海外クレジットカード事情
海外でのクレジットカードの使い方と海外で利用する際の注意点
投稿日時:2020.01.21
海外旅行の前には、決まってクレジットカードを持っていくようアドバイスされます。普段は現金主義の方も、この忠告にはぜひ従いましょう。
クレジットカードは、安全で快適な旅には欠かすことのできないアイテムだからです。でもカードの機能を十分に理解していないと、海外でクレジットカードを使いこなすことはできません。
そこでこれから、海外旅行に役立つクレジットカードの使い方と注意点を解説します。海外に行くご予定のある方は、ぜひ最後まで目を通してくださいね。
海外でのクレジットカードの注意点!知らないと困る使い方の基本
せっかく海外旅行にクレジットカードを持参しても、メリットと使い方を知らなければ現金ばかり使ってしまうかもしれません。
そこでまずはクレジットカードの重要性からご説明したいと思います。
クレジットカードの方が安全でお得
現地の通貨への両替は、海外旅行の準備の一つですよね。でも海外ではできる限りクレジットカードを使った方がいいので、両替は最小限にとどめましょう。
現金に比べると、クレジットカードには以下のようなメリットがあるからです。
| 特徴 | クレジットカード | 現地通貨 |
|---|---|---|
| コスト | 安い (為替手数料のみ) |
高い (両替手数料) |
| 安全性 | 何時でも利用を止めれる 盗難紛失補償つき |
– |

クレジットカードの場合、1.6%程度の為替手数料しかかかりませんが、両替手数料はそれよりもずっと割高です。現地で使い切れなかった通貨をまた日本円に戻す必要もあり、両替には何かと無駄なコストがかかります。
またクレジットカードは安全性も高く、もしも盗まれても利用をストップして被害を未然に防ぐことができます。しかし現金の場合、こういったセキュリティ対策を講じることができません。
どの国も日本よりクレジットカードが使いやすい
欧米以外では現金決済が多いと思っている人もいますが、観光客が訪れる地域ならどの国でもクレジットカードが使えます。
日本はキャッシュレス化が立ち遅れていますから、それに比べればどの国もカード先進国なんですね。

カード大国と呼ばれるアメリカやヨーロッパだけでなく、南米、アフリカ、アジア諸国にもクレジットカードは普及しています。
ホテルやコンビニでもカードが使える
国によっても差はありますが、海外では以下のような場所でもカード決済が可能です。
| 利用可否 | |
|---|---|
| ホテル | ◎ |
| コンビニ | ◎ |
| ショッピングモール | ◎ |
| スーパーマーケット | ◯ |
| レストラン | ◯ |
| 個人店舗 | △ |
| 露天・屋台 | △ |
国によっては露天や屋台でもクレジットカードが使えますから、海外ではおそらくあなたが思っている以上に現金を使う機会が少ないでしょう。
ただし安全面を考慮せず無闇にクレジットカードを出すのは控えてください。海外旅行中は、常にスキミングなどカード犯罪に対する用心が必要です。
交通カードもクレジットカードでチャージできる
駅の券売機などもクレジットカードに対応している国が多く、こういった地域では鉄道やバスに乗るために両替する必要がありません。
もしも旅行中に交通機関をよく利用するのなら、各国の交通局が発行する交通系ICカードもおすすめです。
こういったカードを手に入れれば、旅先で鉄道やバスを自由に乗り継げますし、運賃も割安になるのでお得ですよ。

こういった海外の交通カードは旅行者でも簡単に購入できますし、チャージ機や券売機を使ってクレジットカードでチャージできます。
VISA / Mastercardが使いやすい
海外で使いやすいクレジットカードのブランドは、やはりVISAとMastercardが圧倒的です。

