海外クレジットカード事情
クレジットカードの海外手数料について!海外に行く方必見
投稿日時:2020.09.15
海外でのショッピングにもそのまま使えるのは、クレジットカードの利点の1つですよね。ただ、国内との海外では同じショッピング利用でも仕組みが多少異なる部分があります。
例えば、通常の国内のショッピング利用では分割払い・リボ払いにしない限りは手数料が加算されることはありませんよね。
ですが、海外での利用時にはたとえ1回払いであっても、『海外で利用すること』に対して手数料がかかってくるのです。そんなクレジットカードの海外手数料について、ここでは解説していきましょう。
クレジットカードの海外手数料は必ずかかる!その意味とは?
海外でクレジットカードを利用すると、1回払いであっても必ず海外利用分としての手数料が加算されます。
この手数料は、基本的には現金を外貨両替する場合にかかる為替手数料とほとんど同じものと考えて差し支えありません。
海外でクレジット決済でショッピングをした場合、加盟店に対してのカード会社からの支払いは、必ず現地通貨でされなければなりませんよね。
ですが、カード会社と利用者の間でのやり取りは当然、日本円で行われます。すなわち、カード会社の方で日本円を外貨に換算するなどの手続きが必要になるのです。
こうした海外利用にかかわる事務処理のコストとして、本来の為替レートに加算される形で請求されるのが、クレジットカードの海外手数料というわけなのです。
要注意!クレジットカードの為替レートは国際ブランドで決まる
ここで前提として確認しておきたいのが、そもそもクレジットカードを利用した際の為替レートがどのように設定されているのかということです。

結論から言えば、クレジットカードの海外利用時の為替レートは、原則として国際ブランドが定めるレートが適用されます。
つまりカード会社が異なるクレジットカードであっても、VISAならVISAインターナショナルが定めるレート、JCBならJCBの基準レートというように、国際ブランドが同じものなら同じレートで換算されるのです。
逆に言えば、同じカード会社で発行したクレジットカードであっても国際ブランドが違えば海外利用時のレートには差が出てくることがあるので、注意が必要です。
国際ブランドの違いにも注目!主要カード会社の海外手数料一覧
為替レートは国際ブランドによって自動的に決まりますが、一方で海外手数料の方はカード会社ごとに異なってきます。
加えて、カード会社によっては、さらに国際ブランドごとに海外手数料の設定に多少の差をつけている場合もあるので、よく確認が必要です。
なお、海外手数料というのはあくまでも通称であり、実際の呼び名はカード会社によって様々です。
カード利用明細に『海外手数料』と明記されていない場合でも、何らかの名称で手数料が加算されているので注意してください。
ここで参考までに、主要なカード会社の海外手数料のレートと呼称を一覧で確認してみましょう。
| カード会社 | 海外手数料呼称 | レート |
|---|---|---|
| 三井住友カード | 海外取引に関わる事務処理費用 | 2.16% |
| JCBカード | 海外でのご利用に関わる事務処理コスト | 1.60% |
| アメリカン・エキスプレス | 外貨取扱手数料 | 2.0% |
| セゾンカード | VISA・Mastercard:為替処理等のコスト JCB:海外利用にかかるコスト アメリカン・エキスプレス:外貨取扱手数料 |
VISA・Mastercard:1.63% JCB:1.60% アメリカン・エキスプレス:2.0% |
| 楽天カード | 事務手数料 | VISA・Mastercard:1.63% JCB:1.60% アメリカン・エキスプレス:2.0% |
| MUFGカード | 日本国外での利用に伴う事務処理コスト | 2.0% |
| オリコカード | 海外利用に伴う事務処理コスト | VISA・Mastercard:1.63% JCB:1.60% |
| dカード | 海外でのご利用に伴う事務手数料 | 2.16% |
| Yahoo!JAPANカード | 事務手数料 | VISA・Mastercard:1.63% JCB:1.60% |
| セディナカード | 海外取引に関する事務処理等の費用 | VISA・Mastercard:1.63% JCB:1.60% |
| イオンカード | VISA:海外利用に伴うコスト Mastercard:海外取引関係処理費 JCB:海外ご利用に係わるコスト |
1.60% |
こうして一覧で見ていただくとお察しいただけると思いますが、実は国際ブランドによってベースとなる一定のレートが定められています。それを踏まえたうえで、カード会社が独自に手数料のレートを設定しているのです。
