クレジットカード審査
ゴールドカードの審査基準はどれくらい!?審査期間や落ちる理由も紹介
投稿日時:2019.03.26
部下や同僚の前で会計をするタイミングが多いと、「ゴールドカードをさっと出したい」と思うことがありますよね。ゴールドカードの所有をする場合、ひと昔前までは高年収で勤続年数が長いことが条件でした。
しかし最近のゴールドカードは審査基準が、大幅に下がっています。「年収200万円以上、勤続年数1年」というステータスでも、ゴールドカードの審査に通過することができるのです。
この記事では、ゴールドカードの入会資格から審査基準まで、所有するために知っておくべき知識を解説します。ゴールドカードの発行を考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
ゴールドカードの入会資格は?昔と違って意外と優しい
ゴールドカードというと、高収入・大企業・公務員などステータスが高い人しか持てないというイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。
たしかにリーマンショック前の2000年代前半頃であれば、「満30歳以上」「年収500万円以上」「勤続年数5年以上」などステータスが高い人しか発行できませんでした。
しかし2010年代からは、多くのゴールドカードは入会資格がぐっと下がっています。基本的にクレジットカード会社が入会資格として明記しているのは、次の2項目です。
- 年齢制限
- 安定収入があるか
各社が定めるこの2つの条件を満たしていれば、入会資格があるので審査をしてもらうことができます。ここでいくつかピックアップした、ゴールドカードの年齢制限と年収基準を見ていきましょう。
ゴールドカードの年齢制限・年収基準一覧
| カード名 | 年齢制限 | 年収基準 |
|---|---|---|
| dカードゴールド | 20歳以上(学生除く) | 200万円以上 |
| 楽天プレミアムカード | 20歳以上 | 200万円以上 (学生除く) |
| MUFGゴールドカード | 18歳以上(学生除く) | 200万円以上 |
| オリコカード・ザ・ポイントプレミアムゴールド | 20歳以上(学生除く) | 200万円以上 |
| 三井住友VISAプライムゴールドカード | 20歳~29歳のみ(学生除く) | 200万円以上 |
| アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード | 20歳以上(学生除く) | 300万円以上 |
| JCBゴールド | 20歳以上(学生除く) | 300万円以上 |
このように、ゴールドカードだからといって入会難易度が高いわけではありません。ゴールドカードのなかでもステータスが高いアメックスゴールドでも、年収300万円以上あれば審査に通る可能性が高いです。
ゴールドカードは、一般カードとほぼ同じ入会資格で所有することができるということ。
年収が高くなくても審査に通る秘密は、利用制限額の幅が広いこと
ゴールドカードの利用限度額は、カード会社によって大幅に変わりますが下限額が1万円~50万円に設定されています。つまり、「年収が高くて安定している人は限度額を高めに設定し、年収が低めの人には限度額を低めに設定する」ということができるのです。
クレジットカード会社は利用限度額の調整でリスク管理することにより、ゴールドカード会員の間口を広くしています。
だから発行したいゴールドカードの申込資格を満たしているなら、積極的に申し込んでみよう。
ゴールドカードの審査基準は?
