クレジットカード保険
クレジットカードの無料の入院保険はお得?無料になる理由
投稿日時:2020.01.09
クレジットカードを持っていると、たまに「フリーケアプログラム」といって、加入が無料の保険プログラムのお知らせが送られてきませんか?
この保険、なぜ無料で加入できるのかご存知でしょうか。無料なんだから入ってみようかなと思っている方へ、その仕組みと詳しい補償内容などについて、ご紹介します。
あわせて、クレジットカード会社が提供している保険プログラムについてもご紹介しますので、安い保険はないかなと探している人も、ぜひ参考にしてください。
カード会社から送られてくるフリーケアプログラムとは
フリーケアプログラムとは、チューリッヒ保険会社が提供している保険プログラムで、クレジットカード会社などと提携して、提携先から顧客に対して情報を送るというシステムを取っています。
その名の通り、無料で加入できる保険プログラムとなっていますが、実際の保険料は提携会社が負担しています。
加入者とチューリッヒ保険会社との契約になるので、クレジットカード会社はあくまでもその契約を仲介しているだけ、ということになります。
ですから、保険の詳しい内容を聞きたい時には、案内を送ってきたカード会社ではなく、チューリッヒ保険会社に問い合わせます。
詳しい補償内容
実際の補償内容ですが、
- 交通事故によってけがをした場合
- そのけがによって5日以上の入院をした場合
というのが一般的です。この条件を両方満たすと、3万円の保険金がおります。
交通事故に含まれるもの
交通事故というと、車にぶつかる、車に轢かれるというイメージがあるかと思いますが、自転車や電車での事故も含まれます。
また、エレベーターやエスカレーターでの事故も、一応交通事故の範疇となりますので、思っているよりも適用される範囲は広いのです。
保険期間は3年
保険期間は、3年が満期で、満期とともに終了します。自動更新ではありません。
フリーケアプログラムはどうして無料で入れるの?
補償の内容はかなり限定的ではあるものの、カード会社がなぜ保険料を負担してまで、無料で加入させてくれるのでしょうか。
そのカラクリについて説明します。
保険金を払う可能性は極めて低い
無料で保険サービスを提供して、保険会社は損をしないのか?と思いますが、補償内容で説明した通り、保険の内容はかなり限定的です。
保険期間も短いですし、この間に事故に合わないという可能性はゼロではありませんが、限りなく低いでしょう。
実際に保険金を支払わなければならなくなるケースはかなり少ないといえるでしょう。ですから、保険会社としても、無料で提供できるのです。
保険会社は個人情報が入手できる
保険会社がコストをかけてでも欲しいもの、それは個人情報です。しかし今は、個人情報の保護については法律が厳しくなっていますから、本人が望まない情報提供は受けられません。
しかし、無料の保険プランなら「入ってもいいかな」と申し込んでくれる人がいますから、合法的に個人情報を集めることができるわけです。
情報さえもらえれば、その後の有料プランへの切り替えなど、様々なお知らせを送ることができるようになるのです。
有料プランにグレードアップしてくれる人がいる
無料プランでは交通事故による怪我しか補償されませんし、保険金も3万円と微々たるものです。しかし、ほんの500円くらいプラスするだけで、格段に補償が厚くなるとしたらどうでしょうか。
元々無料だし、月額500円くらいなら入ってもいいかなと思って申し込む人もいるでしょう。
金額はそれほど大きくありませんが、10年、20年と継続して保険料を入れてくれるなら、保険会社としては非常にありがたいのです。
カード会社は保険金をカード払いしてもらえる
有料プランに加入してもらったら、保険料はクレジットカードで支払うことになります。
これも保険会社と同じ理屈で、金額は小さくても、継続して利用してもらえればカード会社としては嬉しいわけです。
カードの解約率が低くなる
カード会社を経由して加入した保険ですので、もしクレジットカードを解約してしまったら、保険の補償もそこで終了してしまいます。
せっかくかけてきた保険ですから、補償が大きくなくても、途中で解約するのはもったいないと思うでしょう。
そうすると、カードの解約も自然と防げますので、カード会社には大きなメリットがあるのです。
無料で入れる保険に加入するメリット
この保険、本当に入っても大丈夫?という疑問は解消されたと思いますが、加入するメリットはどれほどのものでしょうか。
保険適用されるような事故にあえば保険金がもらえる
保険金をもらうには、当然ながら保険事故に該当しなければならず、交通事故による怪我で5日以上入院するという条件が必要です。
条件を2つ満たせば、3万円程度の保険金がもらえます。
短い保険期間の間に、この条件に該当する確率は極めて低いものの、事故というものがそもそも万が一のものですので、保険金がもらえたら儲けもの、くらいの気持ちでいるといいでしょう。
重複して加入すれば補償額がアップする
クレジットカードは複数枚持っている人も珍しくはないでしょう。
チューリッヒ保険会社は、幾つものカード会社にフリーケアプログラムを提供しているので、複数のカードから保険に加入すると、少しではありますが、補償額をアップさせることができます。
実はデメリットの方が大きい?他の保険との比較も大事
