海外クレジットカード事情
フランス旅行にクレジットカードは絶対必要!その理由とおすすめカード
投稿日時:2020.09.08
日本にはまだクレジットカードが使えないお店も少なくありません。しかしキャッシュレス化の進んだ海外では、逆に現金の方が使いにくかったりします。
フランスもカード社会ですので、旅行者にもクレジットカードが必要です。でもせっかく日本から持参したカードが使えなかったなんてことのないよう、ちゃんと下調べはしてくださいね。
これからフランスでのクレジットカードの利用法と、現地の最新情報をお届けします。ぜひ楽しいフランス旅行にお役立てください。
フランスはクレジットカード大国!現金が使われないってホント?
アメリカがカード大国だということは周知の事実。でもフランスも同様だということをご存知ない方も多いでしょう。実はフランスはキャッシュレス化がとても進んでおり、街中でも現金は殆ど使われていないと言われています。
そこで実際にフランス旅行中にはどんな風にクレジットカードが使えるのか、実例をあげてご説明していきましょう。
フランスはデビットカード決済が主流
フランスではキャッシュレス化が進んでいると言いましたが、実はフランス人が主に使っているのは即時決済型のデビットカードです。
このカードは「カルト・ブルー」と呼ばれており、お店ではクレジットカードと同じように使えますし、キャッシュカードとしての機能も併せ持っています。
・Carte Bleu(カルト・ブルー、略してCB)
・お店では即時決済できる
・ATMから現金引き出しも可能
フランスではカルト・ブルーを持たない人はいないと言われているほどで、若い人からお年寄りまで誰もがこのカードを便利に使いこなしています。
そのためフランスでは現金が通用しないお店が多く、旅行者もカードを持っていないとかなり不便なのです。
フランス旅行にはクレジットカードが便利
でもフランス旅行のためにわざわざデビットカードを作る必要はありませんよ。デビットカードが通用する場所では必ずクレジットカードが使えますから、フランス旅行にはぜひクレジットカードをご持参ください。
クレジットカードには以下の機能が使えるので、海外旅行にはデビットカードよりもずっと便利です。
| クレジットカードの機能 | 説明 |
|---|---|
| 海外キャッシング | ・ATMで現地通貨を引き出せる |
| 海外旅行傷害保険 | ・病院で治療を受けた時の補償 ・持ち物の破損や盗難の被害の補償 |
| 海外特典 | ・海外加盟店での割引など |
ホテルのデポジットにもクレジットカードは欠かせない
フランスのホテルにチェックインする際にもクレジットカードは不可欠です。ご存知の通り海外のホテルに宿泊する際には、必ず「デポジット=預かり金」が必要だからです。
実はデポジットには現金やデビットカードも使えるのですが、必ずクレジットカードをご使用ください。クレジットカードなら、この通り旅行中のお財布事情にも全く影響しませんよ。
| 決済手段 | デポジットの方法 | デポジットの返金方法 |
|---|---|---|
| 現金 | 現地通貨を預ける | 現地通貨が返金される |
| デビットカード | カードを提示 | 返金処理に時間がかかる (引落しが実行される) |
| クレジットカード | カードを提示 | キャンセル処理される (引落しは実行されない) |
現地通貨でデポジットを支払うと、その分両替しなくてはなりませんし、返金後はまた円に両替しなおす必要があります。これでは両替手数料の無駄としか言えませんよね。
またデビットカードは即時決済型なので、デポジットに使うと実際にお金が引き落とされてしまいます。しかもその返金手続きには数週間以上もかかるので、その間不自由な思いをするはめに。ホテルで使うなら、やっぱりクレジットカードが一番ですよね。
チップの目安は料金の5%~10%
でも海外での現金の利用先と言われて、どなたも真っ先に思いつくのはチップのことかもしれません。フランス語ではチップを「Le pourboire」と言いますが、アメリカのように義務化されている訳ではなく柔軟な対応でOKです。
現在フランスのホテルやレストランではサービス料(Service Compris)込みが一般的で、原則的にチップは必要ありません。
でも特別なサービスを受けた時は例外で、やっぱりチップを手渡す方がスマートですよね。金額の目安は料金の5%~10%が妥当と言われており、タクシーなどではお釣りを受け取らなければチップをあげたことになります。
露天や交通機関の利用には現金が便利
チップ以外では、フランスでは主に以下のような場所で現金が使われます。
- 地下鉄など交通機関の利用
- かなり少額の買い物
- 蚤の市や露天
- 小さな個人店舗
電車の切符の券売機では、硬貨もしくはクレジットカードしか使えません。日本のようにお札には対応していないのでご注意ください。