ゴールドカードも一般カードも、審査はスコアリングで行われます。申込書に記入した情報をもとに、それぞれ点数化されて評価されていくのです。
年収や勤めている企業、勤続年数、また居住形態(賃貸・持ち家)問わず居住年数も評価材料のひとつ。審査で見られると考えられる項目は、次のとおりです。
- 職業
- 年収
- 勤続年数
- クレジットヒストリー
- 居住年数
- 家族構成
それぞれの項目について、どういった状態であれば審査に通過しやすいか解説していきます。
職業は大企業や公務員が有利
クレジットカードの審査は個人の経済状況を評価するので、当然職業は審査する上で重要な項目です。次の職業の方は、ほとんどのゴールドカードで問題なく審査を通過するでしょう。
ゴールドカードの審査に有利な職業
- 公務員
- 士業
- 医師
- 大企業の会社役員
- 大企業の会社員
上記職業であれば安定収入が長期間継続するとみなされるので、すぐに審査は通過するでしょう。
続いてクレジットカードの審査で不利になってしまう方は、次のとおりです。
ゴールドカードの審査に不利な職業
契約社員や派遣社員は安定収入があるように感じますが、正社員のように終身雇用契約ではないため、突然収入が途絶える可能性があります。
そのため一般カードではそこまで問題ありませんが、ゴールドカードの審査では不利になるでしょう。また個人事業主の場合も収入が突然途絶えるリスクがあるため、業務内容や収入状況など詳しく調査されるため不利です。
アルバイト・パートは収入が安定しませんし、無職はそもそも収入がないため審査に通るのは難しいといえます。
年収は200万円~300万円以上で十分
ほとんどのゴールドカードは、年収が200万円~300万円以上あれば十分審査に通過できます。専業主婦(主夫)の場合は、配偶者の年収が審査対象です。
また、もし仮に契約社員・派遣社員・アルバイト・パートの方で年収が300万円以上あったとしても、「安定している」とは言えないため審査通過は難しいでしょう。
勤続年数は1年以上でOK
2000年代であれば、ゴールドカードの審査通過に必要な勤続年数は5年以上でした。しかし現在であれば、1年以上の勤続年数で十分ゴールドカードの審査通過が可能です。
ただしアメックスゴールドやJCBゴールドなどの、ゴールドカードの中でもステータスが高いカードの場合は3年以上ないと審査通過できない可能性も。
ただし公務員や大企業であれば、新卒入社1年目でも審査通過する傾向にあります。勤続年数が長ければいいということではなく、安定性や将来性があると判断されることが重要です。
良いクレジットヒストリーがないと審査通過は難しい
支払い遅延や金融事故など支払いに関する問題があったら、解消されてから5年間信用機関に情報が登録されています。その情報のことをクレジットヒストリーといい、ほとんどのクレジットカード会社は審査でクレジットカードヒストリーを確認するのです。
クレジットヒストリーが登録されている信用機関は、次の3つです。
クレジットヒストリーが登録される信用機関
- CIC
- JICC
- 全国銀行個人信用情報センター
これらの信用機関は情報を共有しており、クレジットカード会社はすべての情報を確認可能。もし悪いクレジットヒストリーが登録されていれば、ゴールドカードの審査通過は一気に難しくなります。
1~2回程度の支払い遅延であれば問題ありません。しかし毎月遅延が発生していたり、任意整理や自己破産などの金融事故があれば確実に審査落ちするでしょう。
さらに自己破産を起こした場合、完済してから5年経過してクレジットヒストリーから消えても7年~10年の間は信用機関に記録されています。この間はゴールドカードは愚か、一般カードの発行すらできないと考えた方がいいでしょう。
もしブラック状態であれば、次の記事を参考にデビットカードの発行を検討してくださいね。
延滞の記録がなかったとしても、借入額が多い場合は審査に通りにくいです。
クレジットカードのキャッシング枠を利用したり、家や車のローンがまだ多額に残っていたり、消費者金融で借金をしていたり。こういった場合は、審査で不利になってしまう可能性があります。
債務額が多い場合は、ある程度返済を終えてから申し込むようにしましょう。
居住年数は長い方がいい
持ち家でも賃貸でも、同じ場所に長く住んでいる方が審査は有利になります。長く住んでいることで、カード料金を支払わないまま夜逃げされるリスクが減るからです。
ただし重要な項目ではないため、居住年数がいくら長いからといって悪いクレヒスや勤続年数の短さなどのウィークポイントを補うことはできません。あくまで評価項目のひとつとして、認識しておきましょう。
ゴールドカードの審査期間はどれくらい?