無料なんだから、保険金がおりるだけでも得ではないか?と思うかもしれませんが、デメリットも少なくはありません。
補償内容がかなり限定的
最近では医療も進み、昔のように長期間入院することは少なくなってきました。その中で、5日以上入院するというのはかなり大きな怪我でしょう。
交通事故によってそこまでの怪我をする可能性はかなり低いので、条件に該当するのがとても難しい保険だと言えます。
他にもっとお得な保険がある
5日以上も入院することになって、保険金が3万円というのは、実に心もとないと思います。それならば、安い保険金で1日目からもっと高い保険金がおりる商品があるはずです。
また、フリーケアプログラムは事故による怪我しか補償されません。病気は含まれないので、その点を考えても、もっとお得な保険が他にたくさんあるでしょう。
個人情報を渡すことになる
フリーケアプログラムに申し込むことによって、個人情報を保険会社に渡すことになります。
その後の営業活動なども認めることになってしまいますので、それでも良いかどうかをよく考える必要があるでしょう。
保険の重複加入に注意
保険は、例えば医療保険を複数で契約しても、なんら問題はありません。補償を厚くするために、同じような内容でも、いくつか入っていても、条件に該当すれば保険金はおります。
ただ、無制限に入れるわけではなく、保険によって「合計で○円まで」という制限がありますので、加入する際には気をつけてください。
会員限定のお得な保険も!低価格で入れる点が魅力
こちらは、クレジットカード会社が運営する保険ですので、無料ではありませんが、一般的な保険よりも割安な保険が色々あります。
自転車事故の保険や、家の中で転倒した時の怪我の補償など、日常の事故に備える保険も多数あります。
本人はもちろん、夫婦で加入できる保険などもあり、現在加入している保険にもし足りないものがあれば、穴埋めをするようなプランを探して加入するというのもおすすめです。
医療保険には入っているけれど、がんの補償の部分をもう少し手厚くしたいなど、補償を上乗せするのもアリだと思います。
保険料は月額1,000~2,000円程度のものが多いです。
クレジットカード会社がおすすめする医療保険
では実際にどのような保険があるか、保険会社のお得な医療保険を見てみましょう。
ポイントも貯まるライフカードの医療保険
ライフカードを持っている人と、その配偶者が加入できる医療保険があります。
- 1,000万円まで交通費なども含めて補償
- 入院は1日目からOK
- 日帰り入院、日帰り手術もOK
- 病気だけでなく、怪我による入院・手術も補償
交通費なども補償に含まれていますので、自宅から離れた病院へ通うことになっても安心です。がん保険もありますので、あわせて加入しておくと安心です。
(加入例)
- 40歳~44歳
- 月額:1,580円
- 入院:5,000円(日額)
- 入院中の手術:5万円
- 先進医療費用保険金:最高1,000万円
他にも、3,000円、10,000円プランがあります。ライフカードは年会費が無料ですし、1,000円利用で1ポイントたまります。ポイントが貯まりやすいカードで、以下のような特典があります。
- ステージ制プログラムで200万円以上の利用で2倍
- スペシャルボーナス(50万円以上の利用)で300ポイント
- 入会後1年間はポイント1.5倍
- L-Mall経由でのお買い物は最大25倍
保険料の支払いはもちろんカード払いですので、小さいですが、毎月ポイントが貯まります。
シンプル&トッピング保険のJCBカード
保険の仕組みはわかりにくい!プランが色々あって面倒、という人には、JCBのシンプルな保険がおすすめです。
補償額は入院1日につき1万円です。年齢によって保険料が違うだけで、保険金が全て同じなのがわかりやすいところです。例えば、月々の保険料は、40歳男性で3,309円です。
もう一つ特徴的なのは、トッピング保険です。加入できるのは20~74歳までですが、いくつかのプランを自分で好きなように組み合わせることができる保険です。
| 日常生活賠償プラン | 月額150円、最高1億円の補償 | 日常生活での怪我だけでなく、訴訟費用なども補償してくれます。 |
| 自転車プラン(基本) | 月額280円、個人賠償責任1億円 | 自転車で事故をを起こした時だけでなく、日常生活での補償も含みます。 |
どうせ入るなら、カードの年会費は抑えたいので、無料のカードがおすすめ。
JCB CARD Wは、年会費が無料ですから、保険に入るために作るカードとしてはうってつけの、WEB入会限定のカードです。
しかし、無料だといってもサービスが中途半端といういことはありません。39歳までの人が入れるカードで、カーのポイントが常に2倍以上なるカードです。
クレジットカード会社のフリーケアプログラムはメリットもデメリットもある
無料だから、たとえ事故に合わなくても万が一にそあえて入れるのだからお得だと考えるか、遭遇する確率の低い事故のために、個人情報を渡すのは損だと考えるか、これはどちらが正しいということではありません。
メリットもデメリットもあるので、どちらがお得なのか、よくよく検討してください。
くれぐれも、似たような保険ばかり入って、重複して保険料がかさまないよう、気をつけてください。