| 国際ブランド | 使いやすさ |
|---|---|
| VISA | ◎ |
| Mastercard | ◎ |
| JCB | ◯ |
| American Express | △ |
| Diners Club | △ |
VISAとMastercardの強さは世界中どこへ行っても不動ですが、その他のブランドについては国や地域によって使いやすさに差があります。
日本産ブランドのJCBは海外に優待店も多く、アジアやヨーロッパでも観光地であれば結構使えるんですよ。
2大ブランド以外のクレジットカードも様々なシーンで役に立つので、海外旅行にはサブカードとしてご持参くださいね。
海外での利用におすすめのクレジットカード4選
海外でクレジットカードを利用するなら、VISAやMastercardはもちろん、続くJCBカードもおすすめです。
とはいえ、これらの国際ブランドのライセンス提供を受けたクレジットカードは多いので、どれを選ぶか悩んでしまいますよね。
そこで紹介したいのが、次の4つのクレジットカードです。
それぞれ詳しく紹介していきますね。
海外にはVISAは必携!三井住友VISAクラシックかードA
海外では複数枚のブランドカードを持つのがおすすめですが、中でも世界シェア率トップのVISAカードは海外には必携です。
VISAと言えば三井住友カードですね。三井住友は日本で初めてVISAカードを発行するなど、日本のクレジットカード業界をリードする大手です。
三井住友VISAクラシックかードAなら充実した海外旅行保険が付帯しますので、安心して海外旅行を楽しめますし、サポート体制も万全ですよ。
更に、世界のお得なお店ガイドに掲載されてるお店の優待を利用できたり、韓国や台湾などアジアで使えるGlobePass優待も利用頂けます。
世界のお得なお店ガイドもGlobePassも、対象の飲食店やショップを割引価格で楽しめますので、海外旅行をお得に楽しむ事ができます。
海外だけでなく日本国内での利用にもおすすめの1枚で、コンビニやマクドナルドでポイント5倍と還元率も高く、お得なカードですから、メインカードとして一押しの1枚と言えるでしょう。
低価格でステータスカードを持ちたい方にもおすすめで、最短翌営業日に発行が可能とカード発行のスピードが早い点もこのカードの魅力の1つと言えるでしょう。
| カード名称 | 三井住友VISAクラシックカードA |
|---|---|
| 年会費 | 初年度無料、次年度以降1,500円(税別) |
| スペック |
・最高2,500万円の海外旅行保険付帯 ・最高2,000万円の国内旅行傷害保険付帯 ・世界のお得なお店ガイド ・「ココイコ」サービス ・GlobePass優待 |
年会費無料で高還元!JCB CARD W
JCB CARD Wは、年会費が無料の上に還元率が高い為、大人気の1枚です。基本還元率が1%と高く、JCBの一般カードに比べて常に2倍以上のポイントを獲得することができるのが魅力です。
そして注目したいのが、「たびらば(旅LOVER)」。
気になるレストランのWEB予約や世界各地のJCB加盟店・優待店の検索などができる、海外旅行の情報サイトを利用することができるんです。
海外で利用するためのクレジットカードを作るなら、JCBカードは是非とも持っておきたいカードの1枚ですよ。
JCB CARD Wは39歳以下の方限定ですが、一旦所有してしまえば40歳過ぎても引き続き持てます。JCBの海外優待は海外に行く方にはかなり有利ですから、40歳以上の方ならJCBの一般カードを検討してみて下さいね。
| カード名称 | JCB CARD W |
|---|---|
| 年会費 | 無料 |
| スペック | ・Oki Dokiポイントの還元率が常に2倍以上 ・Apple Pay/GooglePay設定可能 ・最高100万円のショッピングガード保険(海外)付帯 ・最高2000万円の海外旅行損害保険付帯 |
39歳以下の女性におすすめ!JCB CARD W plus L
「JCB CARD W plus L」は、JCB CARD Wと同様の基本的なスペックに加え、女性に嬉しい特典が付帯しているのが特徴です。
| LINDAリーグ | お得な情報やサービスを「キレイ」のプロがお得な情報を発信するサービス |
|---|---|
| 選べる保険 お守リンダ | 手ごろな掛け金で必要なプランに加入できる保険 |
| 女性疾病保険 | 手ごろな保険料で通常の疾病だけでなく、女性特有の疾病による入院・手術費用の手厚いサポートを受けられる保険 |
39歳以下の女性が申し込むなら、断然JCB CARD W plus Lがおすすめです。
| カード名称 | JCB CARD W plus L |
|---|---|
| 年会費 | 無料 |
| スペック | ・JCB LINDAのサービスを利用可能 ・Oki Dokiポイントの還元率が常に2倍以上 ・Apple Pay/GooglePay設定可能 ・最高100万円のショッピングガード保険(海外)付帯 ・最高2000万円の海外旅行損害保険付帯 |
家族で出かけるならセディナゴールドカード
セディナゴールドカードは、リーズナブルな価格で持てるゴールドカードです。安い年会費にも関わらず、年会費1万円以上するゴールドカードと同等・もしくはそれ以上充実した補償の海外旅行保険が付帯します。
付帯する旅行保険は同行する家族も補償してくれる家族特約つきですから、家族で海外に出かけるならセディナゴールドカードがおすすめです。
また国内の主要空港のラウンジを利用できるので、出発前にゆったり過ごすのもひとつのもアリですね。
そしてセディナゴールドカードを利用する上でチェックしておきたいのが「プレミアムクラブオフ」です。
プレミアムクラブオフでは20万カ所以上の優待が利用できる為、この特典だけでも十分に年会費以上の価値がありますよ。
ショッピングやレジャーなどの多彩なライフサポートや受けたり、国内・国外の旅や宿泊施設などをお得に利用したりできます。公式WEBサイトからから申し込めば、初年度の年会費が無料です。
| カード名称 | セディナゴールドカード |
|---|---|
| 年会費 | 6,000円(税抜) |
| スペック | ・海外旅行傷害保険付帯(最高1億まで) ・国内旅行傷害保険付帯(最高5,000円まで) ・ショッピング保険付帯(最高300万円まで) |
海外でのクレジットカード注意点!実践で使い方を学ぼう
では次にホテルやレストランなど幾つかの例を使って、海外でのクレジットカードの使い方と注意点を見ていくことにしましょう。
ホテルはデポジットにクレジットカードが必要
まずは海外ホテルでのクレジットカードの利用手順です。ホテルは独自の清算方式で、以下のようにチェックイン時とチェックアウト時に、それぞれクレジットカードを提示することになっています。
- チェックイン:Advance Deposit(保証金)を支払う
- チェックアウト:代金から保証金を差し引いて清算
前金のデポジット(保証金)はデビットカードや現金でも支払えますが、以下のようなデメリットがあっておすすめできません。
- デビットカード → 返金に時間がかかる
- 現地通貨 → 両替手数料が無駄になる

