海外クレジットカード事情
スペイン旅行のクレジットカード活用術!トラブルにも対応できる
投稿日時:2020.09.09
海外旅行には何よりもお金が重要!お金が少なければ楽しみも減ってしまいますよね。でもだからと言って、スペイン旅行に多額の現金を持って行くのはNGです。
スペインは日本に比べて治安が悪く、特に旅行者はスリや置き引きの標的にされやすいからです。現金を盗まれたら最後ですが、クレジットカードならそのような心配はありません。
また旅先でのトラブルにもしっかり対応してくれます。これからクレジットカードの活用術をお届けしますので、ぜひスペイン旅行にお役立てください。
スペインではクレジットカードがお得!スペインのクレジットカード事情
クレジットカードはたった1枚のプラスティックカードですが、スペイン旅行では想像以上に大活躍しますよ。最初はどなたもよくご存知の「ショッピング機能」からご説明しましょう。
スペインではクレジットカードがあれば、お得かつスムーズな旅行が実現します。
クレジットカードは安全と節約に役立つ必須アイテム
「スペイン旅行にはぜひクレジットカードを!」と言われても、普段現金しか使わない方には抵抗があるかもしれませんね。日本ではクレジットカードに「散財」「使いすぎ」「浪費」といったよくないイメージがついて回るからです。しかしそれは間違ったイメージに過ぎません。
スペイン旅行においても、クレジットカードは費用節減と安全のために絶対に欠かせないアイテムですし、現金主義を通す方がむしろ危険で不経済なのです。その理由をこれからご説明しましょう。
クレジットカード決済ならコストは為替手数料だけ
まずは以下に現地通貨とクレジットカード、それぞれにかかる費用の比較表をご覧ください。
| 決済方法 | 必要なコスト |
|---|---|
| 現地通貨(ユーロ) | 両替手数料(為替手数料込み) |
| クレジットカード | 為替手数料 |
上の表を見ると、日本円をユーロに両替するには両替手数料を取られることがわかるでしょう。スペインで両替したユーロを使って買い物すると、結構なコストがかかるのです。
一方クレジットカードで決済すれば両替の手間も不要ですし、コストは為替手数料しかかかりません。
スペインでは出来るだけカード決済した方がお得
つまりクレジットカードで決済すれば、同じ金額を使っても両替手数料分の費用が浮くんですね。為替手数料はかかりますが、カードポイントが貯まるのでその分だけ割安になります。
なのでスペイン旅行では両替は最小限にしておき、現地ではできる限りクレジットカードで決済するのが賢い利用法です。特にスペインに到着してから現地で両替すると、レートが悪くてかなり損しますのでご注意ください。
ホテルのチェックインにはデポジットが必要
スペインのホテルの宿泊にもクレジットカードは欠かせません。海外ではホテルにチェックインする際に必ず「デポジット」を求められるからです。
- サービス利用に必要な保証金、預託金のこと
- 海外のホテルやレンタカーの利用時に必要
- カードの他に現金も使用可能
勘違いする方も多いのですが、事前に国内で宿泊料金の支払いが済んでいる場合も、チェックイン時には必ずデポジットを求められます。
これはルームサービスなどの費用に対しても保証金が必要だからです。そしてチェックアウトの際には、これら費用を差し引いた残高がキャッシュバックされる仕組みになっているんですね。
デポジットはクレジットカードに限る
なのでもしもデポジットに現地通貨を使用すると、チェックアウト時に多額のユーロがドッと戻ってきます。帰国間際に現地通貨が増えても持て余すだけで、結局は再び手数料をかけてユーロから円に両替することになるでしょう。
でもクレジットカードならばチェックイン時にカードを提示し、チェックアウト時には残高をキャンセル処理されるだけで済むのです。
スペインに限らず海外でホテルに宿泊する際には、手数料も手間もかからないクレジットカードの利用が一番ですよ。
VISAとMasterをメインカードに
スペインではホテルの他に、レストランやバル(カフェ)でもクレジット決済が可能です。お土産を購入する際も多くのお店でカードが使えますが、カードブランドの種類によって、使いやすさには若干の差があります。

- ◎ VISA
- ◎ Mastercard
- ○ American Express
- ○ JCB
- △ Diners Club
VISAとMastercardのシェア率はスペインでも圧倒的で、この2ブランドならスペインでも間違いなく使えます。他のブランドにつては、ホテル以外では使えないお店もあるので気をつけてくださいね。
