ETCカード
ETCカードの入れっぱなしは危険!安全なETCカードの保管方法
投稿日時:2018.02.19
車に乗る人には便利なETCカード。取り外しをせず、車載器に積んだままにしていることが多いかもしれません。でも、実はこれってとても危険なんです。
ETCカードの保管方法を間違えると、思った以上に深刻な損害を受けてしまう可能性があります。保管方法によっては、ETCカードそのものが故障してしまいます。
中には盗難被害に遭ってしまうケースも少なくありません。ETCカードを安全に使うためにはどうすれば良いのでしょうか。
ETCカードの入れっぱなしはダメ!故障や盗難の被害に遭うかも!
ETCカードは車に乗っている時にしか使わないため、あまり重要なものだという認識をしていない人も多いようです。その分、ついつい管理を甘くしてしまいがちなのですが、以下のような危険があることをご存知ですか?
- ETCカードが故障してしまう危険性
- 盗難に遭ってしまう危険性
ETCカードってそんなに大げさなものなの?と考えることがあるかもしれません。しかし実際、このような危険性に直面してしまうと、車に乗る時に不自由を感じてしまいます。
不自由を感じるだけならまだしも、盗難に遭ってしまうと、思わぬ金銭的な被害を被ることにもなりかねません。ETCカードの管理を見直す必要がありそうですね。
ETCカードは熱に弱い
ETCカードを始め、車のパーツってそんなに簡単に故障するもの?という疑問はもっともです。ところがETCカードはプラスチックですから、他の車のパーツとは違うものだと考えておいた方が良いでしょう。
- ETCカードは熱に弱い
- 夏に車内の温度が上がり、故障の原因となる
- 故障したETCカードの再発行には手数料がかかる
まず、ETCカードは熱に弱い性質を持っています。カードの情報を読み取る、ICチップの繊細な機能に重大な影響が出てしまいかねません。
夏場、エンジンを停止させた車内の温度は70℃~90℃になります。ICチップは80℃前後で故障するという実験結果も報告されており、また、実際に夏場に故障の憂き目に遭う人も少なくありません。
そしてICチップが故障したETCカードを修理、あるいは再発行に出す時には、残念ながら手数料が発生します。再発行までに時間がかかることも加えて考えると、やはり故障しないにこしたことはありませんね。
車上荒らしに注意!ETCカードも盗まれる
車内にETCカードを置きっぱなしにした時に心配なことは、故障だけではなく、盗難の危険性です。車上荒らしはETCカードごと盗んで行ってしまうことが少なくありません。
- 車載器に挿したままのETCカードも盗まれる
- クレジットカード一体型のETCカードなら不正利用される
- 再発行には手数料がかかる
車上荒らしは車載器を盗むついでにETCカードを持って行ってしまうことがほとんどです。これだけでも相当な被害が考えられます。
それだけではなく、クレジットカードと一体型のETCカードなら、盗難が発覚するまでに不正利用をされてしまう可能性が高くなります。やはり管理は厳重に行った方が良いでしょう。
あなたは大丈夫?ETCカードのNGな保管方法はコレ!
故障や盗難を避けるためには、まず基本の基本、NGである保管方法をやめる必要があります。とにかく下の二つだけは絶対に避けておきましょう。
- 車載器に挿しっぱなしはダメ!
- その他の車内保管も避ける!