クレジットカードがあれば、どなたもスムーズにホテルを利用できます。
カードがあれば海外ATMでキャッシングできる
次は海外のATMの使い方です。クレジットカードのキャッシング機能を使えば、ATMから好きな時に現地通貨を引き出すことができるので両替所に行く必要がありません。

海外キャッシングの注意点については後ほど詳しくご説明しますので、ここではATMの利用手順をご紹介しましょう。
海外ATMは英語表示が基本ですから、以下の手順を頭に入れておいてください。幾つかの単語を覚えれば、どなたも間違えずに操作できるはずです。
| 手順 | 海外ATM画面表示 | 操作方法 |
|---|---|---|
| 1 | ENTER PIN | 暗証番号を入力 |
| 2 | SELECT TRANSACTION | WITHDRAWLを選択 |
| 3 | SELECT SOURCE ACCOUNT | CREDITを選択 |
| 4 | SELECT DISPENSE AMOUNT | 金額を選択 |
| 5 | ANOTHER TRANSACTION | NOを選択 現金・カード・明細書を受け取る |
もしもマルチリンガル対応のATMならば、日本語表示も選択可能ですよ。
なおキャッシングの手続き中、「日本円換算 / 現地通貨換算」を選択する画面が表示されることもありますが、海外では必ず現地通貨を選んでください。日本円換算だと手数料が高くなります。
ATMは犯罪や機械の故障にも注意
海外ではATMを探し回る必要はありません。以下のように至る所にATMが設置されているからです。
- 街中のビルの壁面
- 駅、バス停
- コンビニ
- ショッピングモール
- 空港
- 銀行内、銀行併設
でもキャッシングを利用する際には、なるべく安全な場所選んでくださいね。海外ではスキミングや強盗など、犯罪に巻き込まれる危険性が高いからです。
監視の目が行き届かないATMや、また人通りの少ない時間帯でのATMの利用はとても危険です。また海外のATMには、お金が出てこない・クレジットカードが排出されないといった機械のトラブルも起こりがちです。
こういった事態にもすぐ対処してもらえるよう、なるべく銀行内や銀行併設のATMを営業時間内に利用するようにしまよう。
海外のレストランはチップもカードで支払える
次に海外のレストランでのクレジットカード利用手順をご紹介しましょう。以下はチップ込みでクレジットカード決済する方法です。
2. 代金を確認
3. Gratuity(Tip)の欄にチップの金額と合計金額を記入
4. クレジットカードと伝票を渡す
5. 伝票とカードが戻ってきたら金額を確認
海外ではTip(チップ)ではなく、Gratuity(心付け)と表記されていることが多いです。
チップは料金の10%~20%で、サービス料込みの場合は不要です。ファストフードではチップは要りませんし、カジュアルなお店では小銭を残す程度でもOKです。
大抵の国ではチップが必要
海外にはチップの習慣がないと言われている地域もありますが、荷物を運んでもらうなど特別なサービスに対してはチップを手渡す方が自然です。
チップの金額の目安は、どの国においてもほぼ共通しています。
- ホテル:小額紙幣1~2枚
- レストラン:料金の10~20%(サービス料込みなら不要)
- タクシー:お釣り分でもOK
どの国でも上記の金額を目安に、必要に応じてチップを渡してください。
海外で実力発揮!クレジットカードの便利でお得な使い方
クレジットカードのヘビーユーザーを自認する人も、日本で普段使うのはカードの一部の機能に過ぎません。
なぜならクレジットカードには、決済機能以外にも海外旅行向けのサービスが数多く付帯しているからです。つまり海外旅行は、クレジットカードの機能をフル活用できる貴重なチャンスなんですね。
デビットカードやスマホ決済が主流の国も多い
しかしカード大国と言われる国でも、実際に行ってみたら思ったほどクレジットカードが使えなかったという例もあります。
実は国によっては以下の決済方法の方がメジャーで、クレジットカードが案外使えない場合もあるのです。
- デビットカード(海外銀行のもの)
- スマートフォン決済(海外仕様のもの)
つまりキャッシュレス化の進んだ国々に旅行に行っても、両替した現金が予想外に早くなくなってしまうことも考えられる訳です。
海外キャッシングなら好きな時に現地通貨が手に入る
そんな時にもクレジットカードがあれば大丈夫ですよ。カードには海外キャッシング機能がついているからです。
現地通貨を入手するには両替しか方法がないと思っている人もいますが、ぜひクレジットカードで海外キャッシングにチャレンジしてください。
日本円を両替できない国でも、この方法で簡単に現地通貨を手に入れることができますよ。
・特徴:好きな時に必要なだけ現地通貨を引き出せる
・費用:ATM利用手数料、利息
・注意:帰国後すぐ一括返済すれば利息を節約できる
キャッシングに抵抗のある方もいるかもしれませんが、海外で現地通貨を手に入れるには大変優れた方法です。
海外旅行前には一時的増額の申し込みも必要
海外キャッシングを利用するには特に申し込みは必要ありませんが、海外旅行の前には必ずカードの利用枠をご確認ください。
もしもあなたのカードが以下の状態なら、事前に増額の申し込みも必要になってきます。
- キャッシング枠がない(限度額0円)
- キャッシング限度額が低い
- カード利用限度額が低い

