クレジットカード基礎知識
クレジットカードのレシートはいつまで保管すればいい?捨てるタイミング
投稿日時:2020.06.12
クレジットカードを使うと、普通のレシートと一緒に、ピンクや青、緑など色のついたレシートも一緒にもらいますね。
ただでさえ邪魔なレシートが2枚もくるのでお財布の中がすぐにいっぱいになってしまう…。しかし、保管する場所も限られているし、このレシートはいつまで持っておくべきなのだろうか?とお困りではありませんか。
クレジットカードのレシートは、クレジットカードを利用したことの大事な「証拠書類」です。一定期間保管しておかないと、思わぬトラブルが起こる可能性があるのです。
ではクレジットカードのレシートをいつまで取っておけばいいのか、捨てるタイミングなどについて詳しくまとめました。
くれぐれも、家に帰ってきてすぐに捨てるようなことはしないでくださいね!
クレジットカードのレシートは2枚とも持っておくべきか
クレジットカードを利用すると、レシートを2枚もらうことが多いですね。1枚は、通常のレシート。商品名や金額などが表示されているものです。
スーパーやコンビニなどでは、1枚で出てくる場合もあります。通常のレシートの下に「お客様控え」と書いてあり、通常2枚出てくるレシートが1枚にまとまっているものです。
この場合には、このレシートごと保管をしておいてください。
利用控えは必ず取っておく
利用控えは、クレジットカードを使ったことの証拠書類であり、お客側の控えの書類になるので、どんな品物を購入したのかなど、レシートのように細かく書かれているものではありません。
- 利用日
- 利用店舗
- 商品名(サービス名)
- 購入金額
- クレジットカード情報
- 支払い区分(一括・分割)
などが記載されています。
カード情報は安全のために、番号を一部伏せてあることが多いです。
レシートもあわせて取っておくべき?
クレジットカードを利用した時に大事なのは、この利用控えなので、レシートはなくても構いません。
しかし、利用控えには細かい商品名等は記載されていないため、あとで見た時に「これ、何を買ったんだっけ?」とわからなくなってしまうのが不安という人は、レシートもあわせて持っておくとよいでしょう。
レシート(領収書)は別に発行してもらえるのか
例えば、クレジットカードを利用した時に、利用控えしかもらえなかった場合、レシート(領収書)を発行してもらえるのでしょうか。
それは、お店によって対応が違います。クレジットカードは信用取引ですので、その場で現金のやり取りがありません。
お店としては、領収書を発行する義務はないのです。
発行に応じてくれることもあれば、断れられることもあります。ただし、レシートに「クレジットカード払い」という記載がなければ、利用控えを領収書として利用することは可能です。その場合、金額が5万円以上なら収入印紙が必要になります。
クレジットカードのレシートは利用明細と照合するまで保管する
それでは、クレジットカードのレシート(利用控えと領収書)はいつまで保管すればよいのでしょうか。
処分してもいいタイミングなどについても、説明しましょう。
60日以内に確認するようにしよう
まず、レシートはクレジットカードの利用明細と照合するために取っておくものなので、最低でも利用明細が確定するまでは保管が必要です。
使った金額が確定して、利用明細の情報が来たら、レシートと照合し、使ったお店や金額があっていれば、問題ありません。
レシートと利用明細書があっていれば、捨てても大丈夫です。
しかし忙しかったり、時間がなかったりして、利用明細がきてもすぐに照合できないこともあるでしょう。そんな時のために、60日間は保管します。
そして、何かあった時のために、60日以内には照合して、問題ないことを確かめてください。
というのも、クレジットカードには不正利用についての補償が付いていることがありますよね。その補償期間の多くが60日だからです。
もし、身に覚えのない利用分があったら、どのような手続きをすればいいか、すぐにカード会社に連絡をします。連絡先は、カードの裏面に電話番号が書いてあります。
利用明細書とあっていれば捨てても大丈夫
基本的に、利用明細書とレシートの内容があっていれば、捨てても問題ありません。
もし、照合していて、こんなお店で使った覚えがないなと思ったら、金額など他の点もよく見てみましょう。
たまに、「A」というお店で使ったのに、表示が「B」になっていることがあります。これは、その店舗名ではなくて、クレジットカードの処理を行った決済代行会社の名前が表示されているためです。
