交通系電子マネー
SUGOCA(スコガ)へのチャージ方法!おすすめは断然クレジットカード
投稿日時:2020.07.14
JR九州が発行している交通系電子マネーSUGOCAは、九州エリアにお住まいの方にとっては欠かせない生活ツールの1つですよね。
ただ、SUGOCAの支払い方式はプリペイド式なので、利用にあたってチャージの手間が気になるという方もいるのではないでしょうか?
そこでここでは、SUGOCAをより便利に活用するためにぜひ知っておいてほしい、多彩なチャージ方法について詳しく解説していきたいと思います。
特におすすめのオートチャージサービスに関しては、連携可能な人気のクレジットカードについてもご紹介しましょう。
JR九州発行!SUGOCA(スゴカ)の基本概要紹介
まずは基礎知識として、SUGOCAの基本概要を確認しておきましょう。SUGOCAはJR九州発行の交通系電子マネーの1種です。
自動改札や読み取り機にタッチするだけで電車やバスの利用ができる、交通系電子マネーならではの乗車券機能をメインの機能としています。
加えて、加盟店となっている店舗での支払いに使える電子マネー機能も備えており、通勤・通学を中心に暮らしの中の様々なシーンで活用できるでしょう。
支払い方式は他の大半の交通系電子マネーと同様に事前チャージして利用するプリペイド式となっています。チャージ上限額は20,000円です。
用途に合わせて選べる!SUGOCAの種類と違いを解説
SUGOCAは基本的に4つのタイプから選択することが可能になっています。まずはその4種類のSUGOCAの仕組みや違いを一覧で確認してみましょう。

| 種類 | 概要 | 購入場所 |
|---|---|---|
| SUGOCA乗車券(無記名式) | 個人情報登録不要のSUGOCA ※大人用のみ ※再発行不可 |
・JR九州SUGOCAエリア内のみどりの窓口 ・JR九州SUGOCAエリア内の発売機能付券売機 |
| SUGOCA乗車券(記名式) | 利用上、所定の個人情報(氏名・生年月日・性別)の登録が必要なSUGOCA ※大人用・小児用あり ※再発行可能 |
JR九州SUGOCAエリア内のみどりの窓口 |
| SUGOCA定期券 | SUGOCA乗車券に定期券機能を付加 ※発着駅・経由ともにJR九州のSUGOCAエリア内に限る(北九州モノレール・福岡市地下鉄との連絡定期可) ※大人用・小児用あり ※再発行可能 |
JR九州SUGOCAエリア内のみどりの窓口 |
| SUGOCA特急定期券 (SUGOCAエクセルパス) |
SUGOCA乗車券に在来線特急列車(自由席)の定期券機能を付加 ※発着駅・経由ともにJR九州のSUGOCAエリア内(北九州モノレール・福岡市地下鉄との連絡定期可) ※大人用のみ ※再発行可能 |
JR九州SUGOCAエリア内のみどりの窓口 |
購入価格はSUGOCA乗車券に関しては無記名式・記名式ともに一律で2,000円となっています。この金額にはデポジット(預り金)500円が含まれているので、実質の初期チャージ金額は1,500円です。
SUGOCA定期券・SUGOCA特急定期券の新規購入の際にも、定期券運賃に加えて同じくデポジット500円が必要となります。ただし手持ちのSUGOCA乗車券に定期券機能を付加してSUGOCA定期券またはSUGOCA特急定期券に変更する形で購入する場合には、デポジットは不要です。
北九州モノレールで独自のSUGOCAを販売してる
上記の4タイプの他にも、北九州モノレールでは独自のSUGOCAとして『monoSUGOCA』を発売しています。こちらは乗車券(記名・無記名)タイプと定期券タイプがあります。

また、JR九州取り扱いのクレジットカードJQ CARDシリーズには、SUGOCA機能を搭載した一体型クレジットカードも用意されています。
このように非常に幅広いタイプのSUGOCAが用意されているので、用途や利用頻度に合わせて適したものを選ぶことが可能です。
九州から全国まで!幅広く使える全国相互利用対応のSUGOCA
SUGOCAの利用エリアは、基本的に九州に広がるJR九州の路線のほぼ全域、そして北九州モノレールの路線全域となっています。

ただし同じSUGOCAエリア内のJR九州の路線上でも『福岡・佐賀・大分・熊本エリア』『長崎エリア』『鹿児島エリア』『宮崎エリア』と4つのエリアに分けられており、各エリアをまたがる形になる利用はできないので、その点は注意が必要です。
エリアまたぎになる利用の際には、あらかじめ全乗車区間分の乗車券や、必要に応じて特急券を購入しておかなければなりません。
