法人クレジットカード
起業1年目でも法人クレジットカードは作れる!そのポイントをご紹介
投稿日時:2019.09.24
起業したばかりでも審査に通る法人クレジットカードはあるのだろうか?申し込んで却下されたらどうしようかと、迷っていませんか。
確かに、起業したての人が法人クレジットカードを作るのは難しいといわれています。会社の実績もありませんし、収入が安定していないので、クレジットカード会社もなかなかカードを発行してくれません。
しかしポイントを押さえて「審査に通りやすい」法人クレジットカードを選べば大丈夫です。最近では起業1年目でも発行してくれる法人クレジットカードがありますので、その中から3つご紹介しますね。
審査に通るようにするにはどうすればいいか、逆に落ちてしまう理由はどんなものがあるかということについてもまとめました。しっかり準備をして審査に通るよう、頑張ってみてください。
起業1年目でも法人クレジットカードは作れる
起業1年目でも法人クレジットカードは作れます。それほど種類は多くないですが、条件を備えていれば審査を通過できるので安心してください。
実際、起業1年目でも無事に作ることができたという口コミがたくさんあります。
起業家の方には法人クレジットカード
そもそも、起業1年目で法人クレジットカードが必要か?という話ですが、あったほうが便利です。まず、現金は会計が面倒なこと、銀行振込は手数料もかかりますし振込時間が限られています。
インターネットで利用できるサービスの中には、銀行振込がない場合もありますので、クレジットカード決済ができるようにしておく方がビジネスチャンスを逃しません。
個人カードでは会計が複雑になってしまいますので、やはり会社専用の法人クレジットカードを作っておく方が良いでしょう。
法人クレジットカードの審査の大まかな流れを知ろう
では、法人クレジットカードはどのように審査されるのか、一般的な流れについて把握しておきましょう。
申請に必要な書類を揃える
クレジットカードの審査には、本人確認書類の他に、法人関係の書類も必要になります。
- 登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
- 法人印と印鑑証明書
会社関係の書類は法務局に行けば取得できます。他にも使う必要がありそうなので、少し多めにもらっておくと何かと便利です。
代表者個人の信用情報がチェックされる
法人関係の書類を揃えても、まだ会社としての実績がほとんどないので、結局は代表者であるあなたの信用情報がチェックされることにあります。
クレジットカード会社などはその信用情報を確認し、貸し倒れの心配はないかということを審査するわけです。
つまり、起業1年目で法人クレジットカードを作るときには、会社の情報よりも代表者の信用度が重要になるということです。
代表者個人の収入などを調査
過去の信用情報と同時に、収入情報も調査されます。
- 年収はどのくらいか
- 持ち家はあるか
など財産の状況も審査の項目の一つです。嘘をついてもばれますので、年収が低かったとしても正直に申告するようにしてください。
開業日などをチェック
信用情報や収入に特に問題がなければ、会社の実態などが審査されます。
- 会社の設立日(個人事業主なら開業日)
- 資本金
など、会社の情報が正確かどうかを審査します。ちなみに設立日とは登記をした日のことです。国に認可された日を指しています。創業記念日のようなものとは違いますので、注意してください。
経営状況をチェック
起業したばかりなので、実績といえるほどのものがありません。申込書には経常利益や年商といったことを記入する欄があるのですが、とりあえずここは今わかる範囲の実績を記入するようにしましょう。
起業してから数ヶ月でも経っているのなら、その間の収支については報告できるはずです。利益が上がっているならそのことについて記入すれば大丈夫です。
法人クレジットカードの審査を通過しやすくするためのポイント
法人クレジットカードの審査の大まかな流れがわかったところで、審査を通過するためにはどうすれば良いか、そのポイントについてもまとめました。
ちなみに、クレジットカード会社が「こうすれば通るよ」といっているわけではありません。
審査の方法は開示されていませんので、これまで起業間もないのに審査を通ったという人たちの経験を通して、このようにすれば通りやすいであろうということを推測したものです。
申し込み資格を確認
会社ならば法人格を持っていること、個人事業主なら開業届を出していることなどが申し込み資格になるでしょう。
個人事業主の方は注意が必要です。法人格を持っていることが条件の法人クレジットカードには申し込めませんので、個人事業主でもOKのものを選びましょう。
年齢は問題ないと思いますが、18歳もしくは20歳以上となっていることがありますので、念のため確認氏をしてください。
法人口座を開設する
法人クレジットカードは引き落とし口座を法人口座に指定しなくてはならないので、カードの申請の前に法人口座を作る必要があります。
口座の開設には登記簿謄本などが必要になります。銀行によっては審査もありますので、早めに準備しておきましょう。
個人事業主の方は屋号で開設できる口座があるか確認をして、できれば個人口座とは別に作っておくと良いですね。ネット銀行などは個人事業主でも作れる口座があります。
固定電話を設置する
固定電話があると審査に通りやすくなるといわれています。ただしこの話は賛否両論あり、今は携帯電話一つで起業する人も少なくないため、固定電話がないと審査に通らないというのは過去の話だという意見もあります。
ただ、ホームページなどを見たときに、スマホの番号しか書いていないのと、固定電話(フリーダイヤルならなお良し)の番号があるのとでは、受けるイメージが違いませんか?
