クレジットカードの支払い
クレジットカードの分割払いができない!?4つの原因と状況別対処法
投稿日時:2020.09.24
1回で支払いをするのは難しい高額商品を購入するときなど、クレジットカードの分割払いはとても頼りになりますよね。でもそんな便利な分割払いが、状況次第ではできないということもあり得るのです。
ここではそんなクレジットカードの分割払いができない場合に考えられる原因について、解説していきたいと思います。
併せて、分割払いができなかった場合に取るべき状況別の対処法もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
クレジットカードの分割払いができない!?その4つの原因
分割払いのつもりでクレジットカードを出したのに、分割払いができず、やむを得ず1回払いになってしまった…そのような場合に考えられる原因は、大きく分けて以下の4つです。
- お店が分割払いに対応していない
- クレジットカードそのものが分割払いに非対応
- 利用限度額をオーバーしている
- 延滞などによって一時的に分割払いの利用が停止されている
以下にそれぞれの項目について詳しく解説していきましょう。
店側にデメリットの多い分割払い…対応していないお店もある!
分割払いができない理由として、まず考えられるのがそのお店自体がクレジットカードの分割払いに対応していないというケースです。
クレジットカードをお店で使えるようにするためには、各カードブランドやカード会社の加盟店となる必要があります。そしてお店の利用者がクレジットカードで支払いをするたびに、所定の加盟店手数料をカード会社に支払わなければならないのです。
そのため、お店によってはクレジットカードは利用できるものの、分割払いには非対応というケースは決して珍しくないのです。特に飲食店やコンビニなどは対応していないところが多い傾向にあります。
最初から分割払いで支払いをするつもりなのであれば、なるべく事前に分割払いに対応しているかどうかを確認しておいたほうがよいでしょう。
もしかしてクレジットカードが分割払い非対応!?分割回数にも要注意
クレジットカードそのものが分割払いに対応していないというパターンも、まれにあります。例えば、年会費無料のセゾンカードインターナショナルをはじめ、多数のクレジットカードを発行しているセゾンカードでは、2回払いやリボ払いは可能ですが、3回以上の分割払いには対応していません。
また、老舗国際カードブランドのアメリカン・エキスプレスも原則一括払いとなっており、分割払いやボーナス払いは事前登録制です。したがって、あらかじめ申し込んでおかないと、アメックスのカードで分割払いをすることはできません。
さらに、分割払い自体は可能でも、希望の分割回数に対応しておらずNGが出てしまうこともあります。
クレジットカードによって可能な分割回数には多少の差があり、そこから外れる回数での支払いはできないのです。以下に主要なクレジットカードの分割払いの対応回数をご紹介しましょう。
| クレジットカード | 分割回数 |
|---|---|
| 三井住友カード | 3・5・6・10・12・15・18・20・24回 |
| JCBカード | 3・5・6・10・12・15・18・20・24回 |
| 楽天カード | 3・5・6・10・12・15・18・20・24・30・36回 |
| オリコカード | 3・5・6・10・12・15・18・20・24回 |
| イオンカード | 3・5・6・10・12・15・18・20・24・30・36・42・48・60回 |
このように、分割払いの対応回数には最大24回~60回までとかなり幅があるのです。例えばイオンカードであればできる48回払いも、三井住友カードではできないということになります。
分割払いを利用する予定があるのであれば、手持ちのクレジットカードの分割払いの可否や最大分割回数は確認しておくことをおすすめします。
分割払い多用者にありがち!?利用限度額、オーバーしてない?
