クレジットカード基礎知識
クレジットカードの家族カードの範囲はどこまで?カード会社別申込要件

自分名義のカードを作ることが難しい人は、家族カードを作るという選択肢があります。家族カードは、本会員の家族であれば作れるものですが、家族とはどこまでの範囲を指すのでしょうか?

親やきょうだいでも作れるのか、例えば配偶者のきょうだいなど、やや遠い関係でも、一緒に住んでいれば家族と見なされるのか、条件がカード会社によって違います。

自分が「家族」として申し込めるのはどこまでの範囲なのか、疑問に思っている方へ、家族カードの範囲について詳しく解説します。

せっかく申し込んだのに審査に通らなかったということのないように、しっかりと範囲を確認してから申し込みましょう。

家族カードの範囲を知りたい。同居してないとダメ?

家族カードの「家族」とはどこまでを含むのか、自分が家族に含まれるのか、カード会社によって違いはあるものの、共通しているのは以下のような項目です。

  • 本会員と生計を同一にしていること
  • 配偶者
  • 子供(高校生を除く18歳以上)

生計を同一にしているとは、同居を意味することが多いですが、例えば単身赴任で別居しているとか、大学に通うために地方から上京している時など、別居していても本会員が生活費を支払っている場合などは、生計同一とみなします。

なお、家族カードであっても18歳未満は作ることができず、18歳になっていても高校生は作れません。

直系家族であることが基本

配偶者以外では、親もしくは子供までが家族とされていることが多いです。

  • 子供

これが直系家族ですが、同居していれば本会員の親も含むことがあります。まだ結婚していない婚約者や祖父母、本会員のきょうだい、おじ、おば、いとこなどは血の繋がりがあっても家族には含まれません。

たとえ同居していたとしても、きょうだいでは家族カードの対象とはなりません。家族カードの範囲に入るのは、直系家族が基本だと覚えておくと良いでしょう。

戸籍上の家族であること

どれ程長く暮らしていて、世間的には事実婚として認知されていても、戸籍上の配偶者でなければ家族にならない場合があります。

生計同一で、一緒に住んでいるなら、内縁関係や事実婚のカップルも家族として認められそうですが、「戸籍上の家族」としているカード会社も多いのです。

同姓であることが条件であることも

戸籍上の家族であることが明記されていなくても、「同姓であること」という条件がある場合には、同じことですね。

現在の日本では夫婦別姓が認められていないため、通称名として旧姓を使っている人も、戸籍上夫婦であれば同じ姓を使っているはずです。

戸籍上も名前を変えたくないと、事実婚にしている場合には、家族カードが作れないことがあります。

アメリカン・エキスプレスは事実婚でもOK

海外は日本よりも事実婚に寛容なところがありますから、戸籍が同じでなくても、家族として認められることがあります。

アメリカン・エキスプレスカードなら、本会員が家族だと言えば家族として認められるのです。家族カードの利用分を本会員の口座から落とすという条件のみなので、

  • 婚約者
  • 内縁関係、事実婚
  • 祖父母
  • 同性婚
  • おじ、おば、いとこ

など、誰でもOK。住所が同じである必要もありませんので、家族カードが非常に作りやすいのです。

確かに、利用代金さえきちんと回収できれば問題ないのですから、日本のカード会社も見習って欲しいところです。

留学中でも利用可能

同居していることが基本ですが、海外に留学する子供にカードを持たせたいという場合がありますよね。海外では大きな額の現金を持ち歩くのは危険ですから、カードを持たせた方が安心です。

その場合には、15歳以上から家族カードを作ることができる場合があります。中学生はダメな場合が多いものの、高校生になっていれば家族カードは作れるでしょう。

家族カードを持たせていれば、本会員のカードに付帯している海外旅行傷害保険が付帯していたり、日本語で対応してくれるサポートデスクなどを利用できるので、非常に心強いです。

基本は、同居している夫婦、親子というのが、家族カードを作れる範囲の家族だよ。ただ、最近では柔軟に対応してくれるところも出てきたから、諦めないでね!

主要なカードの家族カードの範囲

それでは、主なクレジットカードの家族カードの範囲を見てみましょう。一覧にしてみましたので、申し込む際の参考にしてください。

カード名称 家族の範囲
JCBのカード 本会員と生計を同一にする配偶者、親、子供(高校生を除く18歳以上)
セゾンカード 本会員と生計を同一にする18歳以上の同姓の家族
エムアイカード 本会員が指定した配偶者、子供(高校生を除く18歳以上)、両親
三井住友カード 本会員と生計を共にする配偶者、満18歳以上の子供(高校生を除く)、両親
アメリカン・エキスプレス 配偶者、両親、18歳以上の子供
楽天カード 本会員と生計を同一にする配偶者、親、子供(高校生を除く18歳以上)
オリコカード 本会員と生計を同一にする配偶者(別姓、同姓パートナーも含む)、親、子供(高校生を除く18歳以上)
セブンカード 本会員と生計を同一にする配偶者、親、子供(高校生を除く18歳以上)
イオンカード 本会員と生計を共にする配偶者、親、子供(高校生を除く18歳以上)
ライフカード 高校生を除く18歳以上の家族
VIASOカード 本会員の配偶者、親、子供(高校生を除く18歳以上)
MUFGカードゴールド 本会員の配偶者、親、子供(高校生を除く18歳以上)
Yahoo!カード 本会員と生計を共にする配偶者、親、子供(高校生を除く18歳以上)

こうしてみてみると、「生計同一」「生計を共にする」という言葉がないカードもいくつかあります。

また、オリコカードのように、別姓や同性婚OKと明記しているものもありますので、家族カードは作れないかなと諦めていた人も、よく条件を見てみてくださいね。

みんな似通っていると思っていたけど、よく見てみると、少しずつ家族の範囲が違うのね!
そうだね、家族の形やあり方も時代とともに変化してきているから、これからは夫婦別姓や同性婚なども積極的に家族の範囲として認められるようになるといいね。

家族カードを申し込むメリット

今は収入が低くても、学生や専業主婦でも申し込めるカードがあります。あえて家族カードを申し込むメリットはあるのでしょうか?

