ETCカード
ETCカードの選び方!還元率の高いETCカードなら高速道路代がお得
高速道路の料金所をノンストップで走行できるETCシステムは、現代人にはなくてはならないもの。でもこれから高速デビューする方にとって、ETCって分からないことだらけですよね。
そんなあなたのために、今回はETCカードについて徹底解説します。基礎知識から詳しくご説明しますので、初心者の方も大歓迎ですよ。あなたも1日も早くETCカードを手に入れて、便利でお得なカーライフを実現しましょう。
ETCカードってどんなもの?ETCカードの作り方とその種類

高速道路の走行に欠かせないETCは、車載器とカードの2つ揃って始めて使えるようになります。車に取り付けた車載器にETCカードを挿入すれば、これで走行準備は完了。

車載器はカー用品店などで購入し、登録店でセットアップしてもらいます。しかしETCカードは、一般店舗では取り扱っていません。では一体どこに行けばETCカードを手に入れることができるのでしょうか?
ETCカードはクレジットカードを通じて申し込む
ETCカードの作り方としては、クレジットカードを通じて申し込むのが一般的です。つまりETC利用の準備段階として、まずはクレジットカード入会が必要なんですね。
既に何らかのカードをお持ちなら、カード会社にETCカードの追加発行を申し込んでください。もしもまだカードをお持ちでなければ、クレジットカードへの新規入会が必要です。
ETCカードの追加発行は会員サイトで簡単にできる
ETCカードの追加発行はとても簡単で、クレジットカードの会員サイトを通じていつでも申し込めます。
例外的にETCカードを作れないクレジットカードもありますが、殆どのクレジットカードがETCカード発行に対応しています。
クレジットカードに新規入会する場合は、入会手続きと同時にETCカードの申し込みも可能ですよ。同時に申し込んでもカード本体とカードとETCカードは別々に郵送で届くため、両方が到着するまでに2週間以上を要することもありますので、お急ぎの方は早めに申し込んでください。
ETCカードは費用がかからないものも多数ある
ETCカードの中身はどれも一緒ですが、クレジットカード会社によって費用が異なります。ETCカードにかかる費用は、発行手数料(千円程度)か年会費(5百円程度)のいずれか一方ですが、完全無料で提供しているカード会社も少なくありません。
年会費や発行手数料の設定はカード会社によって様々で、条件によって無料になる場合もありますから、説明書には必ず目を通すようにしてください。
ETCカードにはいろんな種類がある
ETCカードには以下のようにいろんな種類がありますが、大きく分けて、クレジットカードで発行するものとそうでないものに区別できます。
・ETC一体型
・ETC分離型
・ETCパーソナルカード
・ETCコーポレートカード
それぞれの特徴を表にしましたのでご覧ください。
| ETCカードの種類 | 説明 | 費用 |
|---|---|---|
| ETC一体型 | クレジットカードと一体 | カード年会費と込み |
| ETC分離型 | クレジットカードとは別に発行 | ・発行手数料もしくは年会費 ・完全無料 |
| ETC パーソナルカード |
クレジットカード不要 | ・年会費1,234円 ・デポジット (月額料金の4倍) |
| ETC コーポレートカード |
・クレジットカード不要 ・大口・多頻度割引割引 ・ETCマイレージサービスが使えない ・同一車両にしか使えない |
・出資金10,000円 ・発行手数料617円(税込) ・取扱手数料年額617円(税込) |
クレジットカードがなくても作れるETCカードもある
ETCカードの種類について、もう少し詳しい説明をしておきましょう。「一体型」はクレジットカードとETCカードが一緒になった複合カードで、種類は多くありません。
「分離型」はクレジットカードとETCカードが別々になっており、現在発行されている殆どのETCカードがこのタイプです。