なお、SUGOCAは交通系電子マネーの全国相互利用対応の連携に加わっており、本州や北海道の全国相互利用可能エリアにおいても、SUGOCAエリア内とほとんど同じように電車やバスの乗車や加盟店での支払い(一部エリア除く)に利用することができます。

ただしこちらも2つ以上のエリアにまたがっての利用には対応していません。例えば同じJRどうしであっても、JR九州からJR西日本に乗り継いでいく場合にSUGOCAを利用することはできないので、注意してください。
列車や加盟店の利用でポイント貯まる!SUGOCAポイントサービス
SUGOCAには、利用に応じてポイントが貯まるポイントサービスが設定されています。その名も、『JRキューポ』です。

SUGOCAの利用で『JRキューポ』のポイントを貯める方法と、それぞれの還元率を一覧でご紹介しましょう。
| 利用サービス | 還元率または付与ポイント数 | 備考 |
|---|---|---|
| JR九州SUGOCAエリア内の列車に乗車 | 1% | ・定期券区間除く ・筑肥線内の駅と福岡市地下鉄の駅との間を利用の場合、筑肥線部分の利用運賃のみポイント付与対象 |
| JR九州SUGOCAエリア内の自由席特急券を購入 | 5% | 『JRキューポ』付与対象となる自由席特急券表面には「ICP」と印字 |
| JR筑肥線・唐津線⇔福岡市地下鉄の利用 | 一律10ポイント | 定期券による乗車は対象外 |
| ポイント付与対象のSUGOCA加盟店にて利用 | 店舗により異なる | – |
列車の利用でも加盟店での支払いでもポイントが獲得できるので、交通系電子マネーの中では比較的ポイントが貯めやすい部類に入ると評価できます。
なお、貯まった『JRキューポ』のポイントはSUGOCAへのチャージが可能です。換算レートは100ポイント=100円で、チャージ単位は100ポイント単位となります。
ポイントチャージはJR九州SUGOCAエリア内の半数以上の駅に設置されているポイントチャージ機能付自動券売機にて手軽に行うことができます。
そのため、SUGOCA以外にもJR九州の様々なサービスの利用に応じて付与され、貯まったポイントもSUGOCAチャージのほかにJR九州の様々なサービスに利用できるというのが大きなメリットであり特徴です。
ポイント有効期限は獲得月から2年間となっているので、期限切れに注意しながら有効活用していきましょう。
プリペイドでもチャージがスムーズ!SUGOCA4つのチャージ方法
プリペイド式の電子マネーの場合、チャージの手間がかかるという点をネックに感じる方もいますよね。
特にSUGOCAのような交通系の電子マネーでは、チャージ残高が不足していると忙しい通勤の途中でチャージをしなければならなかったり、改札を通れずに人の流れを止めてしまったりと何かと面倒がかかることは否めません。
その点SUGOCAではチャージ方法を複数用意しており、プリペイド式ながら比較的スムーズにチャージができるよう配慮がなされているのです。
SUGOCAの具体的なチャージ方法は、大きく以下の4つに分けられます。
- 駅の自動券売機にてチャージ
- コンビニなどチャージ対応加盟店にてチャージ
- セブン銀行ATMにてチャージ
- オートチャージサービス
ここからは、それぞれのチャージ方法についてもう少し詳しく解説していきましょう。
基本のチャージ方法!駅の自動券売機でチャージ
SUGOCAのような交通系電子マネーの最もベーシックなチャージスタイルと言えるのが、駅の自動券売機などを利用する方法ですよね。
SUGOCAでも、JR九州のSUGOCAエリア内や北九州モノレールの駅に設置されている自動券売機や自動精算機、チャージ機で入金を行うことができます。チャージ対応の機器にはSUGOCAマークがついており、一目でわかるようになっています。

これらの券売機類ではクレジット決済によるチャージはできず、必ず現金でのチャージになります。チャージ金額は原則すべての機器に共通で、1,000円、2,000円、3,000円、4,000円、5,000円、10,000円の6種類です。
ただし駅のホーム上設置のチャージ機のみ、1,000円~5,000円まで1,000円刻みのチャージとなります。またホーム上設置のチャージ機ではお釣りは出ず、投入金額がそのままチャージされることになるので、その点は注意が必要です。
なお、同じSUGOCAエリアの駅でも、みどりの窓口でのチャージは不可となっています。また、無人駅や電車内でのチャージはできないので、無人駅での降車を予定している場合にはチャージ残高を必ず確認する必要があるでしょう。