信用の置ける会社であるというイメージをアピールしたい場合には、固定電話があった方が有利だと考えます。
信頼度の増すホームページを作成する
最近はなんでも検索をしますから、会社の名前でまず検索をされるでしょう。そのときに、会社の情報がきちんと書いてあって、どのような事業を行なっているのかがわかりやすくなっていれば印象が良くなります。
申請書だけでは判断できない部分もあるので、ホームページをしっかりと作り込んでおくと、審査も通りやすくなるでしょう。
申込書を丁寧に書く
最後に、クレジットカードの申込書は丁寧に、必須項目だけでなく任意項目までなるべく全ての欄を埋めることです。
というのも、もう会社を起こして数年経っていて黒字経営ができているなら問題はありませんが、まだ起業したばかりで信用がおけるのかどうかわからない状況ですよね。
審査をしてもらうのに、できるだけの情報を与えて「できたばかりの会社ですが安心です」といういことをわかってもらわなくてはいけないのです。
起業1年目でも審査に通りやすい法人クレジットカード3選
法人クレジットカードは審査に厳しいと言われますが、その中でも比較的作りやすいといわれる3枚のカードをご紹介します。
それぞれ年会費や受けられるサービスなども違いますので、自分に適したものを選んでください。
圧倒的ステータスを誇るアメックス・ビジネス・ゴールドカード
ステータスの高いクレジットカードの代表格ともいえるアメックスですが、意外にも審査は通りやすいといわれています。
というのも、アメックス・ビジネス・ゴールドカードは法人だけでなく個人事業主も申し込めるようになっているからです。
アメックスは外資系のクレジットカードですから、起業1年目の方も入手しやすいのが特徴です。起業家の方にとってステータスも重要な要素ですから、入会しやすくてステータスが高いアメックス・ビジネス・ゴールドカードは、一押しの1枚です。
法人クレジットカードとして嬉しいのは、利用限度額が一律ではないことです。
1人1人に合わせた限度額を設定するのもアメックスの審査ハードルが低い理由の1つなのです。また、空港ラウンジの利用が無料になったり旅行の保険も充実しています。出張が多い人にはとても役立つカードでしょう。
| 年会費 | 31,000円(税別) |
|---|---|
| スペック |
・個人事業主でも申し込みができる ・柔軟な利用限度額の設定 ・カード利用で最高1億円の海外旅行傷害保険付帯 (カード支払いでない場合は5,000万円) ・カード利用で最高5,000万円の国内旅行傷害保険付帯 ・最高500万円までのショッピング保険付帯 ・福利厚生プログラム「クラブオフ」登録料無料 ・ヘルスケア無料電話相談 ・コンシェルジュによるレストラン、ゴルフコース予約 ・公共料金の支払いなどでも効率的にポイントが貯まる |
ビジネスに役立つ特典が豊富!オリコ EX Gold for Biz
オリコカードも起業したてで使いやすいカードの一つです。というのも、登記簿謄本の提出が不要なため、クレヒスに問題がなければ、審査がかなり通りやすいからです。
法人用の「M」と個人事業主用の「S」があり、所得証明があれば申請できます。
年会費が格安なのにサービスはゴールドカードと同等で、空港ラウンジは無料、レストランでの優待サービスなども充実しています。
法人クレジットカードには珍しく、分割払いやリボ払いにも対応している柔軟ぶりと、法人クレジットカードの中では還元率も高いのが魅力です。
| 年会費 | 2,000円(税別)※初年度無料 |
|---|---|
| スペック |
・個人事業主用と経営者用に分かれている ・所得証明のみで審査に通りやすい ・常に20%ポイント加算 ・年間利用額に応じて最大2倍 ・分割払い、リボ払いにも対応 ・最高2,000万円の海外旅行保険付帯 ・最高1,000万円の国内旅行保険(利用付帯) ・最高100万円のショッピング保険付帯 ・福利厚生サービス |