スペイン旅行に持っていくなら、VISAもしくはMastercardがマストです。他のブランドと組み合わせる際にも、必ずこの2大ブランドのどちらかをメインカードに加えてください。
マドリードやバルセロナにJCB優待店多数

日本のブランドJCBはスペインでは使えないことも多いのですが、JCBたびらば優待など特典が豊富な点が見逃せません。特にバルセロナやマドリードにはJCBが使えるお店が多く、以下のように優待店も多数存在します。
| JCBの優待店 | 【所在地】 (ジャンル) |
優待内容 |
|---|---|---|
| CASA PATAS | 【マドリード】 (レストラン) |
10%OFF |
| Els Porxos | 【バルセロナ】 (レストラン) |
ワイン1杯サービス |
| BOUTIQUE LLADRO | 【バルセロナ】 (お土産) |
EUR250以上でプレゼント |
| OLISOLIVA.COM | 【バルセロナ】 (オリーブオイル) |
5%OFF |
| CACAO SAMPAKA | 【バルセロナ】 (チョコレート) |
EUR50以上で5%OFF |
| CANTARO | 【マドリード】 (陶磁器) |
10%OFF |
| Papabubble | 【バルセロナ】 (手作りキャンディ) |
15%OFF |
これを見ると、スペイン旅行にはVISAかMasterをメインに、JCBブランドをサブカードにするのがよさげですね。いずれにしても旅行中には何があるかわからないので、クレジットカードは必ず2枚以上の持参がおすすめです。
タクシーでは現金しか使えない
スペインではクレジットカードが便利でお得だということがわかりましたが、旅行中全く現金を使わないという訳にもいきません。
スペインには以下のようにユーロでしか決済できない場所や、また敢えて現金を使った方がよいケースもあるのです。
- タクシー
- 美術館
- チップ
- 少額決済の場合
- 怪しいお店
クレジットカードと現金を使い分けることが大事
スペインではカードブランドのステッカーが貼ってあるお店でも、5ユーロ以下の少額決済だとカード払いを受け付けてもらえないことがあります。
またスペインでは、お店のスタッフによってカードを悪用される危険性もないとは言い切れません。ちょっとでも怪しいと感じたら、カードを出さずに現金を使うのが賢明です。
要はスペイン旅行では、ケースバイケースでクレジットカードと現金を上手に使い分けることが重要なんですね。
なおスペインの現地通貨はユーロ で、補助通貨単位はセント¢です。スペイン語では「Euro(エウロ)」と「Céntimo(センティモ)」と読みます。
チップは料金の5%~10%
またスペインにはチップの習慣がありますから、このためにも現金を準備しておきましょう。チップの目安は料金の5%~10%が妥当で、ホテルではサービスに対して1~2ユーロというのが相場です。
またタクシーやレストランでは、料金の端数を切り上げてキリのよい金額を払っても構いません。
キャッシングを使えば現地でユーロを調達できる
結局のところ、スペイン旅行にはどの程度の現金が必要なのでしょうか?しかし旅行スタイルは人それぞれで、カードと現金それぞれの利用額を正確に予測するのは不可能です。
だからと言って余分な現金を持ち込むのは危険ですし、両替手数料の無駄にもなりかねません。そこでおすすめなのがキャッシングです。クレジットカードの海外キャッシング機能を使えば、好きな時にスペインでユーロを手に入れることができますよ。
キャッシングは両替するよりも割安
キャッシングならATMでその都度必要分のユーロを調達できるので無駄がなく、手数料もそれほどかかりません。
| ユーロ調達方法 | 必要な費用 |
|---|---|
| 両替 | ・両替手数料(為替手数料込み) |
| キャッシング | ・為替手数料 ・ATM手数料(不要な場合もある) ・利息(利用日数分) |
冒頭でもご説明した通り、両替には結構コストがかかります。両替手数料は両替所によっても様々で、特にスペイン国内の両替所はレートが悪くおすすめできません。
その点キャッシングには利息がかかりますが、帰国後すぐに返済すれば両替手数料よりも安くつくのです。100%キャッシングに頼るのが不安な方は、比較的レートの良い日本の空港で最低限の両替をしておき、後は必要に応じてスペインでキャッシングしてはいかがでしょう。
利用枠の上限を超えるとカードが使えなくなる
それにしてもショッピングに加えてキャッシングも活用するとなれば、スペイン旅行中クレジットカードを使う機会がかなり増えそうです。
