デビットカード
デビットカードを紛失したら?対策や保険・補償についても紹介
投稿日時:2019.07.10
デビットカードは、クレジットカードと同じように支払いができる便利なアイテムです。しかし便利な反面、紛失・盗難時に不正利用されてしまう恐れもあります。
もしデビットカードがなくなってしまった場合、取るべき行動や保険・補償についてしっかり理解しておきましょう。
この記事では、デビットカードの紛失・盗難時にどうすればよいのか、またデビットカードに付帯する保険や補償についてご紹介します。
デビットカードを紛失したら即すべきこととは?
デビットカードを紛失した場合、クレジットカードと同じように不正利用されてしまう危険性があります。したがって、紛失に気付いた場合はすぐに次の行動を取りましょう。
デビットカードを紛失したら即すべきこと
- デビットカードを発行する銀行に連絡
- カードデスクへも連絡
それぞれ解説していきます。
紛失したらまずは銀行に即連絡
デビットカードを紛失したら、利用を停止するため銀行に連絡しましょう。デビットカードは、利用時に暗証番号の入力が不要な場合もありますし、ネットショッピングなら暗証番号なしで利用できてしまいます。
いずれの銀行も24時間365日オペレーターに連絡が繋がるので、例えどんな時間帯であっても後回しにせずに連絡することが大切です。
海外ならカードデスクにも連絡した方がいい
デビットカードを紛失したのが海外である場合、銀行だけでなくカードデスクにも連絡をいれましょう。
海外なら「緊急カード」という、デビットカードの代わりに決済できるカードを発行できる可能性があるからです。海外旅行でデビットカードを利用する際は、次の項目を意識・注意しておきましょう。
- 銀行の連絡先だけでなく、カードデスクの連絡先も控えておく
- 海外から連絡をする場合、通話料がかかる場合がある
- VISAなら原則フリーダイヤル
- 緊急カードの受け取りに、お金や時間がかかる場合がある
- 国によってカードデスクの連絡先が違うので、予め確認しておく
デビットカードやクレジットカードが盗難されるのは、国内よりも海外にいるときの方が圧倒的に多いです。
海外でカード盗難に遭ったら、何をすべきかしっかり覚えておきましょう。次の章では、もし不正利用されてしまった場合の保険・補償について解説しますね。
デビットカードを不正利用された場合の保険・補償
デビットカードには、クレジットカードと同じようにショッピング保険・不正利用補償が付帯しています。
デビットカードで購入した商品が破損・盗難に遭った場合に保障してくれる保険のこと。限度額や購入してからの期間など条件を満たす必要がある。
デビットカードの紛失・盗難により不正利用された場合、補償してくれるサービスのこと。限度額や利用されてからの期間など条件を満たす必要がある。
もしデビットカードを不正利用された場合は、「不正利用補償」が適用されます。各デビットカードの補償内容を比較してみましょう。
不正利用補償の比較
| デビットカード名 | 限度額 | 期限 |
|---|---|---|
| 三菱UFJ-VISAデビット | 1事故あたり100万円 | 三菱UFJ銀行が紛失・盗難の届出を受けた日の60日前までの利用が対象 |
| 三菱UFJ-JCBデビット | 1事故あたり500万円 | 三菱UFJ銀行が紛失・盗難の届出を受けた日の60日前までの利用が対象 |
| 三井住友銀行(SMBC)デビット | 1事故あたり100万円 | 三井住友銀行が紛失・盗難の届出を受けた日の60日前までの利用が対象 |
| みずほ銀行デビットカード | 非公開 | みずほ銀行が紛失・盗難の届出を受けた日の60日前までの利用が対象 |
| りそな銀行デビットカード | 年間100万円 | りそな銀行が紛失・盗難の届出を受けた日の30日前までの利用が対象 ※カードを偽造された場合は60日前までの利用が対象 |
| セブン銀行デビットカード | 1事故500万円 | セブン銀行が紛失・盗難の届出を受けた日の60日前までの利用が対象 |
| 楽天銀行デビットカード | 年間100万円 | 楽天銀行が通知を受理した日の30日前まで、受理した日から60日後までの91日間が対象 |
| ミライノデビット | 年間100万円 | 住信SBIネット銀行が紛失・盗難の届出を受けた日の30日前までの利用が対象 |
