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Apple Pay(アップルペイ)とは?Apple Payのメリットと最新情報
投稿日時:2020.10.06
iPhoneで決済ができるApple Pay(アップルペイ)、あなたはもうお使いですか?便利だとは分かっていても、端末にクレジットカード情報を取り込むとあって、何となく不安を感じている人が多いかもしれません。
しかしApple Payは人の手を介さない安全な決済方法として、今多くの人の注目を浴びています。
本日はスマホ決済が初めてという方向けに、改めてApple Payとはどういうものなのか、最新情報で徹底解説します。電子決済が気になる方は、ぜひご一読ください。
Apple Pay(アップルペイ)とは!?Apple Payのメリット

Apple Pay(アップルペイ)とは、スマートフォン(iPhone)で電子マネーを利用した決済方法のことです。
お店のレジでも電子マネーと同様、リーダーにiPhoneをかざして支払います。
Apple Payは3通りの電子マネーで精算する
Apple Pay(アップルペイ)で使われる電子マネーとは以下の4種類(iD、QUICPay、Suica、PASMO)です。どれもコンビニや鉄道でお馴染みですよね。

Apple Pay(アップルペイ)は交通系電子マネーSuicaにも対応しているので、通勤・通学・お出かけがスマホ一つで済むのでとても便利です。
複数のカードをウォレットで一元管理できる
決済には電子マネーの仕組みが使われるのですが、iPhoneの画面上では登録したクレジットカードを操作して決済します。クレジットカードにはiDもしくはQUICKPayが割り振られていて、レジではどちらか一方の電子マネーで決済されます。
Apple Pay(アップルペイ)には、クレジットカードやデビットカードを複数追加できます。
追加できるカードの枚数は、iPhone 8・iPhone 8 Plus以降は12枚、それ以前のモデルなら8枚までです。
これがApple Pay(アップルペイ)のウォレットアプリの中身です。画面の中に複数のカードが取り込まれているのが分かるでしょう。

店頭で支払いに使うカードはこの中から選ぶので、まさに財布(ウォレット)そのもの。このリアルな使用感こそApple Pay(アップルペイ)の醍醐味です。
電子マネーだから少額でも使いやすい
Apple Payには電子マネーが使われれるため、少額の支払いにも使いやすいというメリットがあります。駅売店やコンビニなど百円単位の買い物にも、どうぞ気軽にApple Pay(アップルペイ)をご利用ください。
レジのリーダーにかざすだけなので、カードを出す必要もなければサインも不要!軽い外出なら、iPhoneだけで殆どの用が足せてしまいます。
高額決済できない場合もある
ただし金額が大きくなると、店舗によっては暗証番号の入力を求められるケースもあります。
またどの店舗でも購入額が2万円を超えると、Apple Pay(アップルペイ)では決済できないこともあるのでご注意ください。
ただしこれはQUICPayやSuicaを使った場合です。iDを使う場合は、紐づくクレジットカードの限度額まで決済可能です。
限度額のことを考えれば、Apple Payにはなるべく複数のクレジットカード(できれば異なるブランド)を登録しておく方が安心ですね。
遠出や旅行には万が一のことを考えて(iPhoneが使えなくなるなど)、これまで通りにクレジットカードも持参する方がいいでしょう。
なおApple Payに読み込んだ後のクレジットカードは普通に使えますが、Suicaカードは読み取り後は使えなくなります。その際デポジットの500円は自動的にチャージされるので払い戻しは不要ですが、カードの方は自宅で処分してください。
Apple Payが使えるお店はコンビニなど全国に多数
Apple Pay(アップルペイ)で支払えるお店は全国に沢山あるので、通勤や通学などちょっとしたお出かけなら、本当にお財布は必要ありません。以下に対象店の一部をご紹介しましょう。

- ローソン
- セブンイレブン
- ファミリーマート
- ミニストップ
- マクドナルド
- すき家
- すかいらーく
- コメダ珈琲店
- ジョーシン
- ソフマップ
- ビックカメラ
- ココカラファイン
- イオン
- アピタ ビアゴ
- マツモトキヨシ
- ユニクロ
- 日本交通
全国チェーンの大規模店舗が次々加盟し、今後もますますApple Pay(アップルペイ)は使いやすくなっていくでしょう。
ネットショッピングもApple Pay決済できる
また実店舗だけでなく、オンラインショッピングの支払いも簡単ですよ。Apple Payなら、ショップでアカウントを作るなど面倒な入力作業は必要ありません。