分割払いやリボ払いを多用している方がやってしまいがちなのが、利用限度額のオーバーです。分割払い・リボ払いを頻繁に利用していると、毎月のクレジットカードの利用額や支払い残高が、1回払いに比べて意識しにくくなってしまいます。
そのため、気が付かないうちに利用限度額に達してしまっているということも多いのです。
結果として、新たにクレジットカードで支払いをしようとすると利用限度額をオーバーしてしまうため、支払いができないというトラブルが起こりえます。この場合は、1回払いでも支払いができなくなっている可能性があるのです。
利用限度額オーバーでなく割賦利用可能枠が原因の可能性もある
クレジットカードの利用限度額の上限に達していなかったとしても、割賦利用枠を超えてしまうために分割払いができないということもあります。
クレジットカードの利用限度額というのは、実は以下のようにさらに細かく分類することができます。
- ショッピング総利用可能枠
- ショッピング割賦利用可能枠
- キャッシング利用可能枠
このうち、ショッピング割賦利用可能枠というのが、ここではポイントになるのです。割賦利用可能枠というのは、ショッピング総利用可能枠のうち、1回払いを除く
- 2回払い
- ボーナス払い
- スキップ払い(据置払い)
- リボルビング払い
- 分割払い
で利用できる金額の上限のことです。
クレジットカードのショッピング枠にかかわる法律である割賦販売法が2010年12月に改正されたことにより、カード会社は利用者に対して、包括支払可能見込額の調査を行い、その金額の90%を超えない範囲内で割賦払いに当たる支払いの利用可能枠を設定することが義務付けられるようになりました。
なお、包括支払可能見込額は、以下のような計算式で算定されます。

つまり、割賦利用可能枠に関しては、法律できっちりと決められた金額を適用しなければならなくなっているのです。一方で、ショッピング総利用可能枠のほうは、ある程度のカード会社の裁量に任せられており、各社の基準に基いて設定することができます。
結果として、ショッピング総利用可能枠と割賦利用可能枠では少なからず差が出るケースが生じるようになってしまったのです。
利用限度額の例
| 契約内容 | 利用可能枠 |
|---|---|
| 総利用可能枠 | 50万円 |
| ショッピング総利用可能枠 | 50万円 |
| 内ショッピング割賦利用可能枠 | 30万円 |
| キャッシング利用可能枠 | 10万円 |
そのため、ショッピング利用限度額だけで見ればまだ余裕があっても、割賦利用可能枠をオーバーしてしまっているために分割払いができないということが起こりえるのです。
急に分割払いができなくなった…延滞によるペナルティかも!?
お店やクレジットカード自体には何の問題もないはずなのに、なぜか分割払いができない…そんな時に考えられるのが、過去に延滞などの問題を起こしたことによるペナルティとして、カード会社のほうから一時的に分割払いの利用を停止されているというケースです。
クレジットカードというのは、カード会社と利用者との互いの信用によって成り立っているサービスです。利用した分のお金を期日通りに支払わないという延滞行為は、その信用関係に思った以上に悪影響を与えます。
あまりにも延滞回数が多かったり、あるいは長期にわたって未払いが続いていたりすると、分割払いのような一部のサービスの一時的な利用停止や、利用限度額の減額といったペナルティが課されてしまうこともあり得るのです。
口座残高不足で引き落としができなかった…などといったような、うっかりミスによる延滞でも、数を重ねればカードの利用に影響が出る可能性は十分にあるので、くれぐれも注意しましょう。
分割払いができなかったらどうすべき?正しい3つの対処法
実際にここまでご紹介してきたような理由で、思いがけずクレジットカードの分割払いができなかったという場合、どのように対応したらよいのでしょうか?正しい対処法として以下の3つの方法をご紹介します。
- カード会社に問い合わせをする
- あとから分割払いに変更する
- 分割払い対応のクレジットカードを新たに作る
分割払いできない理由がわからない!まずはカード会社に問い合わせを
分割払いに対応しているお店で、クレジットカードも分割払い可能なはずのものなのに分割払いができなかった…という場合、まず一番にするべきことはカード会社への問い合わせです。
分割払いができないのには必ず理由があります。その原因が店側にもカードそのものにもない場合は、カード会社に確認するしか事実を知る方法はないのです。
例えば割賦利用可能枠をオーバーしてしまっていたり、延滞などで一時的に分割払いが停止されてしまっている場合には、カード会社に問い合わせをすればすぐに事情がわかるでしょう。
なお、再び分割払いができずに慌ててしまうような事態に陥らないように、分割払いができない原因と合わせて、その状態がいつごろ解消するのかも確認しておくことをおすすめします。
お店が分割払いNGでも大丈夫!便利な『あとから分割』
分割払い非対応のお店での支払いのような、やむを得ず1回払いにした分も、実は後から分割払いに変更できる可能性があります。カード会社が取り扱っている、いわゆるあとから分割サービスを利用するのです。