新規でゴールドカードを申し込む場合、審査が1日~3日で終わる場合もあれば、2週間~3週間など長期間かかってしまうケースも。審査期間が人によって違う理由は、次のとおりです。
- 年収や勤続年数など、個人のステータスが違う
- 申込方法が違う
年収や勤続年数などのステータスが違うと、審査期間は変わります。経済状況が安定している人は早く、安定性に欠ける場合は審査が慎重になるため時間がかかるということです。また申込方法の違いでも、審査期間に差が生じます。
最速なのはインターネットでの申し込み
クレジットカードの申し込み方法は、基本的に次の4つです。
- インターネット申込
- 電話申込
- 郵送申込
- 特別営業所からの申込
ほとんどのクレジットカード会社は、インターネット申込を採用しています。審査期間は、最短で1日~3日程度。電話申込は、電話でオペレーターの質問に答えていきます。
信用情報の精査に時間がかかるため、審査期間は7日前後かかるでしょう。郵送申込の場合、1週間~2週間以上かかります。書類が届いてから審査に取り掛かるので、どうしても遅くなるのです。
また、空港や駅などにある特別営業所の場合は、一定数の書類が集まってからクレジットカード社に送るため、郵送と同じくらいの期間がかかってしまいます。審査期間を縮めたい場合は、インターネット申込がおすすめです。
審査期間が長くなる理由はさまざま
ゴールドカードの審査期間は、次の内容に当てはまる場合は長くなってしまう可能性があります。
審査期間が長期化してしまう原因
- 金融事故歴がある
- 申込書やWEBの申込フォームに記入ミスがある
- 在籍確認が取れない
- キャンペーン中で通常よりも申込数が多い
これらに該当する場合は、審査期間が長くなってしまいます。金融事故歴やキャンペーン中なのはどうしようもないですが、申し込むときはミスなく記入、在籍確認がある旨を職場に伝えておくなど、対策をしておきましょう。
一般カードからの切り替えなら審査期間が短い
新規の申し込みであれば、イチから審査する必要があります。しかし、すでに一般カードを所有しているカード会社でゴールドカードの申し込みをする場合は、審査期間が大幅に短縮されるでしょう。
今まで支払ってきた実績や提出済みの情報があるので、審査に通る・落ちるに限らず審査期間は短いですよ。
ゴールドカードの審査を通過しやすくする方法
どうしてもゴールドカードの審査に通過させたいなら、次のポイントを意識するといいでしょう。
ゴールドカードの審査を通過させるポイント
- 利用限度額が低いゴールドカードを選ぶ
- 良いクレジットヒストリーを積み上げる
- キャッシング枠はそもそも設定しない
それぞれ詳しく解説していきます。
利用限度額が低ければ低いほど審査難易度は下がる
ゴールドカードによって、利用限度額は違います。次の表を確認してください。
各社ゴールドカードの利用限度額
| カード名 | 利用限度額 |
|---|---|
| dカードゴールド | 10万円~上限なし |
| 楽天プレミアムカード | 5万円~300万円 |
| MUFGゴールドカード | 10万円~200万円 |
| オリコカード・ザ・ポイントプレミアムゴールド | 10万円~300万円 |
| アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード | 10万円~制限なし |
| JCBゴールド | 10万円~300万円 |
限度額が5万円から設定されている、楽天プレミアムなら審査通過しやすいかもしれません。しかし楽天カードはCMからポイントのイメージが強く、せっかくのゴールドカードもステータスが半減してしまう感があります。
もし楽天ポイントよりもステータスを重視するなら、ほかのゴールドカードに、希望の利用限度額を最小にして申し込みましょう。
良いクレジットヒストリーの積み重ねが重要
クレジットカードの審査において、クレジットヒストリーは最重要と言っても過言ではありません。延滞などの悪いクレヒスを作らないだけでなく、「カード利用をしてしっかり支払いをする」という良いクレヒスを作ることも重要ですよ。
クレジットカード会社は、カードをたくさん利用してほしいのが本音。
カード利用歴がたくさんあって、しっかり支払いをする優良ユーザーをたくさん増やしたいと思っているのです。
ゴールドカードの審査を通しやすくするなら、普段現金払いしているものをカード払いに変更するなどして、良いクレヒスを作るようにしてみましょう。
キャッシング枠は利用しない
カードの申し込み時に、キャッシング枠の利用有無を入力しますよね。このキャッシング枠を無しにすることで、審査の基準を少し下げることができます。
キャッシングの設定がなければ、カード発行したあとに貸し倒れになってしまうリスクを下げることができるため、クレジットカード会社は審査基準を下げるのです。
キャッシングはいざというとき便利ですが、ついキャッシングで使い過ぎてしまう可能性もあるので、ショッピング枠のみにしておく方がいいでしょう。