Yahoo!ショッピングなどApple Pay(アップルペイ)が決済に使えるサイトには「Apple Payで購入」ボタンが表示されますので、Touch IDやFace IDの認証をするだけで簡単に決済できます。
出前や映画チケットもApple Payで!
Apple Pay(アップルペイ)は、各種アプリと併用することでより便利になります。以下のアプリをダウンロードすれば、様々なオンラインサービスを自在につかいこなせます。
- Suica
- Yahoo!ショッピング
- スターバックス ジャパン公式モバイルアプリ
- UNIQLOアプリ
- JapanTaxi
- 出前館
- Uber Eats
- メルカリ(メルペイ)
- giftee
- TOHOシネマズ 公式アプリ
- じゃらん
- ジーユー
- minne(ミンネ)
- Seel
- BASE(ベイス)

例えば「出前館アプリ」を使えばデリバリーの支払いも簡単ですし、「TOHOシネマズ公式アプリ」なら、映画館のチケットもApple Payで購入できます。
また「メルペイ」と連携させれば、メルペイ残高やポイントでSuicaにチャージすることも可能です。期間限定ポイントも1ポイントからチャージできるので、メルペイポイントの失効を防ぐ手段としても役立ちます。
Suicaアプリなら定期券やグリーン券も買える

Apple Pay(アップルペイ)が便利なのは、何と言っても交通機関に利用できる点でしょう。
お持ちのSuicaカードをApple Payウォレットに追加すれば改札をスイスイ通れますし、もちろん駅ビルや駅ナカの売店や自販機の利用もiPhoneひとつでOKです。
まだSuicaカードをお持ちでない方は、まずSuicaアプリをダウンロードしてください。アプリですぐにSuicaを新規発行できます。
新規発行したSuica・ウォレットに取り込んだSuicaには、以下のことが可能です。
- 全国のSuica対応交通機関での運賃清算
- 全国のSuica加盟店での買物
- Suica定期券の購入
- Suicaグリーン券の購入
- エクスプレス予約サービス
SuicaはJR東日本エリアだけでなく、全国の交通系ICカードに対応する交通機関や店舗で使えますし、定期券・グリーン券購入、また東海道・山陽新幹線のエクスプレス予約サービスが利用できます。
JR東海のエクスプレス予約サービスも可能に
エクスプレス予約とは、パソコンやスマートフォンでいつでも新幹線のチケットをお得な割引価格で購入できるサービスで、JR東海「エクスプレス予約」への入会(年会費税別1,000円)と所定のクレジットカードが必要です。

このサービスを利用すれば予約した乗車券を受け取る必要もなく、iPhoneをかざすだけで新幹線に乗れますよ。
エクスプレスカード設定でTouch ID/Face IDは不要!
Suicaを使う方にぜひ覚えておいて頂きたいのが「エクスプレスカード」設定です。この設定をしたSuicaなら、Touch IDやFace IDの認証なしでスムーズに改札を通れるのです。
Apple Payのウォレットに登録した最初のSuicaが自動的に「エクスプレスカード」に設定されるので、特に手続きは必要はありません。

・ウォレットに追加した最初のSuicaに自動設定される
・Suicaを登録すればTouch IDやFace IDの認証が不要
・設定できるのは端末内の1枚のSuicaだけ
・改札以外に一部ショッピングでも利用可能
もしもApple Payで複数のSuicaを使う場合は、もっとも利用頻度の高いSuicaをエクスプレスカードに設定し直してください。そうすることで、常にそのSuicaが優先的に使われるようになります。設定解除や再設定は何度でも繰り返し行えるので、エクスプレスカードはいつでも変更可能です。
なおiPhone XS・iPhone XS Max・iPhone XR以降のエクスプレスカードには予備電力機能が備わっていて、充電が必要な状態になってからも最大5時間はSuicaが使えるようになっています。
Apple Payで国内線の搭乗もスイスイ!
Apple Pay(アップルペイ)には航空機チケットの登録も可能です。しかもこれによって、国内線の搭乗がよりスムーズになります。
JALとANAの国内線では、Apple Payのウォレットを利用して、チェックインせずに保安検査場へ直行できる便利なサービスが使えるからです。

