Suica
Google Pay(グーグルペイ)ならSuicaを無料で作れる!モバイルSuicaと比較
投稿日時:2020.04.17
Android端末の決済サービスとして話題のGoogle Pay(グーグルペイ)は、電子マネーやクレジットカードなどを取り込んでスマホで各機能を利用できる支払い管理サービスとして便利なツールです。
イメージとしては、Apple Pay(アップルペイ)とほぼ同等にとらえてよいでしょう。そんなGoogle Payで2018年5月よりSuicaが対応をスタートさせています。
今回は、Google PayでのSuicaの利用方法や機能、従来のモバイルSuicaとの違いなどについて、詳しく解説していきたいと思います。
無料で作れる!Google Pay(グーグルペイ)のSuicaの作り方
まずはGoogle PayのSuica(スイカ)の作り方からご紹介していきましょう。

Google Payでは、カード型SuicaやモバイルSuicaを利用していない方でもSuicaを新規作成する形で利用することができ、年会費などの費用は一切かかりません。
モバイルSuicaアプリと同じように、無料で利用できます。
Google Pay(グーグルペイ)でSuicaを作る手順
では、具体的なGoogle PayのSuicaのスタートアップの手順を見ていきましょう。
1.GooglePayアプリを起動し【使ってみる】を選択

2.Suicaを選択し、規約・特約に同意の上【同意する】を選択

3.Suicaの新規会員登録(メールアドレスやパスワード入力)を行う

4.【OK】を選択しSuica発行完了

このように、非常に簡単な手続きで短時間でSuicaを作成することができます。発行したSuicaは、即利用可能です。
すでにSuicaを持っている場合(機種変更)
機種変更をするときには、GooglePayだけでSuicaのチャージ分を移行することができません。
モバイルSuicaが必要になります。
旧端末で、モバイルSuicaから機種変更の手続きをしてから、新しい機種でモバイルSuicaをダウンロードし、機種変更手続きをします。
GooglePayを新しい機種にダウンロードしただけでは、以前のSuica情報を引き継げないので、注意してください。
基本電子マネーのみ!シンプル仕様のGoogle Pay(グーグルペイ)Suica(スイカ)
Google Payで利用できるSuicaの機能は、基本的には電車や加盟店でのSF(電子マネー)のみとなっています。
利用履歴や電子マネー残高を画面上で確認できるほか、残高が指定額を下回った場合に通知するリマインダー機能もあるなど、スマホならではの利便性が利点です。
また、JR東日本の新サービス『タッチでGo!新幹線』への登録も、特例的にGoogle PayのSuicaでも利用可能となっています。
『タッチでGo!新幹線』は、事前のサービス登録をしておくだけで、新幹線の対象区間の自由席をきっぷを購入することなく、在来線のようにSuicaのタッチで乗車することができるというサービスです。
- 東北新幹線:東京~那須塩原間
- 上越新幹線:東京~上毛高原間
- 北陸新幹線:東京~安中榛名間
こちらもまだ2018年4月に始まったばかりのサービスで、対象区間も短いですが、従来のシステムと比べれば格段に新幹線乗車がスムーズになることは間違いありません。
必要に応じてぜひ活用していきましょう。
スマホで簡単クレジットカードチャージだから便利
Google Payのチャージは、コンビニなどの加盟店やチャージ機での現金チャージに加えて、Google Payに登録したクレジットカードでも行うことができます。
「カードを追加」ボタンをタップし、クレジットカード情報を入力して設定するだけです。

クレジットカードチャージならほぼいつでもどこでもスマホで簡単に入金可能なので、非常に便利ですよね。
Google PayのSuicaでは、モバイルSuicaやカード型Suicaと同様にJCB、VISA、Mastercard、アメリカンエキスプレス、そしてダイナースクラブといったほとんどの国際カードブランドに対応しています。
手持ちのクレジットカードで十分に対応することができるでしょう。