また乗り放題の交通カードを手に入れれば現金も不要です。フランスの交通カード「Carte Navigo」については、後ほど詳しくご説明しますね。
フランスの通貨はユーロとサンチーム
ここでフランスの通貨をご紹介しておきましょう。
| 【ユーロ】 | 【ユーロセント】 ※サンチームと呼ばれる |
|---|---|
| 【紙幣】5・10・20・50・100・200・500 【硬貨】1・2 |
【硬貨】1・2・5・10・20・50 |
1ユーロは日本円にして130円くらいで、補助通貨のユーロセントはユーロの100分の1の価値です。
なおユーロセントは、フランスでは昔の習慣で「サンチーム」とも呼ばれています。フランスは偽札による犯罪が多く、200ユーロ以上の高額紙幣は使用を断られることもあるのでご注意ください。両替するなら50ユーロ以下の紙幣が使いやすいですよ。
パリには手数料のかからない両替店がある
両替はあらかじめ日本で済ます方が殆どでしょうが、どのくらい現金を使うか予測できないので無駄が出る可能性もあります。
そこで必要に応じて現地で両替してはいかがでしょう?パリにはレートが良く手数料のかからない両替店があるんですよ。以下2軒は日本人旅行者に大変人気の高いお店です。
| 人気の高い両替店 | 所在地 |
|---|---|
| Merson (メルソン) |
33 Rue Vivienne, 75002 Paris (Bourse駅の近く) |
| Comptoir de Change Op?ra (コントワー・シャンジュ・オペラ) (CCO、セー・セー・オー) |
36 Avenue de l’Op?ra, 75002 Paris (L’Opera駅の近く) |
キャシングは安全なATMを選んで
ただし両替店は営業時間が限られていますし、日曜はお休みです。でも運悪く両替店が使えなくても、クレジットカードを持っていれば現地のATMでキャッシングできますよ。
クレジットカードの海外キャッシング機能を使えば、必要分だけユーロを引き出すことができますし、帰国後すぐ返済すれば費用(利息)もそれほどかかりません。
キャッシング利用時には、ATMの設置場所に気をつけましょう。フランスのATMはビルの壁面にむき出しに設置されていることも多く、機械の老朽化によるトラブルやスキミングによる被害が心配だからです。
銀行店内に設置されているATMなら安心ですが、その場合も現金の持ち歩きにはくれぐれもご用心くださいね。
両替は最小限でOK!クレジットカードはより安全
フランスは9割以上のお店でカード決済が可能ですから、多額のユーロを両替する必要はありませんよ。
むしろ必要以上の現金を持ち歩いて、スリや置き引きに遭っては大変です。なけなしの現金を盗まれてしまったら、旅行を続けることすら困難になるかもしれません。
でもクレジットカードなら、万が一盗まれたとしてもあなたは実害を被らずに済みます。カード会社に連絡を入れればカードはすぐに凍結されますし、もしも不正利用されてしまっても補償があるのでその分の支払いは不要です。
現地でもカード再発行は可能ですが、もしも2枚以上のクレジットカードを持っていれば、このようなことが起きても旅行スケジュールには全く影響はないでしょう。
カード利用限度額を超えると旅先で使えなくなる
フランスでは安全面のことを考えても、極力クレジットカードを使うべきですね。そこで心配になってくるのがクレジットカードの「限度額(利用可能枠)」です。
普段日本で使っているカードをフランス旅行に持っていくと、旅行中に利用可能枠を超えてしまうかもしれません。
そうなると、現地で突然カードが使えなくなってしまうのです。日本では普段あまり意識することはないのですが、海外旅行するならカード利用可能枠はとても重要です。
フランス旅行の前には、必ずクレジットカードの限度額や現時点での利用可能枠をご確認ください。カードの利用可能枠は会員サイトでいつでも確認できますよ。
フランス旅行には2枚以上のカードの持参がおすすめ
もしも利用可能枠が少ないと感じたら、早めに増額を申し込みましょう。カード会社は、海外旅行前には臨時の増額に対応してくれます。
キャッシング総額が0円でも増枠は可能ですが、カードの種類によってはキャッシングそのものが使用不可の場合も。またキャッシング枠が作れるカードでも、フランスのATMがそのブランドに対応していなければキャッシングできません。
旅行先では何が起きるかわからないので、フランス旅行にはブランドの異なる2枚以上のクレジットカードを持参することをおすすめします。
のちほど年会費無料のクレジットカードをご紹介しますので、ぜひ2枚目以降の新規入会もご検討くださいね。
VISAとMasterが使いやすいがJCBもおすすめ
フランスで使えるカードブランドは、VISAとMastercardが主流です。現地のATMも、この2ブランドには間違いなく対応します。