| サービス名称 | 使い方 |
|---|---|
| 【JALタッチ&ゴーサービス】 【ANAスキップサービス】 |
(1)国内線チケットを予約購入 (2)バーコードをウォレットに登録 (3)当日はバーコードをかざして搭乗 |
Apple Pay(アップルペイ)があれば、地上の旅も空の旅も快適ですね。
Apple Payに登録できるオススメのクレジットカード
次にApple Pay(アップルペイ)で使用するクレジットカードについてご説明しましょう。
Apple Pay(アップルペイ)にはどんなカードが登録できるのか、またどんなカードを選ぶべきなのかを見ていきます。
クレジットカード対応は90%以上
以下がApple公式サイトに記載された対応カード会社の一覧です。あなたがお持ちのカードは含まれているでしょうか?
- JCB
- American Express
- Diners Club
- イオンフィナンシャルサービス
- セディナ
- アプラス
- クレディセゾン
- エポスカード
- ジャックス
- 三菱UFJニコス
- オリエントコーポレーション
- ポケットカード
- 楽天カード
- セブン・カードサービス
- 三井住友カード
- 三井住友トラスト・カード
- ワイジェイカード
- ビューカード
- ユーシーカード (クレディ・セゾンカードのみ)
- トヨタファイナンス
- UCS
- dカード
- 高島屋クレジット
- ライフカード
- ペルソナ
一部ブランドに対応していないカードもありますが、現在Apple Pay(アップルペイ)に登録できるクレジットカードの数は、全カードのおよそ9割近くに達しています。
銀行カードもOK!一部デビットカードにも対応
上記に上げた以外にも、メガバンク・地銀・信金の各種クレジットカードもApple Pay(アップルペイ)に登録可能ですし、また以下2種類のデビットカードも使えます。
- みずほ銀行:「みずほ Smart Debit」
- 三菱UFJ銀行:「三菱UFJ-JCBデビット」
デビットカードは即時決済方式ですから、口座残高以上のお金を使ってしまう心配がありません。デビットカード(即時決済)とクレジットカード(後払い)は決済方式が異なりますが、使い方はどちらも全く同じです。
ここでApple Pay(アップルペイ)登録におすすめのクレジットカードを3枚ご紹介しましょう。
Apple Payが利用できる店舗で高還元!JCB CARD W
まず一押しのクレジットカードは、トータルバランスが大変優れたハイスペックカード「JCB CARD W」です。Apple Pay上ではQUICPayが割り当てられているので、レジではQUICPayを使うことを告げた上で、リーダーにiPhoneをかざして決済します。
このカードはステータスの高いJCBのプロパーカードである上に、ポイントも常に2倍(還元率1%)以上!しかも年会費は完全無料です。
Apple Pay(アップルペイ)が利用できるセブンイレブンでは3%、※出光昭和シェル(旧昭和シェル石油)でも2%と高還元ですし、Apple Payとの相性も抜群です。
また旅行保険が付帯する上に、海外の店舗を割引価格で楽しめる「たびらば」優待など旅行関連の特典が豊富で、海外旅行のメインカーとしてもおすすめです。
JCB CARD Wは、2019年度のJ.D. パワー・クレジットカード顧客満足度調査「年会費無料部門」で栄えある第1位を獲得しました。年会費無料のカードとは思えないスペックの高さは、この結果からも明らかですよね。
ただこのクレジットカードには18歳以上39歳以下という年齢制限があって、40歳以上の方は申し込めません。一度入会すれば40歳以上になっても使えますし、年会費もずっと無料のままなので、長く持てば持つほどお得な1枚です。
女性の方にはJCB CARD W plus Lの方がおすすめ
女性の方にはJCB CARD Wの女性版「JCB CARD W plus L」がおすすめです。
基本機能はJCB CARD Wと全く同じですが、JCB CARD W plus Lには低価格で女性をサポートしてくれる女性疾病保険にオプション加入できることと、女性のキレイを応援してくれるLINDAリーグの特典が付帯しています。
カードフェイスもピンク色で可愛いらしく、長く持ち続けれる女性のメインカードに最適です。こちらも申し込み年齢は39歳が上限ですので、30代の方は今が入会のチャンスですよ。
少額決済が多い方にはOrico Card THE POINT