そこで問題となるのがクレジットカードの利用限度額です。もしもスペイン旅行中に利用限度額を超えてしまったら、カードはそれ以上使えなくなってしまいます。
日本で使う分には十分な限度額も、海外旅行中は旅費や宿泊費で簡単に超えてしまいますから注意が必要です。
キャッシング利用枠を作るには時間がかかる
海外旅行前のショッピング利用枠・キャッシング利用枠の一時的な増額は、カード会社に申し込めば簡単にできますよ。しかしもしもキャッシング利用枠が0円の場合は、新たに利用枠を作らねばならず、そのためには審査が必要です。
しかも必ずしも希望が通るとは限りません。スペイン旅行に間に合わないと困りますから、お持ちのカードの利用枠はできるだけ早めにご確認くださいね。
なおキャッシングには法律上の制限があるため、カードを増やしても年収の1/3が頭打ちです。また収入のない学生や専業主婦の方は、そもそもキャッシング枠を作ることができませんのでご注意ください。
同一カード会社のカード利用枠は共有されることもある
もしもカード利用枠を増やすため新しいクレジットカードを作るなら、今お持ちのカードとは異なるカード会社を選びましょう。同じカード会社内で限度枠が共有になっている場合、カードを増やしても利用額を増やしたことにはならないからです。
例えばある人が以下4枚のクレディセゾンのクレジットカードを持っている場合、この人が使える利用枠は4枚分の合計200万円ではなく、50万円が上限となります。
| クレディセゾン発行のクレジットカード | 利用枠 |
|---|---|
| MUJI Card | 50万円 |
| ラスカルカードセゾン | 50万円 |
| ウォルマートカードセゾン | 50万円 |
| セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード | 50万円 |
高速鉄道AVEは早割が安い!カード購入可能
ところでスペインの交通機関にはクレジットカードが使えるのでしょうか?スペインではマドリードを起点にRenfe(レンフェ)と呼ばれる国鉄路線が放射状に伸びており、スペイン各地まで鉄道で旅行ができます。
Renfeの高速鉄道AVEの切符は現地でも買えますが、長い行列に並ぶ必要があるので事前購入がおすすめです。早割チケットなら通常の半額以下で手に入りますよ。
クレジットカードで決済するなら、レイルヨーロッパの日本語サイトをご利用ください。Renfeの公式サイトで日本のクレジットカードを使おうとすると、エラーが出るという報告が数多く上がっています。
スペインの地下鉄ではクレジットカードが使える
市内の交通手段には地下鉄(メトロ)が便利です。切符の券売機はクレジットカードに対応しており、旅行者も簡単に切符を購入できます。高額紙幣や少額硬貨は使えないので、切符に関しては現地通貨で買う方が不便でしょう。
切符は日本とは違って時間限定で、例えば1回券は75分以内なら地下鉄、バス、トラムが乗り放題で、乗り換えも自由にできるといった感じです。
さらに割安な回数券もあるので、滞在期間に合わせてお得な切符を選べば割安で観光できるでしょう。
スペインでは流しのタクシーも拾える
その他にスペインでは料金の安いタクシーもよく利用されます。バルセロナ市内にはタクシー乗り場がたくさんあり、また流しのタクシーもたくさん走っているので街中で拾うのも簡単ですよ。
スペインのタクシーは基本的に現金決済なので、必ず20ユーロ以下の紙幣をご用意ください。チップは基本不要ですが、日本のように料金の端数を切り上げて渡せば喜ばれます。
旅行者には配車アプリMytaxiが安心
ただし中には悪質なドライバーもいるのでご注意ください。スペインで旅行者がタクシーに乗ると、本来不要な追加料金を上乗せされるケースもあるのです。
その点配車アプリのMytaxiは料金体系が明確で、旅行者でも安心して利用できるでしょう。Mytaxiはマドリード、バルセロナ、バレンシア、セビージャで営業中です。
配車アプリならカード決済できますし、必要に応じてチップもカードで支払えますよ。
スペイン旅行におすすめクレジットカードをご紹介
スペイン旅行にクレジットカードが必要だということがわかっても、どのカードに入会すべきか見当もつかない方が殆どでしょう。
そこで次に、スペインに持参するのに最適なカードをピックアップしました。スペイン旅行中は、これからご紹介するクレジットカードの機能や特典をフルに使いこなしてくださいね。
スペインをお得に楽しめる!JCB CARD W / plus L
JCB CARD W / plus Lは、それぞれが同じカードの男性向け / 女性向けバージョンです。JCB CARD W plus Lの方が女性向けで、券面がピンク色でオプション保険に加入できます。