日付についても、必ずしも利用控えと利用明細が一致するとは限りません。お店側が決済処理をしたのがいつかによって、利用日が変わってくることがあります。
特にネットショッピングでは、商品を発送するときに決済処理を行うお店もあり、必ずしも注文日とは一致しないので、同じ日付でなくても、金額などがあっていれば大丈夫です。
手元の利用控え以外のものが利用明細にない、または二重に請求されていないことが確認できれば、レシートは捨ててもよいでしょう。
覚えがないものはすぐにカード会社に連絡を
万が一、こんなところでは買い物をしていない!という明細内容があれば、すぐにカード会社に連絡しましょう。
実際に使っていないのかどうか、カード会社が調査して、不正利用であると確認できれば、ちゃんと補償してもらえます。
不正利用が分かった時点ですぐに連絡したほうがいいので、クレジットの利用明細が来たら、早めに確認しましょう。
ネットショッピングの場合はメールの控えを保存しておく
ネットショッピングの場合は、買い物をしたときに、レシートがもらえるわけではありません。しかし、いつ何に使ったのかがわかるように、「お客様控え」という形で、メールが送られてくると思います。
もしくは、注文後の決済画面がそのまま控えになったり、領収書を印刷できるパターンなどがあります。
どんな形式でもいいので、「いつ、どこで何を買ったのか」がわかる情報を、きちんと保存しおくことが大切です。
クレジットカードのレシートは保管方法をしっかりしよう
利用明細書が来るまで、レシートはきちんと保管をしておきましょう。その際、保管方法が悪いと、印字が消えてしまうこともあり、せっかく保管しておいても、中身が分からなければ照合もできません。
レシートは次のような方法で、正しく保管します。
- 印字された方を内側にして折る。
- 直射日光などが当たらない場所で保管する。
- 高音や湿度にも弱いのでキッチンの近くなどは避ける。
小さな金庫のような入れ物があると安心です。
クレジットカードのレシートは捨て方にも気をつけよう
さて、利用明細書と照合して、特に問題がなかった場合にはレシートは捨てても良いということですが、捨てるときにも少し注意してほしいことがあります。
レジ側の「不要レシート入れ」には入れない
レジの付近には、レシートがいらない人のために、「不要レシート入れ」がおいてある場合があります。
現金払いをしたレシートであれば、そこに捨てても何ら問題はありませんが、クレジットカードの利用控えは捨てないようにしましょう。
特に、外国人が多い店では注意が必要です。日本人の危機意識の低さを利用されないように気をつけましょう。
家で捨てる時も中身がわからないようにして捨てる
家のゴミ箱にも、そのままの状態で捨てないことです。
カード番号などは一部しか記載されていませんし、レシートだけで悪用されるということは考えにくいものの、万が一ということもあります。
レシートは、どこで何を買ったのか、あなたの行動に関する情報が詰まったものです。もしまとめてゴミ箱に捨てて、それが誰かに見られたら?と思うと、嫌ですよね。
シュレッダーにかけるのが理想ですが、それができないときには、封筒などに入れて中身が分からないようにして捨てることをおすすめします。
クレジットカードのレシートを減らしたい人は電子マネーを利用すると良い
クレジットカードを利用したら、レシートを2枚も渡されるのに、それを2ヶ月も保管しておくなんて面倒だ!と思う人もいるでしょう。
そんな時は、クレジットカードで直接支払うのではなく、電子マネーやQRコード決済を使ってみてはいかがでしょうか?
レシートを残しておかなくても、いつどこでいくら使ったのかは、一目でわかります。
ただし、細かい内訳まではわかりませんので、合計が高額になったお買い物だけレシートを取っておく、としてもいいですね。
電子マネーやQRコード決済を使うと、そのサービスのポイントはもちろんこと、紐付けしたクレジットカードのポイントも貯まります。
ポイントの二重取りも可能になるので、普通にクレジットカードを使うよりもお得ですよ。
クレジットカードのレシートは不正利用のないことがわかれば捨ててもOK
クレジットカードのレシートには、買い物の内容が記載されたレシートと、カード情報等が記載された「利用控え」の2種類があります。
利用控えについては、少なくとも利用明細書が来るまで保管し、使った内容と相違ないことがわかったら、捨てても大丈夫です。
捨てるときには、シュレッダーにかけるか、中身が分からないように封筒などに入れて、捨てるようにしましょう。
せっかく保管していても、印字が消えてしまったら意味がないので、高温多湿の場所を避けて保管するようにしてください。