コンビニやショッピングセンターで…加盟店チャージも便利
SUGOCAはコンビニやショッピングセンターなど、一部のSUGOCA加盟店でもチャージすることが可能です。お買物のついでにチャージができるのは、非常に便利ですよね。
こちらもチャージの支払い方法は現金のみとなります。チャージ対応の加盟店を一覧でご紹介しましょう。
| ジャンル | 店舗名 |
|---|---|
| コンビニ | ・セブンイレブン ・ローソン ・ファミリーマート ・ミニストップ ・デイリーヤマザキ ・ポプラ |
| ショッピングセンター・スーパー | ・イオン ・マックスバリュ |
| ドラッグストア | ・ドラッグイレブン ・サッポロドラッグストアー |
対応加盟店が飛びぬけて多いわけではありませんが、コンビニをはじめ店舗数が多くアクセスのよいお店ばかりなので、必要なシーンでスムーズにチャージをすることができるでしょう。
2018年10月より対応スタート!セブン銀行ATMでのチャージ
セブンイレブンの店舗内を中心に設置されているセブン銀行ATMでは、もともと自社グループの電子マネーnanacoへのチャージや残高確認が可能となっていました。
そのセブン銀行ATMが、2018年10月15日より交通系電子マネーチャージへの対応をスタートしたのです。
もちろんSUGOCAもその対象電子マネーとなっています。セブン銀行ATMでのチャージは1,000円単位で、一度にチャージ残高上限額の20,000円までチャージ可能、利用手数料は無料です。
利用手順もカードリーダーにSUGOCAをセットして金額を指定するだけと、駅の自動券売機とほとんど変わらず、非常に手軽にチャージできます。
セブンイレブンは上でもご紹介した通りもともとSUGOCAの加盟店であり、レジでのチャージも可能なのですが、レジ混雑時やチャージのためだけにレジを利用するのが煩わしく思う方にとっては、ATMの方が便利に感じられるのではないでしょうか?
残高不足の心配なし!便利さ断トツのオートチャージサービス
4つのチャージ方法の中でも利便性の面で断トツと言えるのが、オートチャージサービスです。オートチャージサービスはSUGOCAの残高が所定の金額以下の時に自動改札を通過すると、あらかじめ指定した金額を文字通り自動的にチャージしてくれる機能です。
SUGOCAエリア内、つまりJR九州や北九州モノレールの駅の自動改札がこのサービスに対応しています。いちいちチャージをする手間を省くことができ、チャージ残高不足で改札を通れないという心配も一切ない、非常に便利なチャージ方法なのです。
このオートチャージサービスはSuicaをはじめ複数の交通系電子マネーで導入されていますが、一方で同じ九州の交通系電子マネーはやかけんでは未導入だったりと対応状況にはかなりばらつきがあります。
交通系電子マネーを選ぶ上で、オートチャージサービスの導入の有無はチェックすべきポイントの1つとなる重要な項目なのです。
ポイント二重取りでお得!SUGOCAチャージでポイントが貯まるクレジットカード
オートチャージサービスはその利便性の高さも魅力ですが、もう1つ見逃せないメリットがあります。それがポイント面でのお得さです。
上でも簡単にご説明しましたが、SUGOCAオートチャージサービスにはJR九州のクレジットカードJQ CARDシリーズを利用します。そしてこのJQ CARDシリーズでは、SUGOCAへのオートチャージのたびにJR九州の共通ポイント『JRキューポ』のポイントが付与されるのです。
つまり、SUGOCAオートチャージサービスを利用していると入金と利用の2回のタイミングでポイントが獲得できる、いわゆるポイントの二重取りが可能になるというわけです。
JQ CARDシリーズのポイント還元率は基本0.5%なので、例えば通常1%の還元となるSUGOCAエリアでの列車利用では、合計1.5%もの高還元が受けられるということになります。
しかも、『JRキューポ』にはSUGOCAやJQ CARD、その他JR九州の関連サービスで貯めたポイントを合算して利用することができる『おまとめ登録』システムがあり、獲得したポイントを無駄なく効率的に利用することが可能になっているのも利点です。
そんなSUGOCAオートチャージサービスでお得に使えるJQ CARDシリーズですが、カード発行会社の異なるものや提携先に応じた機能が付加されたものなど、非常に豊富な種類が用意されています。その中でも人気の高い以下の2枚をここでは個別にご紹介しましょう。
JR九州グループがまるごとお得!基本のJQ CARDセゾン