「ETCパーソナルカード(個人用)」と「ETCコーポレートカード(事業用)」は、どちらもクレジットカードなしで作れる特別なETCカードで、その代わりに保証金や出資金(いずれも解約後返還)を納める必要があります。

ETCコーポレートカードには大口・多頻度割引が適用されるので、運送業などETC利用が極めて多い事業者に利用されています。
ETCカードのメリットとETCカードの上手な選び方

一般のETCカードにも、料金の割引があることをご存知ですか?ただ漫然とETCカードを使っているだけでは、せっかくのサービスを使い損ねているかもしれませんよ。
これからご説明するETC割引とETC還元サービスの条件をしっかりと頭に入れて、あなたもぜひ高速料金を節約してください。
メリットその1:ETCと車載機があるから料金所をノンストップで通過できる
その前に、軽くETCについてのおさらいをしておきましょう。ETCは料金所をノンストップで通過できるとても便利なシステムです。必要なものは以下2点。それぞれの機能をご確認ください。
- 車載器:料金所のアンテナとの無線通信
- ETCカード:料金の清算
停車することなく料金所をスムーズに通過できるのは、車載器が料金所と無線通信するからなんですね。お金やカードをやり取りする必要がないため、左ハンドルの車でも全く不自由はありません。
メリットその2:ETCカードだけでも料金所は通れる
一方肝心の料金清算機能は、ETCカードが担っています。なのでETCカードさえ持っていれば、実は車載器がなくても料金所を通れるんですよ。その場合ETC専用レーンは使えませんので、必ず一般レーンに進入してください。なお同様に、クレジットカードでも通行料金が支払えますよ。
但し各種割引については、高速道路の入口と出口の交信記録がなければ適用されません。
もしも高速道路の入口もしくは出口で車載器が故障などで使えない場合は、ETCカードを提示の上、必ず車載器の搭載を係員に告げて適切な処置をしてもらいましょう。そうでないとせっかくの割引が使えず通常料金になってしまいます。
メリットその3:ETCマイレージサービス
ETCには高速道路をお得に利用できるETCマイレージサービスをいうポイントサービスがあります。このサービスには事前登録が必要で、登録しない限りポイントは貯まりませんから、知らない方はもったいないです。
手続きは簡単で、パーキングエリア設置の用紙を使ってもいいのですが、ETCマイレージサービスの公式サイトで申し込めばその日からポイントがつき始めます。
ポイントは走行距離に応じて貯まり、一定数貯まったら高速料金に充当できる還元額に交換できます。自分で交換するのが面倒だという方は、手間のかからない自動還元サービスがおすすめですよ。なおポイント付与率と交換レートは、利用する道路によってそれぞれ異なります。
メリットその4:ETC割引制度
ETCにはマイレージ以外にも様々な割引サービスがあります。以下がETC割引制度の一覧です。
| お得なサービス | 対象 | 内容 |
|---|---|---|
| 平日朝夕割引 | 地方部の高速道路 ETCマイレージサービス登録が必要 |
30%~50%還元 |
| 休日割引 | 地方部の高速道路 | 30%割引 |
| 深夜割引 | 一部道路を除く全国の高速道路 | 30%割引 |
ETC割引には事前登録は不要です。ETCカードを挿入した車載器を使っていれば、該当する時間帯に該当する料金所を通過するだけで自動的に適用されます。
ただし平日朝夕割引については、ETCマイレージサービスに登録していないと利用頂けませんので、ご注意くださいね。
ETCカードの選び方
この通りメリットの多いETCシステムですが、実はETCカードによってもお得度が違ってきます。といってもETCカード本体の機能や割引サービスはどれも同じです。
ただ使用するクレジットカードの種類によって、費用や使えるサービス内容に差が生じるのです。より多くのメリットを得たいのなら、以下のようなことを基準にクレジットカードを選ぶといいでしょう。
- ETCカードに年会費や発行手数料がかからない
- クレジットカードの年会費が無料である