海外旅行傷害保険は絶対に必要なもの
もう一つ、海外旅行に役立つクレジットカードの機能は海外旅行傷害保険です。これはありふれたサービスですから、カードを持っている方ならどなたも知っていますよね。

でもその重要性を理解している人は少ないかもしれません。海外旅行傷害保険は、トラブルが起こらなければ使う機会のないものだからです。
イザという時に旅行保険がないと困る理由は、海外は医療費がとても高いからです。特にハワイやグアム旅行中に治療を受ければ、日本の5倍近い請求が来ることも。
手術や入院となれば数百万円以上の費用も発生しますから、どの国に行くにも海外旅行傷害保険は絶対に必要です。
カード海外旅行傷害保険は便利でリーズナブル
クレジットカードに付帯する海外旅行保険はとても便利で、保険料や加入手続きは一切不要ですし、繰り返し何度でも使うことができます。
1枚のカードでは補償額が不十分なことも多いのですが、旅行保険には合算という裏技があるので大丈夫です。
裏技といっても、ただ複数のクレジットカードを用意するだけ。これで万が一の際にはそれぞれの補償額が合算され、怪我や急病、盗難といったトラブルに対して十分な保険金が支払われるでしょう。
海外サポートデスクは頼りになる存在
保険金請求は帰国後になるのが普通ですが、急病や盗難など保険が必要な事態になったら、すぐに保険会社のデスクに連絡を入れてください。
どうしていいかわからない時には、とりあえずカード会社の海外サポートデスク(日本語対応)に電話をしても構いません。
海外デスクは様々なトラブルに対して、適切な処置を教えます。以下は海外デスクのサポート内容の一覧です。
| クレジットカード海外デスク | 内容 |
|---|---|
| 案内 | 現地情報、観光案内など |
| 予約、手配 | ホテルなどの予約や手配 |
| 緊急(24時間対応) | 現地医師、病院の案内 海外旅行保険などの手続きの案内 カードやパスポートの盗難紛失時の案内 |
海外デスクの電話番号は、国や地域によって異なります。カード会社や保険会社の連絡先のはどこかにまとめて記録しておき、旅行中は必ず携行するようにしましょう。
海外優待や空港サービスが使えるカードもある
カードの特典は旅行保険だけじゃありませんよ。
クレジットカードの種類によっては、海外の優待店が使えたり、空港関連のサービスも利用できます。
- 海外優待店:割引やプレゼント
- 海外ショッピング優待:ポイント倍率がアップ
- 空港ラウンジ:国内や海外の空港ラウンジが無料で使える
- 空港宅配:自宅から空港の手荷物宅配が無料もしくは割引
- 空港駐車場:空港駐車場料金が無料もしくは割引
- 空港ポーター:ポーターの料金が無料もしくは割引
- 空港内レストラン:無料クーポンが貰える
上記の中でも空港ラウンジサービスなど空港関連の特典は、ゴールド以上のステータスの高いカードにしかついていません。
海外でのクレジットカード注意点!意外と忘れがちな重要ポイント
日本でクレジットカードを使い慣れていても、海外旅行で失敗しないとは限りません。というのも、海外でのクレジットカードの使い方には日本とは異なる点も幾つかあるからです。
最後によくある注意点をまとめましたのでご覧ください。
カード暗証番号を忘れるとカードが使えない
海外にクレジットカードを持参する際に、絶対忘れてはならないものは以下の2点です。
- 4桁の暗証番号(PIN)
- カード裏面の署名
4桁の暗証番号をうろ覚えの人はご注意ください。暗証番号を数回間違えると、そのカードにはロックがかかって使えなくなってしまいますよ。
こういう人のために、多くのカード会社が暗証番号の照会サービスを実施しています。どうしても思い出せないという方は、ぜひ出発までにこのサービスで暗証番号をご確認ください。
カード裏面の自筆サインは、暗証番号の代用として使えますのでこちらもお忘れなく。どちらも日本では使われないことが多く、うっかりしている方も多いのでご注意ください。
パスポートがないとカードが使えないこともある
また海外のお店でクレジットカードを出すと、パスポートを出すよう求められることがあります。