仮にゴールドカードの審査に落ちてしまっても、良いクレヒスをためておくことでリベンジした時に通過しやすくなるからね。
ゴールドカードのメリット・デメリットとは
「ゴールドカードが欲しい」と思っても、もしかすると年会費を払ってまでゴールドカードを持つ必要がないかもしれません。ゴールドカードのメリット・デメリットを知り、自分にゴールドカードが必要かどうか確認してみてもいいかもしれません。
ゴールドカードのメリットは、ステータスと豊富な付帯特典
ゴールドカードを所有するメリットは、次の7つがあります。
ゴールドカードを所有するメリット
- 自分のステータスが上がる
- 利用限度額が高い
- 国内旅行保険や海外旅行保険が付帯される
- ショッピング保険も付帯される
- ホテルやレストランの優待サービスが使える
- 空港ラウンジが使える
- プラチナカードの招待を受ける可能性がある
クレジットカード会社によって付帯内容に差がありますが、ゴールドカードには上記内容が付帯されます。
もし旅行やショッピング、部下や同僚、異性の前で会計をする機会が多いなら、ゴールドカードを持つメリットは十分あると言えるでしょう。
ゴールドカードのデメリットは年会費がかかること
ゴールドカードを持つデメリットは、年会費がかかることのみです。上の説明でご紹介したメリットが、年会費に見合うかどうかを考えましょう。いくつかゴールドカードの年会費をピックアップしたので、確認してみてください。
各社ゴールドカードの年会費
| カード名 | 年会費 |
|---|---|
| dカードゴールド | 10,000円+税 |
| 楽天プレミアムカード | 10,000円+税 |
| MUFGゴールドカード | 1,905円+税 |
| オリコカード・ザ・ポイントプレミアムゴールド | 1,805円+税 |
| 三井住友VISAプライムゴールドカード | 5,000円 |
| アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード | 29,000円+税 |
| JCBゴールド | 10,000円+税 |
アメックス・ゴールドは年会費が29,000円+税と高額ですが、付帯特典は非常に豪華なのでおすすめです。また年会費が安くても、付帯特典が充実しているゴールドカードもあるので、自分に必要な特典が付帯されているゴールドカードを選びましょう。
少しでもコストをおさえたい方は、是非リーズナブルな年会費のゴールドカードをチェックしてみてくださいね。
唯一のデメリットである年会費は、安いものが多いからゴールドカードの所有は本当におすすめだよ。
ゴールドカードの審査に落ちる理由
ゴールドカードに申し込んでも、審査に通過しなかったら半年経過するまで再申し込みすることはできません。ゴールドカードの所有を目指すなら、何が原因なのか分析し、改善できるようにしましょう。審査に落ちてしまうのは、次の理由が考えられます。
ゴールドカードの審査に落ちる原因
- 債務整理や自己破産の最中
- 申込ブラック
- 年収や勤続年数が足りない
債務整理や自己破産の最中であれば、審査に通過することはないでしょう。完済してから5年経過するまで(自己破産の場合は最大10年間)は、確実に審査に落ちるので注意してください。また、申込ブラック※とみなされてしまうことも原因として考えられます。
複数のクレジットカードに申し込みをしており、お金に困っていると思われてしまう状況のこと。
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」という考え方は、クレジットカードの申し込みでは一切通用しません。何社も一気に申し込むのではなく、ほしいゴールドカードを1社決めて申し込みましょう。
単純に「年収や勤続年数が足りない」、「正社員ではない」などのステータス面が、審査に落ちる原因になっている場合もあります。自分のステータスがゴールドカードの審査基準を満たす可能性があるか、事前に考慮してから申し込んでくださいね。
でもアメックスカードなら、自己破産が終了してから5年経過して、年収や勤続年数、ほかのクレヒスに問題がない場合は審査に通過する可能性があるよ!
年収や勤続年数よりも、クレジットヒストリーが大事
年収は200万円以上、勤続年数1年以上でもゴールドカードの審査を通過することができます。ただしクレジットヒストリーに悪い情報が記録されていると、審査通過が一気に難しくなるので注意してください。
利用限度額が少ないクレジットカードを選んだり、キャッシング枠を無しにしたり、ゴールドカードの審査に通過しやすい申し込みの仕方はあります。しかし一番大事なのはクレジットカードヒステリーです。
もし延滞回数が多かったり、金融事故を起こしたりしている場合は相当期間空けてから申し込むようにしましょう。
審査通過して、あなたもゴールドカードホルダーになってくださいね。