海外利用向けにクレジットカードを新しく作る際には、こうしたカード会社や国際ブランドによる手数料の差にも注目してみてもいいかもしれません。
ここで海外事務手数料が低くて海外に出かける機会がある方に、絶対に持っておいた方がよい一押しのクレジットカードをご紹介しておきましょう。
海外ならやっぱりVISAカード
海外旅行の出かける機会がある方なら、世界シェア率NO1のVISAブランドのカードを持っておいた方がいいですね。VISAと言えば三井住友カードです。
このカードは海外旅行保険や海外ショッピング保険が付帯しますから、海外でも安心して利用頂けます。
また、海外でのサポートも万全で、世界主要都市に設置されているVJデスクでは観光情報なども提供して貰えますし、日本語でサポートして貰えますから安心ですよ。
日本国内でもコンビニやマクドナルド利用はポイント5倍(還元率2.5%)など還元率も高く、お得なクレジットカードとしても人気の1枚です。
同時にVpassアプリにログインするだけで入会月+2月後末まで20%還元となるお得なキャンペーンも開催中。このお得な機会をどうぞお見逃しなく。
海外での優待が豊富!JCB CARD W/plus L
海外旅行や出張など、海外に出る機会がある方に是非ともおすすめなのはJCB CARD W/plus Lですね。JCB CARD Wが男性用、JCB CARD W plus Lが女性用となります。
JCBカードは世界中のショップやレストランを優待価格で楽しめる「たびらば優待」が利用できますから、様々国で大活躍してくれますよ。
しかも、JCB CARD W/plus Lなら年会費も無料で高還元。年会費無料にも関わらず海外ショッピング保険や海外旅行保険も付帯しますし、還元率が高いカードですから日本国内でも大活躍してくれること間違いなしですね。
スペックが高いカードですからメインカードにも一押しです。ただ、こちらは40歳未満の方限定のカードですので、40歳以上の方はJCB一般カードもおすすめですよ。
JCBカードは海外・国内共に優待が豊富ですから、この特典だけでも持っておく価値が高いカードと言えるでしょう。
クレジットカード海外ショッピング利用時の換算手順を確認
ここまでご紹介した、クレジットカード海外ショッピング利用時のレートの設定や仕組みを踏まえて、実際に海外ショッピング利用分が請求額として換算される手順を確認してみましょう。
- ①海外の加盟店で利用
- ②ショッピング利用データがカード会社に届く
- ③国際ブランドが定めた基準レートに基づいて、外貨利用分を日本円に換算
- ④日本円換算の金額に対して、カード会社が設定した海外手数料を加算
- ⑤利用者に請求
この手順にのっとって計算すると、例えば基準レートが1ドル=100円の時に海外手数料2.0%の三井住友カードでアメリカで100ドルのショッピング利用をした場合、実際の請求額は10,200円ということになります。
換算レートとしては実際の利用日ではなく換算時の基準レートが採用されることになるので、その点は注意が必要です。
海外手数料がかからない!キャッシング枠も活用すべし
クレジットカードの海外利用で手数料がかかるのが気になるという方は、通常のショッピング利用ではなくキャッシングサービスを活用するのもおすすめです。
キャッシング利用であれば海外の対応ATMで現地通貨を直接引き出すことが可能となっており、しかも海外手数料がかかることはありません。
海外キャッシングは両替手数料よりレートがお得
現地の両替商や銀行で両替すると、利用日のレートで換算され両替手数料や上乗せレートが概ね2~4%かかります。
これはパーセンテージに直せば0.5%程度となります。こうして実際に計算してみると、そのお得さがよくわかりますよね。
キャッシング枠の手数料は日割り換算となっており、早期返済すればかなり金額を抑えることができます。
中にはキャッシングと聞くと抵抗がある人もいるかもしれませんが、こと海外利用に関しては、現地通貨がすぐに手に入るキャッシングサービスは非常に便利です。ショッピング利用とのバランスを見ながら、上手に活用していきましょう。
海外手数料は必要コスト!海外利用時のサービスの違いを知ろう
普段使っているクレジットカードでも、海外で利用するとなると勝手が違って戸惑うことも多いですよね。
海外手数料も、もし知らなければ損をしたと感じてしまうかもしれません。しかし実際には事務コストとして必要なものであり、どのクレジットカードを利用していても必ず請求される仕組みになっています。
海外旅行を気兼ねなく楽しむためにも、海外ならではのクレジットカードのサービスの違いは事前にしっかりチェックしておきましょう。