これは不正使用を防ぐための本人確認で、不当なものではありません。パスポートの顔写真のページを提示してチェックが済めば、ちゃんとクレジットカードで決済できます。
旅行中はこれが唯一の身分証ですので、ショッピング以外にも外出時は必ずパスポートを携行してください。
カード利用明細は頻繁にチェックしよう
海外はカードがよく使われる分、スキミングなどのカード犯罪も多発しています。バッグの上からスキミングされる手口もあり、いつどこで不正使用が発生するか予測がつきません。
なので日本ではクレジットカードの利用明細をあまり見ないという方も、海外旅行中もしくは帰国後数ヶ月間は、カード明細を頻繁にチェックするようにしてください。
もしも覚えのない利用が見つかったら、不正使用の可能性があります。
旅行中のレシートは数ヶ月間保管を
そこで証拠として必要になってくるのがレシートです。海外旅行中に発行されたレシートはカード利用の唯一の記録ですから、必ず受け取って捨てずに持ち帰りましょう。
お店では利用金額とレシートに相違がないかよくチェックし、帰国後も数ヶ月間は保管してくださいね。
もしも反映されたカード明細書とレシートの金額の間に違いが見つかれば、すぐカード会社に連絡を入れてください。
海外の支払い方法は一回払いが基本
最後はクレジットカードの支払い方法についてです。日本でクレジットカードでショッピングした場合は、店頭で支払い方法を選ぶことが可能ですよね。またキャッシングすれば必ずリボ払いになります。
しかし海外での利用分については、全てが基本一回払い扱いとなります。
そのままだと帰国後、翌月以降の請求額がかなり増えることが予想できるのです。場合によっては支払いが負担になるでしょうし、また限度額まで使い切ってしまえば帰国後は暫くカードが使えなくなるかもしれません。
後からリボ払いに変更することも可能
そんな場合は以下の方法で後から支払い方法を変更し、請求額を減らすことが可能です。
- 後リボ・・・・指定分だけリボ払いになる
- 自動リボ・・・設定後は毎月全請求分がリボ払いになる
リボ払いの名称は様々ですが、どのクレジットカードでも同様に支払い方法を変更できます。ただしリボルビング払いにすれば請求額は減りますが、残高分が負債となって利息が発生することにご注意ください。
海外でのクレジットカードの使い方には日本とは違う点もあります
海外ATMでのキャッシングの手順やレストランのチップの支払い方法は、海外旅行には欠かせない知識です。
また病気や怪我の治療を受けるには、カード付帯の海外旅行傷害保険が欠かせません。万が一に備えて、この利用方法も頭に入れておいてくださいね。