予定外に分割払いができなかったというケースだけでなく、思いがけず出費がかさんで1回払いの支払いが負担になってしまうというような場合にでも利用できるので、非常に便利です。
ただしこの『あとから分割』サービスを利用するにあたっては、所定の期日までに手続きをする必要があるので、その点は注意してくださいね。
また、カード会社によっては『あとから分割』サービス自体を取り扱っていないところもあります。主なクレジットカードの『あとから分割』サービスの有無や手続きの期日などを簡単にご紹介しましょう。
| クレジットカード | サービス名 | 手続きの期限 |
|---|---|---|
| 三井住友カード | 『あとから分割』 ※5万円以上の支払いが対象 |
支払日の最長2営業日前まで ※引き落とし金融機関により異なる |
| JCBカード | 『ショッピング利用後分割払い』 | 原則当月3日まで ※一部金融機関は異なる |
| 楽天カード | 『あとから分割払い』 | 最長当月20日まで |
| オリコカード | なし | ‐ |
| イオンカード | なし | ‐ |
| エポスカード | 『分割変更』 | 支払日の最長4営業日前まで ※引き落とし金融機関などにより異なる |
見ていただくとわかる通り、メジャーなカード会社でも『あとから分割』を取り扱っていないところはあります。また、手続きの期日にもカード会社や引き落とし先になっている金融機関によって、かなりばらつきがあるので注意が必要です。
なお、カード会社によっては『あとから分割』と同様に、支払後にリボ払いに変更できる『あとからリボ』サービスを用意しているところもあります。
中には、『あとから分割』はなくても、『あとからリボ』なら可能というケースもあるので、よく確認するようにしましょう。
分割払い用に新たにクレジットカードを作るのもあり
メインで利用しているクレジットカードが分割払いに対応していなかったり、分割回数の上限が少なく感じる場合には、分割払い用に新たにクレジットカードを作ってしまうのも、1つの方法ですよ。
例えば分割回数の上限が最大60回となっており、しかも年会費無料で作れるイオンカードなどは、分割払い用のクレジットカードとして使うのには適しているといえるでしょう。
このように、用途によってクレジットカードを使い分けることで、よりショッピングを楽しむことができるようになるのです。
ここからは1回払いで決済しても後から分割払いに変更できるおすすめのクレジットカードを3枚ご紹介しておきましょう。
後から分割払いに対応してるMUFGカード ゴールド

MUFGカード ゴールドは1回払いで決済した後でも「あとde分割」サービスにて分割払いやリボ払いに変更が可能です。
MUFGカード ゴールドは低コストでワンランク上のゴールドカードを持ちたい方におすすめのクレジットカードで、年会費たったの1,905円(税別)でゴールドカードを持つ事ができます。
格安ですが国際線の空港ラウンジサービスも利用頂けますし、最高2,000万円の海外旅行保険が付帯するなど、スペックは高いですよ。
また、最短翌営業日に発行して貰えますから、カード発行をお急ぎの方にもおすすめですね。
年会費無料のカードをご希望の方はJCB CARD W
年会費無料のカードをご希望の方にはJCB CARD Wがおすすめですね。このカードも1回払いで利用した後、電話もしくはネットで後から分割払い・もしくはリボ払いに変更が可能です。
JCB CARD Wは年会費が無料にも関わらず、最高2,000万円の海外旅行保険や海外ショッピング保険が付帯するハイスペックカードです。
還元率も非常に高く基本還元率は1%、セブンイレブンやAmazonでは2%もの高還元で利用できる上に、旅行関連特典が大変充実していて「JCBたびらば優待」で世界中のショップやレストランなどを優待価格で楽しむことができます。
JCBのプロパーカードですからステータスも高いですし、年会費無料のハイスペックカードをお探しの方には一押しのクレジットカードですよ。
女性の方におすすめJCB CARD W plus L
女性の方なら JCB CARD W plus Lの方がおすすめですね。基本スペックはJCB CARD Wと同じですが、こちらのカードには低価格で加入できる「女性疾病保険」などのオプションサービスが利用できるからです。
JCBの優待は海外だけでなく国内のホテルやレストランなども優待価格で利用できますので、メインカードとしても大活躍してくれること間違いなしです。
分割払いできないのには必ず原因がある!焦らず適切に対処すべし
いざ分割払いでショッピングをしようとしたときに分割払いができないとなったら、慌ててしまいますよね。ですがそこには、必ず分割払いができない理由があるはずです。
焦らずに分割払いができない原因をきちんと確認して、しかるべき対処をとりましょう。特に『あとから分割』サービスは、無理な1回払いによる支払い負担を避けることができるおすすめの方法です。
ただし分割払いは便利な反面、手数料がかかる、支払期間が長期化するなどのデメリットもあります。便利だからこそ乱用するのではなく、計画的に賢く活用するという心がけだけは忘れないようにしてください。