ただしチャージに利用するクレジットカードによっては、Suicaへのチャージがポイント付与の対象とならない場合もあるので、その点は注意が必要です。
ここで、Google Pay Suicaへののチャージにおすすめのクレジットカードを厳選してご紹介しておきましょう。
Suicaチャージでポイント3倍!ビックカメラSuicaカード
ビックカメラSuicaカードはビックカメラと提携のビューカードで、Suicaへのチャージでポイントが3倍(還元率1.5%)獲得できるお得なクレジットカードです。
しかも年に1度でも利用すれば年会費が無料となりますから、実質無料といっていいでしょう。
このカードはJREポイントとビックポイント両方貯まるクレジットカードで、基本還元率が1%と高い点もおすすめポイントですね。
通常の利用時はJREポイントとビックポイントが0.5%ずつ貯まっていき、SuicaへのチャージではJREポイントが3倍貯まります。
貯まったビックポイントやJREポイントはSuicaへチャージが可能ですから、ポイントでSuica利用が更にお得になるおすすめのクレジットカードですよ。
| 年会費 | 初年度無料、次年度以降477円(税別) ※年間1回以上のショッピング利用があれば翌年年会費無料 |
|---|---|
| スペック |
・基本ポイント還元率1%(JREポイント0.5%+ビックポイント0.5%) ・Suicaチャージや定期券の購入でポイント還元率1.5% ・ビックカメラ・ソフマップ・コジマでSuica決済時ポイント還元率最大11.5% ・JREポイント加盟店にてポイント還元率1% ・ビックポイントをSuicaにチャージ ・最高500万円の海外旅行傷害保険付帯 ・最高1,000万円の国内旅行傷害保険付帯 ・紛失時はチャージ分もづくめて補償 |
駅ビルで3.5%の高還元!JRE CARD
JRE CARDはJREポイントの還元率が非常に高い、お得なクレジットカードです。
基本還元率は0.5%と標準ですが、Suicaチャージや定期券購入でポイントが3倍(還元率1.5%)の高還元、JR東日本沿線の駅ビルなどを含むJRE CARD優待店では3.5%の超高還元で利用できます。
駅ビルをよく利用する方には一押しのクレジットカードで、Google PayのSuicaチャージにおすすめのクレジットカードです。
なお、年会費は(税別)477円ですが、初年度は無料です。また、JR東日本が運営する「ジェクサー・フィットネスクラブ」などの施設で月会費をカードで支払うと、翌年度の年会費が無料になります。
更に、WEB明細に切り替えるだけで年間600円分のポイントが貰えますから、これで年会費の元は取れますね。
| 年会費 | 初年度無料、次年度以降477円(税別) |
|---|---|
| スペック |
・Suicaチャージや定期券の購入でポイント還元率1.5% ・JR東日本沿線駅ビルなどJRE CARD優待店にてポイント還元率3.5% ・JREポイント加盟店にてポイント還元率1.5% ・Suica機能なし、Suica機能付き、Suica定期券機能付きを選択可能 ・モバイルSuica年会費無料 ・最高500万円の海外旅行傷害保険付帯 ・最高1,000万円の国内旅行傷害保険付帯 |
JR東日本発行のビューカードのシリーズでは、Suicaへのチャージでポイントが3倍の還元率1.5%となり、断トツでお得に利用できます。
こちらでご紹介しているSuicaチャージにおすすめクレジットカードも是非チェックしてみてくださいね。
モバイルSuicaで購入した定期券の継続購入ができる
GooglePayのみで定期券の新規購入は、残念ながらできないのですが、モバイルSuicaで購入した定期券があれば、「継続購入」という形で購入することはできます。
定期券グリーン券を購入したいという場合には、モバイルSuicaと合わせて使うことが必要です。
チャージした分の領収書発行もできる
クレジットカードでチャージした分の領収書を発行することもできます。「会員メニューサイト」で、利用明細書を印刷してください。
リマインダー機能で安心
うっかり残高不足にならないよう、残高リマインダーを設定しておくと便利です。
500円から金額を設定できますが、設定した金額を下回ったときに、スマホに通知をしてくれます。
うっかりスマホをなくしたときには注意!
GooglePayは少額の支払いであれば、スマホのロックを解除しなくても使うことができます。日本円で10,000円以下なら、タッチ決済で品物を購入可能です。
万が一無くしてしまったときには、パソコンなど他の端末からスマホを探し、「端末を保護」でロックをかけると安心です。
使える機能はどのくらい違う?モバイルSuicaとGoogle PayのSuica機能比較
同じAndroid端末で使えるGoogle PayのSuicaとモバイルSuica、どちらを利用するか悩む方もいますよね。
ここでは2つのサービスの違いを明確にするために、一覧で機能を比較してみましょう。
| 機能 | Google Pay | モバイルSuica |
|---|---|---|
| 電車、加盟店でのSF(電子マネー)利用 | 〇 | 〇 |
| SF(電子マネー)の利用履歴・残額表示 | 〇 | 〇 |
| 定期券の購入 | 〇 ※ただしモバイルSuicaで定期券を使用している場合、 継続購入のみ |