車載器に挿しっぱなしの状態は、先に説明した通りの結果を招きかねません。故障、盗難への近道とも言えます。絶対に避けましょう。
また、その他の方法で車内保管をしている人も多いでしょう。挿しっぱなしにしていないけれど、ダッシュボードにしまったり、分かりにくい場所に置いたり…と工夫を凝らしているかもしれません。
しかし、結局危険性に変わりはありません。車内の温度はやはり高くなりますし、車上荒らしは細かい部分まで荒らして行くでしょう。
日常生活の中では低い危険性だと考えるかもしれませんが、保管方法を変更するだけで、危険性の低さを限りなくゼロに近づけることができます。ぜひ真剣に考えてみて下さいね。
クレカ一体型は更に注意!車載器に差しっぱなしで盗難にあうと補償がおりないケースがある
最近ではクレジットカード一体型のETCカードを利用している人も少なくありません。クレジットカードには必ず盗難保険が付帯させれていますが、本人に過失があると保険でカバーされないこともあるのです。
ETCカードの盗難保険が適用されない主なケース
- 本人の過失による損害
- 家族含め第三者の利用における損害
車内にクレジットカード一体型のETCカードを置きっぱなしにし、盗難に遭い、金銭的な被害が発生しても、「本人の重大な過失」として取り扱われ、クレジットカードの規約により、補償の対象外となってしまいます。
このパターンでの盗難は、盗難を避けるために適切な管理をしていなかったため、本人に過失があったと認定されてしまいます。この場合は一切の保険がおりず、金銭的被害は全て本人が対処せざるを得なくなるのです。
本人以外の利用もダメ
まさかそんなことが…と納得できないかもしれません。ここでカード規約を改めてチェックしてみて下さい。恐らく、ほぼ確実にこのような一文が書かれているはずです。
- 挿しっぱなしによる盗難は本人の重大過失とする
- ETCカードは家族間でも貸し借りを禁止している
盗難保険について、「本人の過失による被害は対象外です!」と、カード会社は最初から宣言しているのです。また、本人以外の利用による過失も同様です。そもそもETCカードは、クレジットカードと同様、本人以外の利用を認めていません。家族に貸すのも禁止なのです。
本人以外の利用時に、故障や盗難による被害があった場合、契約者ではないため、やはり補償の対象外となります。
また、第三者への譲渡(家族も例外ではありません)は、規約で禁止されています。この場合、規約違反として強制解約になってしまうことも考えられるのです。
家族で複数のETCカードが必要な場合、やはり安全を考えると、それぞれが作っておいた方が良いでしょう。カードの種類によっては家族カードも同時に発行できるものがありますので、必要な人はそのようなカードを探してみてはいかがでしょうか。
ETCカードをこれから選ぶ方には、目的別におすすめのETCカードを厳選して紹介している以下のを是非おすすめします。
ETCカードの安全な保管方法!備えあれば憂いなし!
では、どのような保管方法が最も安全なのでしょうか。様々な方法を考えてみましょう。最近では以下のような方法が良いとされています。
- クレジットカードとETCカードの分離型を使う
- 盗難保障を必ずつけておく
- アンテナ分離型の車載器を設置する
クレジットカードとETCカードは、一体型のものも多いのですが、安全を求めるユーザーが増加しているため、一枚ずつの分離型も増えています。
ETCカードそのものでショッピングをすることはできませんので、万一盗難にあっても、被害は最小限に抑えることができるでしょう。
また、盗難保障をついているカードを選ぶことも重要です。通常は最初からついているものが多いのですが、中にはETCカードの盗難には対応していないものもあります。
申し込みの際にはよくチェックしておきましょう。そして盗難被害の可能性を更に低くするためには、分離型の車載器を設置するという方法があります。
車載器ごとの盗難を防げ!アンテナ分離型が安心!
ETCカードの車載器には様々な種類がありますが、盗難を限りなく防ぐためには、アンテナ分離型の車載器がオススメです。
昔ながらの車載器は、音声ガイド機能とカード挿入部分が一体となっているものが多く、車上荒らしは目についた車載器をそのまま持って行けば、ETCカードごと盗むことができました。
しかし、このようなアンテナ分離型なら、挿入部分だけを目立たない場所に設置することも可能です。万が一ETCカードを抜き忘れても、盗難の被害を防げる可能性がアップします。
最も良い方法はとにかく「ETCカードを車内に置かない」なのですが、どうしても忘れてしまった時の防犯対策として、アンテナ分離型の設置を考えてみてはいかがでしょうか。
ETCカードの安全な利用方法を確認
ETCカードの故障、盗難による被害を防ぐためには、やはり車内に置かないのが一番です。他にも様々な注意点がありますが、できるだけ把握しておきたいですね。
- 車外に出る時には必ず抜いて持ち歩く
- 面倒でも車内保管は絶対にしない
- クレジットカードとの分離型を発行する
- 家族間での貸し借りもしない
- 盗難保障を必ずつけておく
- 可能ならアンテナ分離型の車載器を使う
故障を防ぐ、防犯に気を付けるという観点から考えると、以上の項目をできる限り実行することが最も効果的です。全て守ることは難しい…という人でも、可能な範囲でぜひ心がけてみて下さい。
ETCカードはクレジットカードと同様に扱いや管理はいつも厳重に
ETCカードはクレジットカード同様の機能を持っています。一回ずつの利用が自動、かつ少額なので、つい忘れがちですが、お金が関わる存在なのですよね。
万一盗難にあったり、自分の過失で故障してしまった場合、人によっては大きな金額が関わるものでもあるでしょう。ちょっとした注意で故障、金銭的な被害を防ぐことができます。
また、ETCカードを利用する個人だけではなく、会社の車のETCカードなども非常に気を付けておきたい部分です。車社会の現代、故障は盗難には積極的に備えていきたいものですね。