フランス旅行には、このいずれかをメインカードに、他ブランドをサブカードとして組み合わせるといいですね。

日本のブランドJCBも、観光客の多いお店なら問題なく使えますし、パリにはJCB優待店が多いのでサブカードには一押しですよ。
フランス旅行におすすめのクレジットカード
フランス旅行には2枚以上のクレジットカードが必要だということがわかって頂けたと思います。そこで最後に、フランスで使いやすいクレジットカードを2枚続けてご紹介しましょう。
勿論1枚といわず2枚とも申し込んでもいいのですが、その場合は1枚づつ順番に審査を受けるようにしてくださいね。多重申し込み(一度に複数のカードを申し込むこと)は審査落ちの原因になりますよ。
フランスをお得に楽しめる!JCB CARD W / JCB CARD W plus L
JCB CARD W / JCB CARD W plus Lは申し込み年齢に制限がありますが、かなりお得なカードなので30代の方には一押しです。
JCBプロパーカードで年会費無料、しかも還元率が1%であることはこのカードの大きな魅力ですが、フランス旅行に絶対見逃せないのがJCBの優待サービスです。JCBは海外に多数の優待店を持っており、会員は割安で買物や食事ができますよ。
以下は、フランス旅行に使えるJCBたびらば(旅LOVER)優待の一例です。
| JCBたびらば優待 | ジャンル | 内容 |
|---|---|---|
| マイユ | お土産 | マスタードプレゼント |
| ドヌーオペラ | 3ッ星プチホテル | 優待料金 ビュッフェ式朝食込 |
| ベルサイユ宮殿& パリの朝市マルシェツアー |
オプショナルツアー | 10%OFF |
| パスカード | レストラン | 食前酒などサービス |
| ディズニーランド・パリ | ツアープラン | 10%OFF |
| パリ・シティヴィジョン | オプショナルツアー | 10%OFF |
| オーケー・リムジン | リムジン | 10%OFF |
| ナディーヌ・ドゥレピン | アクセサリー | 10%OFF |
またパリにはJCB会員向けのラウンジが設置されており、手荷物の預かりやフリードリンクサービスを実施中。パリ市内の観光にこれがあるとないとでは大違いです。
なおこのカードの海外旅行保険は利用条件つきです。保険を有効にするには、必ずJCB CARD W / JCB CARD W plus Lで旅行費用を決済することを忘れないでくださいね。
でもキャッシュレス診療に対応しているので、何かあったら電話一本で病院を紹介してもらえますし、その際には現地での清算も不要です。
| 年会費 | 無料 |
|---|---|
| スペック |
・JCBブランド ・申し込みは18歳以上39歳限定 ・還元率は常に1%以上 ・JCBたびらば優待 ・JCBプラザ ラウンジ・パリが使える(土・日・祝日定休) ・海外旅行保険 最高2,000万円(利用付帯) ・キャッシュレス診療に対応 ・海外ショッピングガード保険つき |
| 年会費 | 無料 |
|---|---|
| スペック |
・JCBブランド ・申し込みは18歳以上39歳限定 ・還元率は常に1%以上 ・JCBたびらば優待 ・JCBプラザ ラウンジ・パリが使える(土・日・祝日定休) ・海外旅行保険 最高2,000万円(利用付帯) ・キャッシュレス診療に対応 ・海外ショッピングガード保険つき |
旅行保険の強化に一押し!エポスカード
エポスカードほど海外旅行保険の強化に最適なカードはありません。エポスカードの海外旅行傷害保険は自動付帯で条件なしに発動するので、他のカードとの組み合わせが自由自在です。しかも即日発行が可能で、フランス旅行前の駆け込み入会にも対応します。
前出の保険合算の表をもう一度見ていただけると、エポスカードの付帯保険は疾病治療費用と傷害治療費用の補償額がとても高いことが分かるでしょう。
エポスカードなら、どのクレジットカードと組み合わせても海外旅行に最も重要な治療費用をしっかりカバーできますよ。そしてこちらもキャッシュレス診療対応です。
でもエポスカードの特徴は付帯保険だけじゃありません。オンライン決済に安心なバーチャルカードやプリペイドカードを無料で作れるほか、マルイ始めとする国内の優待店も豊富です。エポスカードは国内でも使い勝手の良さでおすすめです。
| 年会費 | 無料 |
|---|---|
| スペック |
・VISA ・マルイの店頭カウンターで最短即日発行も可能 ・海外旅行傷害保険の疾病治療費用は最大270万円(自動付帯) ・キャッシュレス診療に対応 ・年4回マルイで10%オフバーゲンを実施 ・国内の優待店が豊富 ・バーチャルカード、プリペイドカード無料発行可能 |
フランスはクレジットカードで電車やバスに乗り放題ってホント?