先にご紹介したJCBたびらば(旅LOVER)優待でスペインをお得に楽しむ事ができるので、スペインにはJCB CARD W / plus Lがおすすめですね。
JCB CARD W / plus Lなら年会費も無料で高還元の上に、旅行保険まで付帯するハイスペックカードですから、日本に戻ってからも大活躍してくれること間違いなしです。
このカードの旅行保険はキャッシュレス診療にも対応しており、このサービスを使えば現地での医療費の支払いは不要です。
40歳以上の方なら「たびらば優待」が利用できるJCB一般カードがおすすめですよ。JCB一般カードなら当日発行翌日届けのサービスも利用頂けますから、お急ぎの方にもおすすめです。
| 年会費 | 無料 |
|---|---|
| スペック |
・JCBブランド ・申し込み年齢制限:18歳~39歳 ・標準還元率1% ・JCBたびらばの優待店が豊富 ・ローマのJCBプラザが使える ・海外旅行保険 最高2,000万円(利用付帯) ・キャッシュレス診療に対応 ・海外ショッピングガード保険 |
| 年会費 | 無料 |
|---|---|
| スペック |
・JCBブランド ・申し込み年齢制限:18歳~39歳 ・標準還元率1% ・JCBたびらばの優待店が豊富 ・ローマのJCBプラザが使える ・海外旅行保険 最高2,000万円(利用付帯) ・キャッシュレス診療に対応 ・海外ショッピングガード保険 |
エポスカードは海外旅行保険が充実!サブカードに最適
エポスカードは年会費無料で、最短即日発行できる貴重なクレジットカードです。しかも海外旅行傷害保険はキャッシュレス診療にも対応します。補償も充実しており、怪我の治療費用は200万円、急病の治療費は最大270万円まで補償されます。
エポスカードの海外旅行傷害保険は条件のない自動付帯ですから、他の保険との合算もしやすいですよ。保険の合算については以下をご参照ください。
- 2枚以上のカードの付帯保険は合算できる
- 死亡後遺障害は高い方が採用される
- その他の補償は合算後の金額が最高補償額になる
- 条件つきの保険に注意
例えば先ほどのセディナゴールドカードとエポスカードの保険を合算すれば、傷害治療費用は合計で最高500万円、疾病治療費用は最高570万円とほぼ満足レベルの補償額になります。
またエポスカードはバーチャルカードとプリペイドカードを発行無料できることもお見逃しなく。エポスVISAプリペイドカードはキャッシングはできませんが、ショッピングのサブカードとしてスペイン旅行に役立ちますよ。
| 年会費 | 無料 |
|---|---|
| スペック |
・VISAブランド ・カード最短即日発行も可能 ・海外旅行傷害保険の疾病治療費用:最大270万円 ・海外旅行傷害保険は自動付帯、キャッシュレス診療に対応 ・年4回マルイで10%OFF ・国内の優待店多数 ・バーチャルカードとプリペイドカードの発行無料 |
スペイン旅行の緊急時にもクレジットカードが頼りになる
スペイン旅行が楽しいことばかりならいいのですが、海外では何が起こるかわかりません。ひょっとしてスリの被害に遭うかもしれませんし、体調を崩したり怪我をすることだって考えられます。
実はそんな時こそクレジットカードが役立つのです。次に緊急時のクレジットカード活用法をご紹介しましょう。
バルセロナにはスリがすごく多い
スペインのバルセロナは観光客なら必ず訪れる人気スポットですが、実はスリが多いことで有名なのをご存知でしょうか?観光中は以下の場所でも気を抜かず、クレジットカードの入った財布やバッグの管理にはくれぐれもご注意くださいね。
- 地下鉄内
- 駅やバス停
- エスカレーター
- お土産店やショップの中
バッグは必ずチャックを閉め、貴重品やスマホはポケットに入れないように。短時間でも手荷物を置きっぱなしにするのは危険です。
万が一被害に遭った時のことを考えて、スペイン旅行ではクレジットカードは必ず2枚以上持参し、それぞれ別々の場所に分けて保管するようにしてください。
クレジットカードが盗まれたらすぐに届出を
もしもクレジットカードが盗まれてしまったら、直ちにカード会社に連絡を入れましょう。現地警察への被害届も必要ですが、それも含めてデスクが適切な対応を指示してくれます。
盗まれたカードに利用停止の処置をされれば、とりあえず一安心です。サブカードを持っていれば緊急カードの再発行も不要ですし、あなたは何事もなかったかのように旅を続けることができるでしょう。
もしも不正使用されてしまっても、通報済みならその分の請求は取り消されるので損害を被る心配もありません。
