デビットカード
デビットカードは返金処理できる!返金日数や注意点も解説
投稿日時:2019.07.10
デビットカードはクレジットカードとは違い、即時決済という特徴があります。もし購入した商品をキャンセルしたい場合、デビットカードは即時決済なので「手続きが面倒」「返金日数がかかる」など不安なことが多いですよね。
デビットカードは、クレジットカードと同じようにちゃんと返金処理できるで安心してください。ただし返金日数に時間がかかることが多いので、仕組みを理解しておく必要があります。
そこでこの記事では、デビットカードの返金の仕組みや注意点について解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
まずはデビットカードとクレジットカードの違いを知っておこう
デビットカードの返金の仕組みを理解するには、デビットカードとクレジットカードの違いを知っておく必要があります。次の表を確認してください。
デビットカードとクレジットカードの違い
| 項目 | デビットカード | クレジットカード |
|---|---|---|
| 発行元 | 銀行 | クレジットカード会社 |
| 支払時期 | 即時決済 | 事後決済 |
| 支払回数 | 1回のみ | 1回、分割、リボ払いの3つ |
| 審査 | 原則なし | あり |
| 限度額 | 銀行口座の残高(別途銀行の定める限度額もあり) | カード会社や利用者によって変動 |
| 年齢 | 15歳以上(中学生は不可) | 18歳以上(高校生は不可) |
主に違いがあるのは、以上6つです。クレジットカードは事後決済なのでキャンセル時もスムーズなイメージですが、デビットカードは即時決済なのでちゃんと返金処理してもらえるか不安な方も多いのではないでしょうか。
結論としては、デビットカードもクレジットカードと同じ条件で返金ができます。
デビットカードもクレジットカードも、店舗がカード会社にキャンセル処理をしてから、カード会社がキャンセル処理をするという流れは全く同じです。
ただしクレジットカードの場合は「キャンセル」、デビットカードの場合は「返金」という違いがあります。詳しい返金処理の仕組みは、次章から解説していきましょう。
デビットカードの返金処理・返金日数について解説
デビットカードで購入した商品をキャンセルして返金処理するには、次の3つが必ず必要です。
- キャンセル条件を満たすこと
- ショップにキャンセル申請すること
- ショップがキャンセル処理をすること
それぞれを細かく解説していきましょう。
購入した商品をキャンセルするには、ショップ側に責任があることが条件
デビットカードでの支払いをキャンセルして返金処理するには、現金やクレジットカードで支払ったときと同じく、ショップからキャンセルを承諾してもらう必要があります。
店舗の承諾がもらえるのは、キャンセル理由の原因がショップにある場合のみです。つまり自己都合でのキャンセルは、基本的に認められないということ。
デビットカードで商品を購入してから、キャンセルが認めれられるのは主に次の理由が考えられるでしょう。
- 商品の在庫がなくなり受け取れない
- 届いた商品が不良品だった
- 購入した商品とは別の商品が届いた
- 配送が著しく遅い
このように、ショップ側に責任があることが返金の前提条件になります。ただ「商品が気に食わない」「商品を自分の過失で壊してしまった」など、自分都合の理由ではキャンセルは認められないでしょう。
ショップにキャンセルの連絡を入れる
返金を希望する場合、「商品を購入したショップ」に連絡を入れましょう。銀行はショップからキャンセル処理を受けないと、返金処理をすることができないからです。
デビットカードを返金処理してもらう場合、次の流れで進められます。
デビットカードを返金処理する流れ
- ステップ1:商品を購入したショップにキャンセルの申請をする
- ステップ2:ショップが銀行にキャンセル処理をする
- ステップ3:銀行がキャンセル処理をする
ショップがキャンセル処理をしないと、返金日数が長くなる
デビットカードの返金処理が実行されるためには、ショップがオーソリゼーション※を取り消す必要があります。
カード加盟店がカード会社に対して、会員の信用を確認・確保すること。
クレジットカードは事後決済なので、オーソリゼーションを取り消さなくても売上が取り消されていれば、お金の引き落としはありません。しかしデビットカードは即時決済なので、オーソリゼーションが行われたと同時に引き落としが完了します。
つまりショップがオーソリゼーションを取り消してくれないと、自動キャンセルになるのを待つことに。つまり、返金日数が非常に長くなってしまうのです。
銀行はすぐに返金処理をしてくれるので、ショップがすぐに対応してくれれば、早くて銀行の翌営業日には返金処理が完了します。
デビットカードの返金申請をしてから数日経っても返金が行われない場合は、「商品を購入したショップ」に連絡を入れてみましょう。
デビットカードの返金処理をする場合の注意点とは
デビットカードで返金処理をする場合、次の項目に注意しましょう。
デビットカードで返金処理する場合の注意点
- キャンセルできない商品・サービスがあること
- 一時的に二重引き落としがかかる場合がある
- キャンセルはいち早くする
それぞれ解説します。
キャンセルできない商品・サービスを予め確認しておく
デビットカード・クレジットカードどちらにも言えることですが、キャンセルできない商品・サービスがあるので、予め確認したうえで支払うようにしましょう。キャンセル不可の商品・サービスは、次のものが考えられるでしょう。
- 生鮮食品
- ペットとして購入した生き物・動物
- ホテル・旅館などの予約
- レストランや居酒屋の予約
- ライブやコンサートのチケット
生鮮食品やペットは返品ができない場合がほとんどなので、キャンセルによる返金は基本的にできないでしょう。また宿泊施設や飲食店を予約した場合、キャンセルできる期間が決まっているので、期間外のキャンセルはできません。
キャンセルする可能性がある商品・サービスを購入する場合は、キャンセルの可否や期間についてしっかり確認しておきましょう。
一時的に二重引き落としがかかる場合がある
デビットカードで購入した商品をキャンセルして別の商品を購入した場合、一時的に二重引き落としがかかることがあります。購入をキャンセルしても、ショップがオーソリゼーションの取り消しを銀行に送らなかった場合です。
この場合、「購入をキャンセルした商品の価格」+「新しく購入し直した商品の価格」が引き落とされる状況になるため、二重引き落としが起こってしまいます。
銀行にオーソリゼーションの取り消しが送られていない場合は、ショップに連絡して催促しましょう。
デビットカードの返金申請は迅速かつ丁寧にしよう
この記事では、デビットカードの返金処理や返金日数、注意点などを解説しました。
返金日数は早ければ数日で終わりますが、長くなると1ヶ月~2ヶ月もかかってしまいます。返金処理をスムーズにするには、商品を購入したショップへすぐに連絡しましょう。
また、ただキャンセルの依頼をするだけでなく、「オーソリゼーションを取り消してください」と伝えることが重要です。
そもそもキャンセルができない商品・サービスもあるので、注意しておきましょう。
クレジットカードに比べてデビットカードは返金処理の仕組みが難しいですが、実際はほぼ変わらないので落ち着いて対処してくださいね。