次にフランスの交通事情を見ていきましょう。パリではメトロなど鉄道が発達しており、旅行者も気軽に移動できます。
フランスの券売機はクレジットカードが使えますが、フランス語の表示で目的までの運賃を間違えず購入するのって結構ハードルが高いですよね。そこで旅行者に使いやすい便利なアイテムをご紹介しましょう。
Navigoは乗り放題の交通系カード
それがNavigo(ナヴィゴ)という交通系ICカードです。以下はその券面です。

Navigoならタッチで改札をスルーできますし、乗り継ぎもスムーズです。しかも一定料金で乗り放題ですから、利用回数次第ではかなり割安になるのです。
Navigoには在住者向けと旅行者向けの2種類がある
ナヴィゴには在住者向けと旅行者向けの2タイプがあります。以下が1週間分をチャージした際のカード代金の比較です。
| Navigoの種類 | 対象 | 代金(1週間分チャージ) |
|---|---|---|
| Navigo personnalisee (ナヴィゴ・ペーソナリゼ) |
フランス在住者 | 22.80 EUR ※カード発行に数週間かかる |
| Navigo decouverte (ナヴィゴ デクーヴェルト) |
旅行者 | 27.80 EUR ※駅窓口で即日発行 |
旅行者はナヴィゴ デクーヴェルトを購入してください。在住者向けのナヴィゴ・ペーソナリゼよりも5.0 EUR分多くかかりますが、利用者登録が不要なので駅の窓口ですぐに発行してもらえます。
ナヴィゴ購入には顔写真が必要
ナヴィゴ デクーヴェルトを手に入れるには、駅券売機で5.0 EURのクーポンを購入した上で、窓口で手続きしてカードを受け取ります。
ナヴィゴ デクーヴェルトはICカードと顔写真カードの2枚セットになっており、申し込みには25mm×30mmの顔写真が必要です。フランスでナヴィゴを使いたい方は、事前に顔写真を準備しておきましょう。
窓口ではプラスティックケースも貰えるので、これに2枚のカードをセットして使います。ナヴィゴ デクーヴェルトのクーポン購入とチャージ、いずれにもクレジットカードが使えるので便利ですね。
ナヴィゴは一度チャージすると払い戻しできない
ナヴィゴ デクーヴェルトは一定料金で乗り放題なので、頻繁にメトロやバスに乗る方には大変お得です。また必要に応じて駅でチャージし直せば、ナヴィゴ デクーヴェルトは何度でも繰り返し使えますし、何よりクレジットカードでチャージできる点が旅行者にとっては好都合です。
ただしいったんチャージすると払い戻しできないので、フランス滞在中に交通機関をあまり使わないと、料金の元が取れない可能性もあります。フランスの交通機関には、以下のようにナヴィゴ以外の選択肢もあります。
- 通常の切符(チケ)
- 10枚綴りの回数券(カルネ)
- 1日乗り放題の切符(モビリス)
滞在期間や利用頻度に応じて、あなたに最適な方法を選びましょう。
フランスで治療を受けるにはクレジットカード保険が欠かせない
海外旅行に行く前にあまり想像したくないことですが、やっぱり旅先で急病になったり怪我をした時のことも考えておくべきでしょう。
そこでフランスで治療を受けるとどのくらい費用がかかるものなのか、そしてクレジットカードの付帯保険がどのように役に立つのかを調べてみました。
フランスの公立病院は予約でギッシリ!?