置き引きやスリの被害にも保険が役立つ
この通りクレジットカードを盗まれても特にダメージはないのですが、現金を盗まれたら一巻の終わりです。スペインでは多額の現金は持ち歩かないようにしましょう。
またスペインではスリと同じくらい、置き引きの被害にも気をつけてください。でもバッグやカメラといった物品の盗難については、帰国後になりますが損害分の補償を受けることが可能ですよ。大抵のクレジットカードには「海外旅行傷害保険」がついているからです。
- 賠償責任
- 携行品損害
ほとんどのクレジットカードには海外旅行傷害保険が付帯しており、その中には上記のように物品の損害をカバーできる補償がちゃんと含まれています。
他人の持ち物を壊したり怪我を負わせてしまったら「賠償責任」が、自分の持ち物を盗まれたり壊れてしまった時には「携行品損害」が適用されます。
病気や怪我の治療にはキャッシュレス診療が便利
またスペイン旅行中に体調が悪くなったり、怪我をしてしまった時にもクレジットカードの海外旅行傷害保険が役立ちますよ。この通り海外旅行傷害保険には、病気や怪我の際に役立つ補償も含まれているからです。
- 傷害死亡
- 後遺障害
- 傷害治療費用
- 疾病治療費用
- 救援者費用
特にその保険がキャッシュレス診療に対応していれば、スペインでも電話1本で病院を紹介してもらえますし、現地での支払いも不要です。スペイン旅行のために新規入会するなら、ぜひこのキャッシュレス診療サービスがついたクレジットカードを選んでください。
旅行中に多大な医療費がかかる可能性も
軽い治療で済めばいいのですが、もしもスペインで大きな事故に巻き込まれたり、重い症状で病院に搬送されたりすると、後でとんでもない額の請求がくることもあります。以下はスペイン旅行中に起きた事例と、それに対して支払われた保険金の額です。
| スペインでの事例 | 支払われた保険金 |
|---|---|
| ・転倒して膝を強打 ・骨折と診断 ・4日間入院・手術 ・家族が駆けつける |
約360万円 |
| ・意識を失って倒れる ・ヘリコプターで搬送 ・冠動脈疾患と診断 ・17日間入院・手術 ・家族が駆けつける ・医師が付き添い医療搬送 |
約1,300万円 |
| ・足を滑らせ背中を強打 ・救急車で搬送 ・腰椎骨折と診断 ・8日間入院・手術 ・家族が駆けつける |
約530万円 |
| ・滑って転倒 ・救急車で搬送 ・大腿骨頸部骨折と診断 ・7日間入院・手術 ・家族が駆けつける ・看護師が付き添い医療搬送 |
約380万円 |
1,300万円とはビックリですが、実は上記の保険金には治療費だけでなく、医療搬送や家族が現地に駆けつける際の旅費も含まれています。
こういった重篤な事例においては、治療費以外にも様々な費用が付随するのが普通ですから、海外旅行傷害保険に入っていなければきっと大変なことになるでしょう。
クレジットカード付帯保険は詳しくチェックしよう
それにしてもこれほど多額の費用が発生した場合、果たしてクレジットカードの付帯保険だけで大丈夫なのでしょうか?任意加入の保険に比べてクレジットカードの付帯保険には不十分な点もあり、ちょっと注意が必要です。
特に以下の2点は、カード付帯保険で必ずチェックしていただきたい重要ポイントです。
- 保険の利用条件 → 条件を満たさないと保険が発動しない場合がある
- 補償額 → 複数のカードによる保険の合算が必要
旅費を決済しないと有効にならない保険もある
特に「保険の付帯条件」にはご注意ください。旅行費用のカード決済という条件を満たさないと保険が有効にならないカードが多く、これを見逃すと保険金を請求することができません。クレジットカードの中には条件なしで発動する付帯保険もありますが、こちらの方が数は少ないです。
また補償額が少ない場合、複数のカードで保険を合算することも大切です。
実際どのカード付帯保険の補償額も1枚では不十分なので、必ず2枚以上のクレジットカードを組み合わせる必要があります。
スペイン旅行には緊急時の為にも2枚以上のクレジットカードが必要
スペイン旅行にはぜひクレジットカードを持って行きましょう。ホテルやレストラン、お土産の購入時や地下鉄に乗る際にもクレジットカードが便利に使えます。
チップや少額決済には現地通貨のユーロが必要ですが、スペインで両替するとレートが悪いので、現地のATMを使ったキャッシングがおすすめです。
また旅先で病院にかかった時のことを考えると、付帯保険の強化のためにも複数のカードをご持参ください。スリや置き引きの被害に遭う可能性もあるので、スペイン旅行にはメインとサブの最低2枚は必要です。











