とみなされると電子計算機使用詐欺罪が成立するかも
現実な話として、悪意を持った不正通行は「電子計算機使用詐欺罪」として警察に訴えられて、逮捕されることになるのです。
ネットで調べれば、逮捕者の情報はたくさん見つかりますよ。最悪の場合は、警察に逮捕されることになりますので、くどいですが、ETCカードの貸し借りは家族間でも行ってはダメですからね。
ETCカードがレンタルできる!?嘘みたいなその話本当ですか?
先ほどまで、ETCカードの貸し借りは最悪の場合犯罪になるので厳禁です。と言ってきたのに、いきなりETCカードがレンタルできるって嘘みたいな話ですよね。
本当にそんなことできるなら、「貸し借りしたって問題ないじゃない」って言いたくなりますよね。実際どういうことなのかを、しっかりご説明しますね。
レンタカーを借りる時に一緒にETCカードもレンタルできる
現実的にETCカードをレンタルする方法は、レンタカーと一緒にレンタルする方法のみに限って有効なのです。
STEP2:検索した店舗に在庫確認をしてレンタカーと一緒に予約
STEP3:出発時にレンタカーと一緒にETCカードを受け取る
STEP4:レンタカーの返却時にETC料金も精算する
以上のステップで、ETCカードをレンタカーと一緒に借りることができます。もちろん合法ですよ。
主要レンタカー会社でのETCカードレンタル料金一覧表
ではここで、レンタルできるETCカードの価格を、主要レンタカーの会社別にみてみましょう。
| レンタカー会社 | 料金 | 
|---|---|
| オリックスレンタカー | 300円 | 
| 日産レンタカー | 300円 | 
| トヨタレンタカー | 300円 | 
| ニッポンレンタカー | 300円 | 
| ニコニコレンタカー | 300円 | 
※全て税別金額
どのレンタカー会社でもETCカードのレンタル料金は、1回300円(税別)となっているようですね。1日単位でなく1回なので、3泊4日でレンタカーを借りても、日帰りで借りてもETCカードのレンタル料金は同じとなりますよ。
ETCカードは年会費無料のクレジットカードで作れば、無料で作れる上にポイントも貯まってお得です。高速道路を利用するなら、是非ETCカードを作ってくださいね。
クレジットカードならポイントだけでなく、お出かけに役立つ数々の優待が利用できてお得ですよ。
レンタルETCカードでやってはいけないこと!当然、他人に貸すこと
レンタカーと一緒に、ETCカードをレンタルできることはお判り頂けたと思います。レンタルしたETCカードも、当然やっていはいけないことがありますので、もうお判りだとは思いますが改めてお伝えしておきますね。
他人に貸しては絶対ダメ!レンタルETCカードは借主が利用する
通常のETCカードと同様に、他人にレンタルETCカードを貸すことは絶対にダメです。ETCカードが無くならなければ良いですが、他人が利用した通行料金も借主が支払うこととなりますからね。
レンタルETCカードの管理責任は、借主にありますから何かあった時の責任は全て借主が負うこととなります。
レンタルETCカードを利用する際の注意事項
レンタカーを借りる時に注意事項説明書を渡されます。その注意事項を簡単に説明しておきましょう。
- 第三者が利用した通行料も借主が支払う
 - 紛失・盗難時は賠償金を支払うこととする
 - ETCカードのレンタル期間中は借主が管理責任を負う
 - 万一の盗難の場合、直ちにレンタカー会社に連絡をする
 - 連絡以降の通行料は借主の負担とならない(レンタカー会社負担)
 - 道路事業者から問い合わせのあった場合は個人情報を開示する
 - ETCカードのみの貸し出しは行わない・レンタカーとセットの場合のみ
 - 紛失・盗難後の返却の際に利用履歴が確認できない時は別途清算とする
 
これらの項目は、概ねほとんどのレンタカー会社に当てはまります。賠償金は大体3,000円(税別)が相場のようですね。
紛失・盗難・変形などでICチップから利用履歴が読み取れない場合
レンタルETCカードでの通行料の清算は、レンタカー返却時にETCカードのICチップから利用履歴を読み取って清算となります。
紛失・盗難・変形した場合は、ICチップから利用履歴を読み取ることができませんよね。その場合は、預かり金として10,000円の支払いが必要となりますよ。
ETCカードが失くなるまでに利用した高速料金が10,000円以下だったら差額を返却、10,000円以上だったら差額を追加請求される仕組みになっています。
自身のETCカードもレンタルETCカードも他人との貸し借りは厳禁
ETCカードの貸し借りはとにかく、家族でもダメ!レンタルETCカードでもダメです。ETCカードも高速道路料金を支払うことができる点を加味すれば、現金と同じ扱いと思ってください。
クレジットカードは結構セキュリティを気にするのに、ETCカードはあまり気にしないのはよくありません。これまで悪意はなく、知らないで家族間で使いまわししていた方も、この際に使いまわしををするのは止めましょうね。
家族の誰かが必要であれば、家族カードを作れば家族カード1枚につきETCカード1枚発行することができますよ。何にせよETCカードは正しい使い方をしないと、あとで大変な事態に巻き込まれるかも知れません。
記事をよく読んで頂き、ETCカードへの正しい知識をぜひ覚えてくださいね。


    
    


          
          
          
          
          
          
          


          
  
  
  
  
  
  
              
              
              
              
              
              