- ポイント還元率が高い
- クレジットカードの特典が自分に合っている
これら全てを満たすクレジットカードを見つけるのは容易ではありませんが、どなたにとっても費用がかからないことは最重要課題ですよね。
ETCカードにかかる費用はクレジットカードによって違う
ETCカードの年会費や発行手数料は、この通りカード会社によってかなり差があります。
- 年会費
- 発行手数料
年会費のかかるETCカードだと10年使えば合計5,000円、一方で完全無料のカードを選べば0円ですから、その差は大きいですよね。
ETC専用クレジットカードの新規入会もおすすめ
でもお手持ちのクレジットカードを調べてみたら、ETCカードの発行に費用がかかるタイプだったというケースもあるでしょう。その場合は、ぜひETCカードが無料になるクレジットカードに新規入会することを考えてください。
年会費無料のクレジットカードを選べば、一から作ったとしても費用は1円もかかりません。しかもこれをETC専用のクレジットカードに決めておけば、家計簿上の管理も大変便利です。
こういったリーズナブルなクレジットカードは数多く発行されており、比較的手軽に入会できます。ETC利用専用にクレジットカードを作るのはおすすめですよ。目的別におすすめのETCカードを厳選した記事をご覧頂ければ、きっとあなたに最良のカードが見つかることでしょう。
またクレジットカード審査が不安な方は、審査が甘いETCカードの中から選んでもいいですね。これからETCカードを作ろうとお考えの方は是非これらの記事をご覧下さいね。
即日発行に対応しているETCカードもある
ETCカードの即日発行に対応しているクレジットカードは多くありませんが、中には即日発行に対応しているカードも存在しています。ETCカード発行をお急ぎの方は、こちらの記事をチェックしてみてくださいね。お急ぎの方は必見の内容ですよ。
審査なしで作れるETCカードもある
金融事故を起こしてしまって現在クレジットカードを作れない方でも、ETCカードを持つ事ができます。クレジットカード審査に通らなかったからと、ETCカードをあきらめる事はありませんよ。詳しくは、こちらの記事でご案内してます。
経営者の方には低コストで複数ETCカードを作れるカードがおすすめ
高速道路や車を使う経営者の方なら、従業員の方のETCカードも必要ですよね。そんな経営者の方には、低コストで複数枚ETCカードが発行できる法人クレジットカードへの入会がおすすめです。
法人クレジットカードは、経理管理がラクになるだけでなく、ビジネス優待なども利用できますので、経費削減にも繋がりますよ。おすすめの法人ETCカード特集で、低コストで複数枚のETCカードを発行できるおすすめのカードを紹介していますので、経営者の方は是非こちらをご覧下さいね。
ETCカードはココに気をつけて!利用上の注意点とQ&A

最後にETCカード利用上の注意点についてご説明しましょう。ETCカードの車内放置、車載器に差しっぱなしは案外よく見られる光景ですが、いずれも管理上よろしくありません。
その理由をこれから詳しくご説明したいと思います。最後にETCカードのQ&Aもまとめましたので、そちらもぜひご参照くださいね。
ETCカードを車載器に入れっぱなしは危険
ETCカードはクレジットカードと比べて、どうしても扱いが雑になりがちです。結果ETCカードを車内に放置、中には車載器に差しっぱなしという方も少なくありませんが、これはカードの劣化と盗難という2つの危険性と常に隣り合わせです。
ご存知のように夏場の車内は異常な高温になるため、プラスティックカードが変形したり劣化することがあります。ETCカードに異常が発生すれば、料金所のバーが開かない可能性もあるので大変危険です。またETCカードを車内に置いておくと、車上荒らしなど盗難の危険性もゼロとは言えません。
ETCカード携行は必ずしも守られていない
でもサービスエリアでの休憩時など、短時間車を離れるのはよくあることですよね。公式サイトでは、こういう時にも必ず車載器からETCカードを抜いて持ち歩くようアドバイスしています。
