クレジットカード基礎知識
海外通販サイトでのクレジットカードの使い方と注意点を紹介
投稿日時:2020.05.02
ネットで商品を探していて、これいいな、と思ったら海外通販サイトだった、なんて経験はありませんか?
海外で運営されている通販サイトだと、日本語の表記がない場合もあります。そのため使い方がわからない人も多いですよね。
日本の通販サイトでも海外の通販サイトでも、基本的な使い方は変わりません。
しかし特に支払いにおける安全面など、海外通販サイトの利用には不安がついてまわります。そのような不安を少しでも軽減させるためには、正しい知識を持って利用することが大切です。
この記事では、海外通販サイトでのクレジットカードの使い方や、海外通販サイトでクレジットカード決済を利用する際の注意点など、詳しく紹介していきます。
海外通販でのクレジットカードの使い方と注意点
海外通販サイトを利用して商品を購入する際、不安になるのがお金の支払いです。海外通販サイトでの支払い方法には、「国際銀行への振込」や「郵便局の国際送金」などがありますが、基本的には先払いがほとんど。
そのため送金しても、商品が届かなかったり、不良品だったりとトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
その点、クレジットカードを利用すれば、万が一の場合にも、クレジットカード会社に連絡して支払いを止めることができます。
これが海外通販サイトでクレジットカードを利用するメリットなのです。しかし、海外通販サイトは決済ページが日本語表記と異なる場合も。
ここでは次の項目から、クレジットカード情報の入力と必要な費用について順番に見ていきましょう。
カード情報を入力する
海外通販サイトでクレジットカード情報を入力する際、日本の通販サイトと表記が異なる場合もあります。クレジットカードの入力情報の英語表記を紹介していきますね。
| クレジットカードブランド | Credit Card Type |
|---|---|
| クレジットカード番号 | Credit Card Number Card Number など |
| クレジットカード名義人 | Name on Card など |
| 有効期限 | Expiration Date |
| セキュリティコード | Security Code CVV CVC CARD 「VERIFICATION NUMBER など |
入力する内容自体は、日本の通販サイトと同様です。クレジットカードに記載されている情報のとおりに入力します。
まずVISAやMasterCard、JCB、AMERICAN EXPRESSなど、利用するクレジットカードのブランドを選択しましょう。なかにはクレジットカード番号を入力するだけで、ブランド選択が省略される場合もあります。

名義人は枠が1つならフルネームを、枠が「First Name」「Last Name」に分かれているなら姓名を別に入力しましょう。

有効期限はプルダウンで選択するタイプと、「MM/YY」を直接入力するタイプがあります。月/年の順に2桁ずつ入力してくださいね。
セキュリティーコードは3桁~4桁の数字です。

クレジットカード裏の署名欄右上に記載されていることが多いですが、なかには表に記載されている場合も。セキュリティコードがどれかわからない場合は各公式サイトのQ&Aなどをチェックしてみましょう。
海外事務手数料と為替レートがかかる
日本の通販サイトと海外通販サイトでクレジットカードを利用する上での違いは、手数料にもあります。
海外通販サイトでの決済は、外貨建て決済が基本。そのため、海外事務手数料や為替手数料と呼ばれる費用が必要です。
手数料はクレジットカードや国際ブランドによって異なり、1.60%~2.20%となっています。
この手数料に加えて、外貨への両替に必要な為替レートも必要に。こちらもクレジットカードによって、基準となるレートが定められています。
海外通販を安全に利用する方法
クレジットカード決済が「国際銀行への振込」や「郵便局の国際送金」に比べてリスクが抑えられるといっても、ここまで説明したとおりリスクが全くないわけではありません。
海外通販を安全に利用するために、次のような方法も検討してみてくださいね。
PayPal決済
PayPal(ペイパル)とは、メールアドレスで発行したIDに対し、クレジットカードや銀行口座を登録して紐付けることで利用できるウォレットサービスのこと。