信頼高い三井住友ビジネスカード for Owners(一般)
三井住友ビジネスカード for Ownersは中小企業のオーナーや個人事業主のためのカードです。こちらのカードも登記簿謄本の提出が不要で、代表者個人の信用情報に問題がなければ、まず審査は通るであろうといわれています。
年会費も格安ですし、一般カードではありますが、福利厚生サービスなどもついており、買い物でのポイントも貯めやすいカードです。
赤字経営であっても発行してもらえるといわれていますから、クレヒスに問題がなければ申請してみてください。オリコと同様に分割払いに対応してくれるのも起業したての頃はありがたいですね。
| 年会費 | 1,250円(税別)マイ・ペイすリボ登録で翌年度無料 |
|---|---|
| スペック |
・登記簿謄本、決算書不要 ・20歳以上の個人事業主も申し込み可 ・リボ分割利用枠〜150万円(個人カードがある場合は合算) ・キャッシングも利用可能(実質年率15%) ・年間100万円のショッピング保険(海外利用のみ) ・最高2000万円の海外旅行傷害保険(利用付帯) ・福利厚生サービス |
コストで選ぶか、サービスで選ぶか
どのカードを選ぶのが正解か、それはカードに求めるサービスによって適したものが違ってきます。ゴールドカードなどは年会費がそれなりにしますが、サービスもかなり充実しています。
レストランの予約などコンシェルジュサービスを無料で利用できるというのは大きなメリットです。自分でやるのは大変ですし、スタッフに頼めば余計なコストが発生するわけですね。
それを無料でやってもらえるならば、秘書が一人増えたような感覚で利用できます。
しかし、クレジットカードは経理を楽にするために作るので、特に出張も多くないし、それほどサービスは必要ないと思えば、年会費が安いものを選べばいいでしょう。
起業1年目で法人クレジットカードの審査に落ちる原因
前章で説明したようなポイントを押さえて申し込んでも、審査に落ちてしまうことがあります。それにはこのような理由が考えられます。
代表者個人の信用情報に問題があった場合
起業1年目の会社では会社の情報はそれほどないわけですから、代表者が信用がおける人なのかどうかということが最大のポイントになります。
ここでいう信用とは、人格ではなくて信用情報です。クレジットヒストリー(クレヒスともいう)、つまりこれまでのローンの返済状況、カードの支払いを遅延していないかなどの情報が重視されるのです。
その場合には、もし今個人用のクレジットカードを持っているなら、しっかり使って返済を滞らせないようにして、良いクレヒスを積み重ねていくしかありません。
もしくは5年待つか、です。クレヒスは取引から5年を経過すると記録が消えますので、一生残るものではありません。
過去に滞納などがあれば、そこから5年経過するのを待って新たにクレジットカードを申請すれば、審査に通りやすくなるでしょう。
業績が極端に悪い
クレジットカード会社がなぜ慎重に審査をするのか、それは貸し倒れを防ぎたいからです。
クレジットカードは借金と同じです。カード会社に立替払いをしてもらい、それを返済していくわけですね。
ですから、起業1年目でも極端に業績が悪かったりすると、この会社は長く持たないであろうと判断されてしまい、審査に通らないことがあります。
起業1年目でも個人事業主でも作れる法人クレジットカードはある!
それほど数は多くありませんが、起業したてでも作れる法人クレジットカードはあります。
事業の実績がないうちは個人の信用情報が何より大事ですから、過去に特に問題がなければ申請してみてください。意外とあっさり審査に通るのではないでしょうか。