しかし誰もが几帳面にそれを守っている訳ではありません。というのもこれを実行すると、車内に戻った際に車載器に差し忘れるリスクが高いからです。出口のバーが開かなかった時のことを想像すれば、確かにこっちも怖いですよね。
- 車載器に入れたまま:盗難や劣化の恐れがある
- 車載器に挿入し忘れ:出口でバーが開かない
ETCカードの車内放置は盗難補償の対象外
しかし車載器に入れたままで車上荒らしに遭うと、これはこれで大変なんですよ。その場合カードの管理に手落ちがあるとみなされ、不正使用された場合も補償を受けることができないからです。
- 車内に放置していてカードが変形した
- 車載機に差しっぱなしにしていて盗まれた
- 家族に勝手に使われた
上記のようなケースでは、持ち主の管理責任を問われて不正使用の補償が受けれなかったり、ETCカードの再発行手数料がかかったりしますのでご注意ください。
ETCカードの紛失盗難時には速やかに連絡を
こういうことは習慣の問題ですから、「ちょっとの間だけだから」と考えず、車を離れる際には常にETCカードを携行するようにしたいものですね。
そしてもしもETCカードの紛失や盗難に気づいたら、すぐに発行元に連絡を入れてください。これで少なくとも不正使用の被害は受けずに済みます。さて、最後はETCカードのQ&Aです。ぜひあなたの疑問解消にお役立てください。
Q:ETCカードはデビットカードやプリペイドカードでも作れますか?
A:作れません。
ETCカードが作れるのはクレジットカードだけです。
Q:ETCカード発行にも審査はあるの?
A:ありません。
ただしクレジットカードに新規入会する際には審査があります。既にご利用中のクレジットカードがあれば、ETCカードは審査なしで発行できますよ。
Q:学生でもETCカードを作れるの?
A:もちろん作れます。
ただし未成年はクレジットカード入会時に親権者の同意が必要です。ETCパーソナルカードならクレジットカードがなくても作れますが、デポジット額が高くておすすめできません。
また学生の場合、親保有のクレジットカードで家族カードとETCカードの両方を発行してもらうという手もありますよ。
A:ETCカードを失くしたらどうすればいい?
A:すぐに発行元に連絡してください。
連絡先はETCカードの種類によって異なります。盗難が疑われる場合は警察への届出もお忘れなく。
・ETC一体型:各カード会社
・ETC分離型:各カード会社
・ETCパーソナルカード:ETCパーソナルカード事務局
・ETCコーポレートカード:ETCコーポレートカード取扱窓口
Q:ETCカードは別の車でも使えますか?
A:どの車、どの車載器にも使えます。
ただし車両番号を登録するETCコーポレートカードの場合は、同一車両・同一車載器でないと使えません。
Q:ETCカードを家族に貸りても構わない?
A:ダメです。
ETCカードの扱いはクレジットカードと全く同じ。家族といっても使い回しはNGですよ。
Q:ETCカードは何枚でも作れますか?
A:自分名義のETCカードは何枚持っても構いません。
使う道路によってETCカードを使い分けしてもいいんですよ。ただし1枚のクレジットカードに対してETCカードは1枚しか作れないので、複数のクレジットカードに入会する必要があります。
Q:今すぐ発行してもらえるETCカードはありますか?
A:店舗カウンターで受け取れるカード会社なら即日発行も可能ですよ。
ただカウンターを設置しているカード会社自体少なく、ETCカードを当日中に受け取れるケースはもっと限られてきます。セゾンカードなら、クレジットカードもETCカードも店頭受け取り可能ですよ。
ETCカードは便利なだけでなく通行料金もお得になります
高速道路の料金所をノンストップで走行できるETCカードは、通常はクレジットカードを通じて発行します。クレジットカードなしでもETCカードは持てますが、費用や手間がかかるため、クレジットカードで発行するのが一番です。
ETCカードがあればお得なマイレージサービスや各種割引が使えるので、便利なだけでなく節約にもつながりますよ。