〇 |
| Suicaグリーン券の購入 | × | 〇 |
| 『タッチでGo!新幹線』の利用 | 〇 | 〇 |
| 『新幹線eチケットサービス』の利用 | 〇 | 〇 |
| エクスプレス予約サービス (東海道・山陽新幹線) |
× | 〇 |
| JREポイントの受取 | × | 〇 |
| ネット決済 | × | 〇 |
| 店頭レジ・チャージ機での現金チャージ | 〇 | 〇 |
| クレジットカードチャージ | 〇 ※Google Pay登録クレジットカードにて |
〇 ※モバイルSuica登録クレジットカードにて |
| 再発行 | × | 〇 |
| 機種変更時の移行 | × | 〇 |
| チャージ払い戻し・退会 | × | 〇 |
こうしてみていただくと、機能面ではかなり差があることがわかりますよね。
定期券やSuicaグリーン券の購入、あるいはエクスプレス予約利用などは、すべてGoogle PayのSuicaでは行うことができません。
チャージの面では、クレジットカードチャージ、現金チャージが使えるので、これに関しては不便を感じることは基本的にはないでしょう。
また、Suicaを特定の加盟店での支払いに利用するとJREポイントというJR東日本の共通ポイントが付与されるのですが、このポイントを貯めることはGoogle PayのSuica単体ではできなくなっています。
このように、Google PayのSuicaはモバイルSuicaアプリと比べるとかなり機能が絞られているので、利用にあたってはその違いはしっかりと理解しておく必要があるでしょう。
Google PayのSuicaとモバイルSuicaは併用も可能
Google PayのSuicaとモバイルSuicaアプリは、1つのSuicaのデータを共有する形での併用も可能となっています。
したがって、Google Pay単体で発行し利用していたSuicaを、後でダウンロードしたモバイルSuicaアプリでも利用するという使い方もできるのです。
上でご紹介したような、Google PayのSuicaでは購入できない定期券やモバイルSuica特急券などのサービスを利用する必要性が後から出てきたという方には、モバイルSuicaアプリとの併用をおすすめします。
モバイルSuicaの簡易版『EASYモバイルSuica』とも比較
モバイルSuicaアプリには、通常のクレジットカードを登録して利用するという使い方のほかにもう1つ、クレジットカードを登録せずに『EASYモバイルSuica』として利用するという使い方も用意されています。
『EASYモバイルSuica』として使う場合は、クレジットカードが必要なサービスは利用できないため機能は少なからず制限されますが、その代わりにGoogle PayのSuicaと同様に年会費無料で利用可能となります。
この一見似たようなサービスに見えるGoogle PayのSuicaと『EASYモバイルSuica』についても、機能を一覧で比較してみましょう。
| 機能 | Google Pay | EASYモバイルSuica |
|---|---|---|
| 電車、加盟店でのSF(電子マネー)利用 | 〇 | 〇 |
| SF(電子マネー)の利用履歴・残額表示 | 〇 | 〇 |
| 定期券の購入 | × | × |
| Suicaグリーン券の購入 | × | × |
| 『タッチでGo!新幹線』の利用 | 〇 | × |
| 『新幹線eチケットサービス』の利用 | 〇 | × |
| 『エクスプレス予約サービス』の利用 | × | × |
| JREポイントの受取 | × | 〇 |
| ネット決済 | × | 〇 |
| 店頭レジ・チャージ機での現金チャージ | 〇 | 〇 |
| クレジットカードチャージ | 〇 ※Google Pay登録クレジットカードにて |
× |
| 再発行 | × | × |
| 機種変更時の移行 | × | 〇 |
| チャージ払い戻し・退会 | × | 〇 |
『EASYモバイルSuica』では、モバイルSuicaアプリの機能を活かしてJREポイントの受取やネット決済、そして機種変更・退会手続きなどができるのは利点ですが、一方でクレジットカード関連のサービスは一切利用することができません。
特にクレジットカードチャージができないのは、モバイル版サービスとしては大きなデメリットになるでしょう。
そういう意味では、単純に電子マネーとしてのSuicaを便利に使うという点ではクレジットカードチャージが可能なGoogle PayのSuicaの方が勝っているといえます。
スマホでSuicaを無料で使える!シンプル志向の方におすすめ
Google PayのSuicaは機能を絞った比較的シンプルな作りになっており、用途としてはカード型Suicaに近い仕上がりになっています。
しかしスマホと一体でSuicaを携帯できて、チャージもスマホを通してのクレジットカードチャージが可能なので、カード型Suicaよりは格段に利便性の面では優れていると言えるでしょう。
モバイルSuicaほどの多機能性は必要としていないけれど、スマホで便利にSuicaを使いたいと考えている方には、機能とコストのバランスが程よいGoogle Payは十分に使い勝手がよく感じられるのではないでしょうか?