利用したいクレジットカードの国際ブランドが対応していない場合や、日本のクレジットカードに対応していない海外通販サイトを利用したい場合などにおすすめのサービスです。
海外通販サイトがペイパルに対応していれば、利用することができます。IDとパスワードを入力するだけで利用できるので、クレジットカード情報を入力するよりも簡単。
お店側にカード情報が伝わることはないので、クレジットカード情報を盗まれるなど不正利用の心配もありません。
また「商品が説明と異なる」「商品が届かない」などの場合にも、条件を満たせば金額を補償してくれる「買い手保護制度」を設けています。
バーチャルカードを利用すれば海外通販サイトでも安心
クレジットカード会社によっては、バーチャルカードを発行できる場合があります。
ネットショッピングサイトでの利用が前提となるため、特に不正利用などのサポートが充実しているのが特徴です。
次の項目では、バーチャルカードを追加で作れるおすすめのクレジットカードを紹介していきますね。
バーチャルカードを発行できるおすすめのクレジットカード2選
ここでは海外通販サイトで利用可能なバーチャルカードを追加で作れる、おすすめのクレジットカードを2種類紹介していきます。
- 三井住友カード
- エポスカード
それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
三井住友カード(三井住友VISAバーチャルカード)
ステータス性のあるクレジットカードのひとつである「三井住友カード」。
三井住友カードが発行する「三井住友VISAバーチャルカード」は、初年度年会費無料、翌年度以降は300円(税抜)で利用できます。
ネット環境と携帯電話を除くメールアドレスがあれば、別途申し込むことが可能です。限度額が10万円と決まっており、買い物前の利用額設定がいりません。
信頼高い三井住友カードは、不正使用があった場合の補償なども充実しており、安心して利用することができます。
また、三井住友カードはマクドナルドやコンビニでポイント5倍や、選んだ3店で常にポイント2倍など還元率も高く、お得なカードですし、海外旅行保険も付帯しますので、メインカードに一押しの1枚です。
| カード名称 | 三井住友カード |
|---|---|
| 年会費 | 初年度無料 次年度1,250円(税別) |
| スペック | ・電子マネー搭載(iD/PiTaPa/WAON) ・iD/Apple Payで利用可能 ・独自サービスを利用可能 ・海外・国内旅行傷害保険付帯(最高2500万円) ・ショッピング補償付帯(年間100万円まで) |
バーチャルカードが発行できる!年会費無料のエポスカード
なるべく早くクレジットカードを発行したい人におすすめの「エポスカード」。カフェやレストラン、ホテルなど10,000店舗以上で割引やサービスを利用できるだけでなく、入会金・年会金も無料のお得なクレジットカードです。
エポスカードが発行する「エポスバーチャルカード」は、エポスカードと会員サイトである「エポスNet」に登録していれば発行することができます。