Orico Card THE POINT(オリコカード・ザ・ポイント)も年会費無料で基本還元率が高い為、Apple Pay(アップルペイ)登録におすすめの1枚です。
先にご紹介したJCB CARD W/ plus Lは39歳以下の方限定のカードですので、Orico Card THE POINTは40歳以上の方におすすめです。
Orico Card THE POINTの基本還元率は1%、入会半年間は2%の高還元で利用できる上に、月の累計に対して100円単位でポイントが獲得できる為、少額決済が多い方に有利なポイントプログラムです。
少額決済が多い方におすすめですね。ちなみに、貯まったポイントはオリコプリペイドカード(無料)にチャージして利用すれば、実質有効期限無期限で利用できますよ。
VISAブランドのカードは一部利用制限がある
ただしVISAブランドのクレジットカードについてはちょっと注意が必要です。現時点では、以下のような利用制限があるからです。
- オンラインでApple Pay決済ができない
- ウォレットではSuicaへのチャージができない
VISAブランドでもSuicaアプリでチャージ可能
しかしSuicaへのチャージについては対応策があるのでご安心ください。この通りSuicaアプリをダウンロードすれば、VISAブランドのカードでもチャージが可能ですよ。
| クレジットカードの例 | Suicaへのチャージ (Apple Payウォレット内) |
|---|---|
| 三井住友VISAカード | × ※Suicaアプリで可能 500円からチャージできる |
| 楽天カードVISA | × ※Suicaアプリで可能 500円からチャージできる |
| 楽天カードJCB | 〇 1円からチャージできる |
Apple Pay(アップルペイ)のウォレットでチャージを完結したいという方は、VISA以外のブランド(JCB、Mastercard、American Express)のカードをご利用ください。
ただしVISAに限らずどのクレジットカードでも、読み込めない・使えないといったトラブルが皆無ではありません。Apple Payには、複数のクレジットカードの準備や登録をおすすめします。
Apple Payでもちゃんとカードポイントが貯まる
ところでクレジットカードのポイント還元は大きな楽しみのひとつですよね。ではApple Pay(アップルペイ)を使っても、同じ様にポイントが貯まるのでしょうか?
電子マネーの場合はクレジットカードでチャージしてもポイントが貯まらないことがありますが、Apple Payなら大丈夫ですよ。基本的にApple Pay利用時のポイントの貯まり方は、普通にクレジットカードを使った時と変わらないからです。
Apple Pay(アップルペイ)で支払った場合もポイントの獲得数に差はないですし、一部を除いて加盟店の優待もちゃんと適用されます。
クレジットカードによって還元率が下がる場合がある為注意
ただ数は少ないのですが、カードと店舗の組み合わせによってはApple Payで支払うと還元率が下がってしまうケースもあります。
以下2つのカードについては、一部優待店においてApple Payの利用で還元率が低くなる旨が公式ページにも記載されています。
| クレジットカード | 還元 |
|---|---|
| ビックカメラSuicaカード | ※【ビックカメラ】での利用 ・1%:Apple Pay決済 ・8%:Apple Pay決済+ビックカメラSuicaカード提示 ・10%:ビックカメラSuicaカード決済 ・11.5%(※):Suica決済 (※)ビックカメラSuicaカードでチャージした場合 |
| JALカードSuica | ※【JALカード特約店】での利用 ・マイル2倍:JALカード決済 ・通常マイル(一部特約店※を除く):Apple Pay決済 ※以下はApple Payでマイル2倍のJALカード特約店 |
ビックカメラで最も還元率が高くなるのは、「ビックカメラSuicaカードでチャージしたSuica」で支払った時です。Apple Payを使う場合は、ビックカメラではビックカメラSuicaカードを提示しないと、還元率が1%までダウンしてしまいます。
またJALカードもApple Payを使った場合、一部を除くほとんどのJALカード特約店ではマイルが2倍になりません。
ただしこれらはあくまでも例外で、優待のない一般的な店舗で使うのであれば、クレジットカード・Apple Payいずれで支払っても還元率は同じです。
ローソンではポイントを2重取りできる
Apple Pay(アップルペイ)は共通ポイントであるPonta(ポンタ)ポイントにも対応しています。