フランスは健康保険制度がとても充実した国です。国民が治療を受ける際には、先ずかかりつけ医の診察を受けて、そこから必要に応じて専門医を紹介されるという仕組みになっています。
専門医は大抵予約待ちで一杯で、実際に治療を受けることができるのは数ヶ月先ということも。フランスの医療費は安いのですが、すぐに治療してもらえるとは限らないんですね。
旅行者は海外旅行保険で私立のクリニックに
しかし旅行者がフランスで体調を崩した場合には、公立病院ではなく自由診療の私立病院にかかるのが普通です。私立のクリニックは割高ですが、待たずに治療を受けることができますよ。
交通事故など緊急時には公立病院に搬送されますが、実はフランスでは救急車にも料金がかかります。これもまた費用のことが心配ですね。
でもいずれの場合も、海外旅行傷害保険に加入していれば大丈夫です。海外旅行保険の治療費用で、フランスの高い医療費もちゃんとカバーできるからです。
フランス旅行中の事故による医療費は数百万円はザラ
ではフランスで治療を受けると、一体どのくらいの費用がかかるものなのでしょうか?以下はフランス旅行中の事故に支払われた、海外旅行傷害保険の保険金の例です。
| 事例 | 保険金(概算) |
|---|---|
| 【断続的な頭痛】 ・救急搬送 ・脳内出血 ・13日間入院、手術 ・家族が駆けつける |
700万円 |
| 【交通事故】 ・救急搬送 ・眼窩骨折・肝臓裂傷 ・4日間入院、手術 ・家族が駆けつける |
350万円 |
| 【美術館で転倒】 ・大腿骨骨折 ・20日間入院・手術 ・家族が駆けつける ・看護師が付き添い医療搬送 |
700万円 |
| 【胸と肺に息苦しさ】 ・狭心症 ・4日間入院 ・家族が駆けつける |
310万円 |
一度の怪我や病気で百万単位のお金が飛んでいくとはビックリですが、これは決して特異な事例ではありません。
海外では日本の健康保険は通用しませんから、フランス旅行中に事故に遭遇すればこのくらいの費用を請求されても文句は言えません。
海外旅行保険は損害賠償金も補償してくれる
ただし上記の保険金には、治療費だけでなく医療搬送や家族が駆けつけた際の旅費や滞在費も含まれています。海外旅行傷害保険では、治療費以外の費用も補償されるんですね。
以前アメリカの美術館で誤って展示品を傷つけてしまった旅行者に対して、損害賠償金が請求されたことがニュースになりましたが、こういった事例も海外旅行傷害保険の守備範囲です。
フランス観光でルーブル美術館に行く方は多いと思いますが、保険に入っていても見学中の事故にはくれぐれもご用心くださいね。
クレジットカード付帯保険には補償額の上限が決まっている
海外旅行傷害保険は決して万能ではありませんから、過信は禁物ですよ。一般加入の保険は補償額が無制限だったりしますが、クレジットカードの付帯保険の場合は「最高○○万円」と上限が決まっているからです。
もしもそれ以上の費用を請求されれば、超過分については自己負担になってしまいます。どなたも自分の加入している保険の補償額が低すぎないか、事前に確認する必要がありますね。
特にクレジットカードについている海外旅行保険はあくまでもサービスですから、その補償額は決して十分とは言えません。
2枚以上のカード保険は補償を合算できる
でも慌てて任意保険に加入しなくても大丈夫ですよ。例えば以下2枚のクレジットカードに入会していれば、この通り死亡後遺障害以外はそれぞれの補償を合算できるからです。
| 補償項目 | JCB CARD W (※利用付帯) |
エポスカード | 合算 |
|---|---|---|---|
| 死亡後遺障害 | 最高2,000万円 | 最高500万円 | 最高2,000万円 (※高い方) |
| 傷害治療費用 | 最高100万円 | 最高200万円 | 最高300万円 |
| 疾病治療費用 | 最高100万円 | 最高270万円 | 最高370万円 |
| 賠償責任 | 最高2,000万円 | 最高2,000万円 | 最高4,000万円 |
| 携行品損害 | 最高20万円 | 最高20万円 | 最高40万円 |
| 救援者費用 | 最高100万円 | 最高100万円 | 最高200万円 |
ここで気をつけて頂きたいのが付帯保険の利用条件です。上記のJCB CARD Wの保険には利用条件が課せられているため、このカードで旅行費用を決済しないと保険が有効になりません。
クレジットカードの付帯保険にはこのタイプ(利用付帯)が多いので気をつけてくださいね。
フランスはクレジットカード社会なので旅行には2枚以上必要です
知らない方も多いのですが、フランスの生活にはデビットカードが浸透しています。現金が使えないお店も多いので、フランス旅行にはぜひともクレジットカードをご持参ください。
1枚が使えなくなった時のことを考えて、ブランドの異なるカードが最低でも2枚は必要です。また現地で病院のお世話になれば、複数のカードの海外旅行保険が医療費をカバーしてくれるでしょう。
ブランドの組み合わせ方としては、豊富な優待が使えるJCBとシェア率の高いVISAがおすすめですよ。