| ジャパンネット銀行VISAデビット | ・キャッシュカードの盗難やキャッシュカードの偽造・変造による不正利用:50万円 ・スパイウェアやフィッシングなど、第三者が口座番号、暗証番号、ログインパスワード等を盗用し、不正に行った振り込み:年間500万円 |
キャッシュカードの盗難やキャッシュカードの偽造・変造:ジャパンネット銀行が通知を受理した日の30日前以降、受理した日までの31日間が対象 |
| GMOあおぞらネット銀行 Visaデビット付キャッシュカード | 1事故あたり100万円を上限として補償 | GMOあおぞらネット銀行が紛失・盗難の届出を受けた日の30日前までの利用が対象 |
| イオン銀行デビットカード | 被害額すべて | イオン銀行が紛失・盗難の届出を受けた日の61日前までの利用が対象 |
| ソニー銀行 Sony Bank WALLET | 1日あたり利用限度額の範囲で補償 ※初期設定は50万円 |
ソニー銀行が紛失・盗難の届出を受けた日の30日前までの利用が対象 |
デビットカードによって補償限度額や期限に差はあるものの、よほど高額でない場合は全額補償してくれる補償額が設定されていますね。
ただし次の条件を満たしてしまうと、不正利用の被害に遭っても補償が受けられない可能性があります。
不正利用補償が受けられなくなる条件
- 本人に過失があると認められた場合
- 補償期限が過ぎている場合
本人の過失とは、「友人や恋人にデビットカードを貸与した」「第三者に暗証番号を教えた」「財布など分かりやすい場所に暗証番号をメモしていた」などが該当します。
万が一の際にしっかり補償を受けられるよう、過失に該当しないようにしておきましょう。また、補償期限が過ぎている場合も補償を受けられないので、不正利用にいち早く気付くことが大切です。
デビットカード不正利用の対策3つを紹介!
デビットカードを不正利用された場合、被害を最小に抑えるために対策をしておく必要があります。デビットカードを利用するなら、次の対策を実施しておきましょう。
デビットカードの不正利用対策
- 口座残高は少額にしておく
- 利用限度額を低めに設定しておく
- 利用明細や利用通知メールを頻繁に確認する
それぞれ詳しく解説します。
【不正利用の対策その1】口座残高を少額にしておく
デビットカードは即時決済なので、口座残高を少なくしておくことで被害額を抑えることができます。
「デビットカードで支払いをする分は貯金用の口座と分けておく」などの工夫をしておけば、万が一過失や期限切れで補償が受けられなくても被害額を少なくできるでしょう。
【不正利用の対策その2】利用限度額を低めに設定しておく
デビットカードには、それぞれ利用限度額が設定されています。例として三井住友銀行が発行している「SMBCデビット」の利用限度額を見ていきましょう。
SMBCデビットの利用限度額
| 取引種類 | 1回 | 1日 | 1ヶ月 |
|---|---|---|---|
| 国内ショッピング | 0~100万円 ※初期設定は50万円 |
0~100万円 ※初期設定は50万円 |
0~100万円 ※初期設定は50万円 |
| 海外ショッピング | 0~100万円 ※初期設定は50万円 |
0~100万円 ※初期設定は50万円 |
0~100万円 ※初期設定は100万円 |
| 現地通貨引き出し | 0~10万円 ※初期設定は10万円 |
0~10万円 ※初期設定は10万円 |
0~100万円 ※初期設定は30万円 |
このようにデビットカードの利用限度額は、1回、1日、1ヶ月という単位で設定が可能です。利用限度額を低めに設定しておけば、被害額を最小にできますよ。
デビットカードを紛失したら即連絡!補償はあくまで最終手段
この記事では、デビットカードを紛失した場合の対応や、不正利用への対策についてご紹介しました。
もしデビットカードを紛失したことに気付いたら、何時であってもすぐに銀行へ連絡しましょう。また、もし紛失をしたのが海外の場合は、緊急カードを発行するためにカードデスクにも連絡をする必要があります。
万が一不正利用されてしまっても、すべてのデビットカードに不正利用補償が付いているので大切なお金は戻ってきます。しかし、不正利用補償を申請する手間や時間を考えると、損をしていることに変わりはありません。
不正利用補償はあくまで最終手段なので、不正利用に遭わないよう予め対策をしておきましょう。