WalletアプリケーションにPontaカードを追加すれば、ローソンでApple Payを利用するとPontaポイントを貯めることができます。
WalletアプリにPontaカードを追加する方法はとても簡単で、Ponta Web(Ponta公式サイト)またはPontaカードアプリから「Apple Walletに追加する」ボタンをクリックするだけです。
わざわざPontaカードを提示したり、Pontaアプリを起動してバーコードやQRコードのスキャンしてもらう必要がなく、Apple Pay(iD・QUICPay・Suica)で支払うだけで同時にPontaポイントが貯まるのでとても便利ですよ。
ここで重要なのは、ローソンのレジでは必ず「Apple Pay」でと伝えることです。「Suica」「iD」「QUICPay」「クレジット」で支払うと告げた場合には、Pontaカードが読み込まれずポイントがつきませんので気をつけましょう。
ローソンではApple Payでのdポイントカード対応も始まりました。この場合も同様にdポイントカードをウォレットに設定し、レジでは「Apple Payで」と告げてください。Pontaポイント・dポイントどちらの場合も、この方法でローソンではポイントを2重取りできます。
店頭では全て一回払いになる
では支払い方法についてはどうなのでしょうか?クレジットカードを使う場合、店頭で一回払いや分割払いなど支払い方法を指定できますが、Apple Pay(アップルペイ)を使った場合は全て一回払い扱いとなります。
というのもApple Payは、そもそも支払い方法を選べない電子マネーを使った決済方法だからです。Apple Payは店頭でリボ払いや分割払いの指定はできませんのでご注意ください。
でも後から支払い方法を変更する事は可能ですよ。その場合は定められた期限までにカード会員サイトにログインした上で、必要に応じてリボ払い・分割払いなどに変更してください。
またクレジットカードによっては「自動リボ」を設定することもできます。使用するカードでこの登録を済ませておけば、Apple Payの利用額を含めた請求額が一定額を超えた時に、自動的にリボ払いに変更されます。
Apple Pay(アップルペイ)の使用環境と安全性について
ではApple Payは、どんなデバイスで使えるのでしょう?また海外でも国内と同じように利用できるのでしょうか?
次にApple Pay(アップルペイ)の使用環境についてご説明します。
最新版は海外電子マネーにも対応
Apple Pay(アップルペイ)は、Face IDもしくはTouch IDが搭載されたiPhone(iPhone 5sを除く)が対象です。また海外でも使えるコンタクトレス決済を使うには、iOS11.0以降へのアップデートが必要です。
iPadについても同様で、Face IDもしくはTouch IDが搭載していればApple Payが使えますが、一般店舗では決済できませんのでご注意ください。
Apple Watchの場合、Series 1、2 以降に対応します。一般店舗でApple Payを使うには、iPhone 8以降、もしくはApple Watch Series 3以降が必要です。
海外のApple Payとは規格が異なる
国内規格の電子マネー(Suica、iD、QUICKPay)を採用したために、Apple Payは国内限定という形でスタートしました。日本ではSuicaなどFelicaベースの電子マネーが主流なので、これは仕方のないことだったのです。
- 海外版Apple Pay:NFC Type A/B
- 国内版Apple Pay:NFC Type F(Felica)
その結果日本のApple Payは海外では使えず、海外のApple Payも日本国内では使うことができませんでした。
海外・国内の相互乗り入れが可能に!
しかしクレジットカードに新しい非接触型の決済方法が導入されることによって、今Apple Payは海外でも利用可能です。それがコンタクトレス決済、タッチ決済と呼ばれるものです。
| ブランド | 非接触型決済 | Apple Pay対応 |
|---|---|---|
| VISA | Visaのタッチ決済 | × |
| American Express | American Express Contactless | ○ |
| Mastercard | Mastercardコンタクトレス | ○ |
| JCB | JCB Contactless | ○ |
上記の決済方法が搭載されたクレジットカードを使用すれば、海外でもApple Pay(アップルペイ)で決済できます。
ただし上記の中で、Visaのタッチ決済だけはApple Pay(アップルペイ)に対応していません。海外に行く予定のある方は、以下のマークがついたAmerican Express、JCB、Mastercardブランドのクレジットカードをご準備ください。