自分名義より審査が簡単

家族カードは、本会員に特に問題がなければ、すぐに作れます。

ですから、自分の収入が低い場合や無職の場合には、あえて自分名義のカードを作ることに挑戦しなくても、家族カードを申し込んだ方が、審査が簡単で楽なのです。

審査に落ちたらどうしようと不安な気持ちで申し込むより楽ですよ。

ランクの高いカードを安く使える

専業主婦や学生でも作れる、年会費無料のクレジットカードも確かにあります。そういったカードなら、過去に何度も滞納しているなどの問題がなければ、誰でもカードを作れるでしょう。

しかし、年会費無料で誰でも作れるカードは、特典が少ないというのも事実。旅行の保険などは付帯していないものが多いですし、空港のラウンジなども使うことはできません。

その点、本会員がランクの高いカードを使っているなら、その家族会員になった方が断然お得なのです。

家族カードは、旅行の保険などの補償額に差があるものの、基本的に本会員の特典が全て付帯しています。家族カードだからといって、本会員のカードとそれほど大きな違いはありません。安い年会費で同じサービスが受けられるのです。

自分の収入ではゴールドカードは作れないと諦めていた方も、本会員が持っているなら、その家族カードを申し込めばいいのです。

家族カードの年会費は、本会員の年会費よりも安いですから、自分で作るよりもお得です。

家計の管理が楽になる

家族カードを作ると、引き落としは本会員の口座からになりますので、支払いが家族で一本化できるというのもメリットの一つです。

カードごとに支払い口座が別だと、家族全体でどのようにしてお金を使っているのかわかりづらいですが、口座が一つなら管理もしやすくなるでしょう。

生活費を使うためのカードを作り、専用の口座から引き落としをするようにすれば、利用明細がそのまま家計簿として利用できます。プライベートのお買い物とも分けられて便利ですよ。

みんなでポイントを貯められる

一本化されるのは、引き落としだけではありません。カードを使った時のポイントも、本会員のポイントと合算されるので、家族みんなでポイントを貯めることができるのです。

一人でコツコツ貯めるより、みんなで大きく貯めて使った方がお得ですよね。

家族カードにも一応審査がある!作れないこともたまにあるので注意

家族カードは、自分名義のカードを作るより、審査のハードルはかなり低いですが、それでも一応審査があります。

審査の結果、通らない可能性もゼロではないので、どんなことに注意すべきかということについてもお話しします。

普通に返済ができていれば問題ないことが多い

家族カードの審査は、申し込んだ家族ではなくて、本会員について審査が行われます。

というのも、引き落とし口座として指定するのは本会員の口座ですから、本会員に返済能力があるかどうかを審査する必要があるのです。

とはいえ、本会員が自分のカードの返済で特に問題を起こしていなければ、審査が通らないことはまずないでしょう。

返済するのはあくまでも本会員。仮に、家族会員が、過去に滞納などを繰り返して、ブラックリスト入りしていたとしても、今、本会員に返済能力があるなら問題ありません。

ただし、本会員の収入が高かったとしても、滞納を繰り返すなど問題があると、審査が通らないこともあるので、注意してください。

念の為、カードの支払いやスマホ代の支払い、ローン返済など問題なくできているか、確認しておくと安心です。

過去にトラブルを起こしていないか

基本的には本会員の返済能力について審査しますので、家族会員が収入ゼロでも構わないのです。

ただし、家族会員が、過去にそのカード会社で滞納を繰り返すなど、悪質な行為を繰り返していた場合、記録として残っていることがあります。

そうすると、本会員に問題はなくても、審査に通らないという場合があります。

もしそのようなことがある人は、過去にトラブルを起こしたカード会社以外の会社でカードを作ることをおすすめします。

家族カードの審査に通らないことはあまりないのだけど、カードの使い方で何かトラブルがあった人は気をつけた方がいいね。

家族カードの範囲は同居している直系家族が基本

カード会社によって若干の違いはあるものの、

・生計同一であること
(同居していて生活費の面倒を見てもらっていること)
・配偶者
・子供
(18歳以上、高校生を除く)
・親

というのが家族の範囲である、というカードが多かったです。ただ、事実婚や同性パートナーなど、これまでは家族とされなかった人も家族カードを発行できるところが出てきました。

また、同居はしていなくても、留学していたり、単身赴任などによって離れて暮らしている場合には、生計を共にしていると認められますので、家族カードは作れます。

アメリカン・エキスプレスカードのように、非常に柔軟に対応しているカード会社もありますので、これまで家族カードが作れないと諦めていた人も、今回ご紹介した条件を比較してみて、作れそうなところを探してくださいね。

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