最初にご紹介するJQ CARDセゾンは、その名の通りセゾンカードとの連携で発行されているJQ CARDです。
JQ CARDシリーズの中でも比較的ベーシックな1枚で、JR九州の列車やグループ店舗・施設などをまるごとお得に利用できる優待特典の数々が最大の特徴となっています。
また、これはJQ CARDシリーズに共通なのですが、SUGOCAだけでなくインターネット列車予約サービスなどそのほかのJR九州のサービスを利用しても『JRキューポ』のポイントの二重取りが可能という、非常にポイントが貯めやすい仕様も魅力です。
そうしたJQ CARDシリーズならではの特典・機能に加えて、セゾンカードの特典である西友・リヴィンの割引優待や、アメックスブランドを選んだ場合の独自の優待特典『アメリカン・エキスプレス・コネクト』など、プラスアルファのサービスを備えている点も見逃せません。
ただしこのJQ CARDセゾンにはSUGOCAは搭載されておらず、SUGOCAオートチャージサービスを利用する場合には別途SUGOCAを用意する必要があるので、その点だけ注意してください。
| 年会費 | 初年度無料、次年度以降1,250円(税別) ※年に1度でもショッピング利用があれば翌年年会費無料 |
|---|---|
| スペック |
・実質年会費無料 ・4つの国際カードブランドを選択可能 ・九州-関西の新幹線チケットを会員限定割引で購入可能 ・JR九州のサービス利用でポイント二重取り ・アミュプラザ他JR九州の駅ビルの優待特典多数付帯 ・JR九州グループの店舗・施設で使える優待多数付帯 ・海外利用時ポイント2倍(アメックスのみ) ・毎月第1・第3土曜日は西友・リヴィンにて5%OFF ・アメックス会員限定優待特典を利用可能(アメックスのみ) |
JALマイルも貯めるならコレ!JMB JQ SUGOCA
JMB JQ SUGOCAは、その名の通りJQ CARDにJMB(JALマイレージバンク)機能とSUGOCA機能を付加した多機能一体型のクレジットカードです。
JQ CARD特典であるJR九州グループの様々な優待サービスが利用できることに加えて、JALの対象航空便の利用や加盟店の利用などでJALマイルを貯めることができるのが、このカードの最大の特徴であり利点と言えるでしょう。
また、JMBの付随機能としてJALの航空便にタッチ&ゴーで搭乗できる、その名も『タッチ&ゴーサービス』も利用できます。したがって、例えば福岡空港からのフライトなら、SUGOCAで市営地下鉄を、JMB機能でフライトを…というように、JMB JQ SUGOCA1枚ですべての交通機関をタッチ&ゴーでスムーズに通過することも可能になっているのです。
なお、このJMB JQ SUGOCAはイオンカードを取り扱うイオンクレジットサービスからの発行となりますが、イオンカードとしての特典・機能は備えてはいません。
| 年会費 | 初年度無料、次年度以降1,250円(税別) ※年に1度でもショッピング利用があれば翌年年会費無料 |
|---|---|
| スペック |
・JMB+JQ CARD+SUGOCAの3機能を備える多機能カード ・実質年会費無料 ・対象の航空便やサービスの利用でJALマイルが貯まる ・マイルと『JRキューポ』の相互交換が可能 ・JAL『タッチ&ゴーサービス』でスムーズな飛行機搭乗が可能 ・九州-関西の新幹線チケットを会員限定割引で購入可能 ・JR九州のサービス利用でポイント二重取り ・アミュプラザ他JR九州の駅ビルの優待特典多数付帯 ・JR九州グループの店舗・施設で使える優待多数付帯 ・1品5,000円以上の品物対象のショッピングセーフティ保険付帯 |
多彩なチャージ方法が魅力のSUGOCA!オートチャージも活用せよ
SUGOCAは交通系電子マネーとしてはベーシックなプリペイドの支払い方式をとってはいますが、多彩なチャージ方法を用意しています。そのため、チャージの手間や不便さを意識させられる機会は意外と多くはないでしょう。
特に改札で自動入金してくれるオートチャージサービスは、利便性はもちろんポイントが二重で貯まるというお得さも備えており、SUGOCAを利用するのであれば絶対に使ってみてほしいサービスです。
SUGOCAオートチャージサービスに利用可能なクレジットカードJQ CARDシリーズの方も、JR九州グループで使える様々な優待特典が付帯しており、九州在住の方ならきっと有効利用できるでしょう。
こうした便利でお得なサービスもしっかりと取り入れて、毎日の暮らしの必需品ともいえるSUGOCAをぜひ今よりもっと活用してください。