コンタクトレス決済する場合は、レジでクレジットカードで支払うことを告げた上で、リーダーにiPhoneをかざせばOKです。
こうすることによってクレジットカードに割り当てられた電子マネーではなく、コンタクトレスで決済されます。この場合はiDもしくはQUICKPayを使いませんので、レジで間違って電子マネーの名称を伝えないよう気をつけてくださいね。
コンタクトレス決済は海外で普及率が高いので、海外旅行時にはちょっとした買物にもとても重宝します。
非接触型決済は海外でも安全性が高い
「海外でApple Pay(アップルペイ)を使うなんて大丈夫?」と思う方がいるかもしれませんが、非接触型決済は国内外問わずとても安全な支払い方法なんですよ。

この様にiPhoneを自らの手でリーダーにかざして決済するため、第三者による悪用やスキミングの危険性を最小限に抑えることができるからです。
欧米では日本よりも電子決済が普及しているので、旅行や出張にはApple Pay(アップルペイ)がサブカードとして大活躍します。
Apple Payはセキュリティにも優れている
Apple Pay(アップルペイ)の安全性について、もう少し詳しくご説明しましょう。先ほども触れましたが、非接触型のApple Pay(アップルペイ)は、構造上極めて安全な決済方法です。
また何枚ものクレジットカードを持ち歩けば、必然的に紛失や盗難の危険性は増えますが、Apple Pay(アップルペイ)ならiPhoneにひとまとめできるので管理しやすく、むしろセキュリティ性が高まります。
カード番号はiPhoneにもサーバーにも保存されない
昨今はクレジット情報が盗まれる事件も多発しており、iPhoneユーザーにとってもカード犯罪は決して他人事ではなく、それでもまだ心配だという方も多いでしょう。
しかしApple Pay(アップルペイ)において、クレジットカード番号はiPhoneにもサーバ上にも保存されない仕組みになっています。
これでは盗まれようがありませんから、Apple Payユーザーにとってカード情報流出は心配無用と言えそうですね。
「iPhone を探す」をオンにしておく
でもだからと言って、iPhoneの紛失や盗難時の対策が不要という訳ではありません。そこで次に基本的な対策をご説明しておきましょう。
まずどなたも必ずご確認頂きたいのは、Apple Pay(アップルペイ)を使用するデバイスの「iPhone を探す」機能をオンにしておくことです。
こうしておくことによって、紛失や盗難時にはiPadやパソコン上に、失くしたiPhoneの位置情報を表示させることができるのです。

遠隔操作で情報を消去することも可能
「iPhone を探す」をオンにすれば、他にも様々な機能を使えます。例えば本体から音を鳴らすことで見つけやすくしたり、「紛失モード」をオンにしてApple Pay(アップルペイ)を一時的に使えなくすることが可能です。
遠隔操作でデバイス上の情報を完全に消去することもできますが、そこまでやってしまうと「iPhone を探す」機能まで使えなくなってしまうので、これはあくまでも最終手段として頭に入れておきましょう。
iPhoneの電池切れにご注意
最後に重要な注意点をひとつ。それはiPhone端末の電池切れです。案外うっかりしがちですが、Apple PayユーザーにとってiPhoneの充電切れは深刻です。
ただしApple Pay(アップルペイ)は電池残量がかなり減った状態でも機能しますし、特にiPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降のエクスプレスカードには予備電力機能が付いているので滅多なことはありません。
しかし完全に電池残量が底をついてしまうと話は別で、もしも電車に乗った後にこうなってしまったら、利用区間運賃を全額現金で支払わないと改札を出ることができません。
また災害や停電など長時間充電が出来ない状況を想定すれば、モバイルバッテリーの携帯や充電スポットの確認も必要になってきます。
Apple Payを使い始めたら、iPhoneの電池残量にはこれまで以上に気を配るようにしてくださいね。
Apple Pay(アップルペイ)は安心安全な決済方法です!
2016年の日本上陸以来、Apple Pay(アップルペイ)はますます便利になっています。実店舗での買物、交通利用、オンライン決済はもちろんのこと、使えるお店やクレジットカードも拡大する一方です。
Suica利用はもちろんのこと、Pontaポイントやメルカリなど複数のアプリにも対応、鉄道や空港でも大活躍します。
またコンタクトレス決済に対応するクレジットカードを読み込めば、海外旅行にも重宝します。Apple Payは安心安全な決済方法として、初心者の方にもオススメですよ。