利用可能額はショッピングのたびに利用したい分だけ設定し、利用しない時には0円に設定できるので、不正使用の心配がありません。万が一不正使用があった場合にも、障害補償がついているので安心です。
| カード名称 | エポスカード |
|---|---|
| 年会費 | 無料 |
| スペック | ・優待サービスを利用可能 ・海外旅行傷害保険付帯 ・紛失盗難による不正使用の全額補償付帯 |
海外通販でクレジットカードが使えないケース
海外通販サイトでクレジットカード情報などの入力、内容確認、注文確定まで済ませても、クレジットカードが使えない場合があります。そういった場合、原因として次のようなケースが考えられるでしょう。
- 入力情報に誤りがある
- ブランドに対応していない
- サイト側でエラーが起きている
- 不正利用として検知されている
次の項目から詳しく説明していきますね。
入力した情報に誤りがある
先ほども説明したとおり、海外通販サイトは日本の通販サイトの決済画面と表記が異なるため、入力内容や入力場所に誤りがある可能性も。
注文確定をする前に入力内容の確認をしましょう。特に姓名や有効期限は入力する順番に誤りがないかチェックしてくださいね。
ブランドに対応していない
日本でもショップなどで利用できるクレジットカードブランドが異なるように、海外通販サイトによっては対応していない国際ブランドもあります。
クレジットカード情報の入力画面に利用可能なクレジットカードブランドが記載されていることが多いです。
国際ブランドが未対応だった場合は、ほかのクレジットカードの利用を検討しましょう。
なかには後ほど紹介するPayPal(ペイパル)というウォレットサービスに対応しているサイトもあります。PayPalに利用したいクレジットカードを登録することで、サイト自体が対応していない国際ブランドのクレジットカードでも決済が可能です。
サイト側でエラーが起きている
海外通販サイト自体でサーバーダウンやメンテナンスなどの理由により、エラーが起きている可能性も。
アクセスが集中していて繋がりにくくなっているなら、時間をおくことで利用できる場合があります。
ただしクレジットカード情報を盗む目的のサイトの可能性もあるので、場合によってはクレジットカード会社に問い合わせて利用を一時的に停止するなど対策を取りましょう。
不正利用として検知されている
海外通販サイトを初めて利用する際、カード会社がクレジットカードの不正利用を疑い、利用を停止する場合があります。不正探知システムなどにより、普段と異なるショッピングに対して不正利用の可能性を考慮するのです。
クレジットカード会社による利用停止の場合、過去に問題があった海外通販サイトである、など理由を教えてもらえるので、サポートセンターに問い合わせましょう。
初めて海外通販サイトを利用したことによる利用停止であれば、解除してもらうことができます。
海外通販で起こりやすいトラブル
クレジットカードが利用できないだけでなく、海外通販サイトでは次のようなトラブルが起こる可能性もあります。
- クレジットカードの不正使用
- 商品が届かない・届いた商品に問題がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
クレジットカードの不正使用
先ほども少し説明したように、クレジットカード決済時に得た情報でクレジットカードを不正使用される可能性があります。
運営元自体が悪い場合は商品が届かないため、クレジットカード会社に問い合わせて、無効化と再発行をしてもらえば問題ありません。
しかしサイトがウイルス感染している場合やハッキングされた場合など、第三者により情報が盗まれた場合は、不正利用に気づけない可能性も。
海外通販サイトを利用したあとは、こまめに明細などを確認して身に覚えのない利用がないかチェックしておきましょう。
商品が届かない・届いた商品に問題がある
なかには注文が確定しても商品が届かなかったり、届いた商品に問題があったりする場合もあります。
そもそも海外通販サイトを利用すると、荷物は海外からの輸入になるため、その分日数がかかります。急ぎの場合は、海外通販サイトの利用を控えたほうがいいでしょう。
また住所間違いや関税でのトラブルなどにより、発送元に返送されている可能性もあります。
追跡番号が発行されている場合はそちらで荷物の所在がわかりますが、発行されていない場合はサイトに問い合わせましょう。
問い合わせても連絡が取れない場合や発送有無がわからない場合、クレジットカード会社に決済を止めてもらう必要があります。
届いた商品に問題があった場合にも、返品・交換ができるかどうかを確認しましょう。この場合、サポートが日本語に対応していない場合、返品・交換は難しい可能性が高いです。
バーチャルカードを使って安全に海外通販を利用しよう
海外通販サイトでクレジットカードを利用する際、海外事務手数料や為替レートがかかりますが、円高のタイミングを狙えば日本で買うよりも安く購入できるというメリットがあります。
しかし海外通販サイトでクレジットカード決済を利用する際には注意点も多いです。海外通販サイトを安心して利用するためには、PayPalやクレジットカード会社が発行するバーチャルカードの利用も検討しましょう。
ここで紹介した注意点やトラブルは、日本の通販サイトでも起こりうることです。しかし日本語でのサポートを行っていない海外通販サイトでは、その可能性が高くなります。
正しい知識を持って、より安全にネットショッピングを楽しんでくださいね。













