クレジットカードお役立ち情報
クレジットカードを洗濯してしまった!こんな時の対応方法
投稿日時:2019.07.12
クレジットカードを裸でポケットに入れて持ち歩いていて、うっかりそのまま服ごと洗濯してしまった…そんな時、一番に気になるのは、クレジットカードが壊れて使えなくなってしまうのかどうか?ということですよね。
ここではクレジットカードを誤って洗濯してしまった場合に確認するべきことや、正しい対処法などについて詳しく解説していきたいと思います。
カード本体は水濡れOK!ただし折れや曲がりに要注意
ほとんどのクレジットカードは、硬質塩化ビニール(PVC)と呼ばれるプラスチックの1種で作られています。
PVCは水濡れに強く、ある程度の強度もあるので、洗濯機にかけただけでカード本体が破損するという可能性はかなり低いでしょう。
脱水でカードが折れ曲がったり変形するケースがある
ただ、脱水などのタイミングで一緒に回っている洗濯ものに巻き込まれてしまうと、カードが折れ曲がったり変形してしまうこともあり得ます。
そうなると、レジ端末やATMなどに通すことができなくなってしまうので、もし内部の機能に問題がなかったとしてもそのカードを使い続けるのは難しいでしょう。
したがって、クレジットカードを洗濯してしまった場合には、まず真っ先にカード本体の外見上の破損状況を確認するべきです。
磁気ストライプも濡れても問題なし!キズさえなければ大丈夫
クレジットカードには、カード表面に印刷された磁気ストライプにより情報を読み取るものと、搭載されたICチップを読み取るものの2つのタイプがあります。
洗濯してしまったクレジットカードが磁気ストライプの場合、磁気ストライプの磁気が水によって影響を受けるということはまずありません。したがって、基本的には問題ないでしょう。

ただし磁気ストライプ部分にキズが入ってしまうなど、何らかの破損があると、情報を正しく読み取ることができなくなり、使えなくなってしまう危険性があります。
ICチップも破損がなければ濡れても生きてる可能性大
最近主流になっているICチップ搭載のクレジットカードの方はどうでしょうか?クレジットカードのICチップは接触型と呼ばれる表面が露出したタイプのものなので、不安になる方も多いですよね。

しかし実は、ICチップタイプのクレジットカードでも水に濡れたことで機能が失われてしまうということは、ほとんどありません。
ICチップは普段から電気を帯びているわけではなく、通電するのは読み取りのときのみとなっています。したがって、カード単体で洗濯して水濡れしてしまったからと言ってショートして機能が失われるということは考えにくいのです。
ただしこちらも、ICチップが曲がったり傷ついている、あるいは取れてしまっているなど、見かけ上明らかに損傷している場合にはやはり使えなくなってしまうので、注意が必要です。
電子マネー搭載カード…電子マネー機能も大丈夫?
クレジットカードには、電子マネーが搭載されているものも多いですよね。その場合、クレジットカード本体は大丈夫でも電子マネーが使えなくなってしまうという可能性がないかも気になるところだと思います。

結論から言えば、クレジットカード本体に破損がなければ、内蔵電子マネーも無事な可能性が非常に高いです。
電子マネーのほとんどは、クレジットカードと同様にICチップを搭載しています。ICチップが水濡れに比較的強いということは、上でもご説明しましたよね。
なおかつほとんどの電子マネーのICチップは完全にカードに内蔵された非接触型となっており、クレジットカードのICチップ以上に損傷の可能性は低いでしょう。
クレジットカードは洗剤にも強い
クレジットカードを誤って洗濯機にかけてしまった場合、単純な水濡れだけでなく、洗剤の影響なども気がかりですよね。
クレジットカードの材質であるPVCは非常に耐薬品性に優れた素材となっており、強酸、弱酸、アルカリ、あるいは塩類などほとんどの薬剤による影響を受けません。
したがって、家庭用の洗濯洗剤程度であればカードを損傷するということはまずないでしょう。一通り洗濯の工程が終了していれば、洗剤もすすぎ落されていますから、そのまま使うことができます。
洗濯の途中で気が付いてカードだけ取り出した場合には、むしろ洗剤を軽く洗い落とした方がよいでしょう。
漂白剤など強めの洗剤につけ置きしてしまった場合も、程度にはよりますが表面が溶けるなど外見上の明らかな損傷がなければ、基本的には問題なく使えることがほとんどです。
クレジットカードは熱に弱い!?乾燥機は危険度大
クレジットカードを洗濯してしまったとしても、カード本体やICチップに破損がなければ基本的には使えなくなってしまうことはないというのは朗報ですよね。
ただ、これが乾燥機までかけてしまったとなると、話はまったく変わってきます。
クレジットカードは熱に弱い
クレジットカードの材質であるPVCは水濡れや薬品には比較的強くなっているのに反して、熱にはかなり弱い素材なのです。
PVCは熱伝導率が小さく、なおかつ熱による膨張率が大きい素材となっているため、長時間にわたって65℃以上高熱にさらされ続けると曲がりや反りなどの変形が生じてしまいます。その変形の目安となる温度はだいたい65℃以上とされています。
乾燥機の内部温度は機種によって大きく異なり、低いものでは室温プラス10℃程度ですが、一方で中には65℃から100℃近い高温に達するものも少なくありません。したがって、クレジットカードを乾燥機にかけた場合、変形してしまうという可能性は十分にあるでしょう。
つまり、クレジットカードを洗濯機のみならず乾燥機にかけてしまった場合、使えなくなる確率は大幅にアップしてしまうというわけです。
洗濯したクレジットカード、使える?動作確認は使ってみるしかない
洗濯してしまった後のクレジットカードをチェックして、運良く目に見える異常がなかったとしても、やはり使えるかどうか不安に思う方は多いと思います。
クレジットカードが使えるかどうかを確かめるためには、結局のところ一度使ってみるしかありません。とはいえ、高額商品の購入など重要度の高いショッピングにいきなり、使えるかどうか不安なクレジットカードを使うのは避けたいですよね。
少額で買い物できるお店で使ってみる
そこで洗濯してしまったクレジットカードの機能チェックをするための最初の利用におすすめしたいのが、コンビニのような少額で気軽な買い物ができるお店です。
あるいは、スーパーやガソリンスタンドなどに設置されているセルフレジも、店員さんに迷惑をかけるという心配がなく試しやすいでしょう。
なお、どこでクレジットカードを試すとしても、万が一カードが使えなくなってしまっていた時に備えて現金などのほかの支払い手段を用意しておくのを忘れないようにしてください。
クレジットカードの機能チェック、コンビニATMは避けるべし
クレジットカードが使える機器としては他にコンビニなどに設置されているATMがありますが、こちらは使えるかどうかわからないクレジットカードを試すにはおすすめできません。

ATMに故障、あるいは破損したクレジットカードを入れてしまうと、カードが中で詰まって出てこなくなったり、ATM自体が故障してしまうなどのトラブルが発生する可能性が少なからずあるからです。
もし故障・破損したクレジットカードを入れたことが原因でATMが故障してしまったとなると、カードを取り出すためにATMの製造会社の人が現地に到着するのを待たなければならなかったり、最悪の場合、ATMの修理費を請求されることもあり得ます。
なお、上でおすすめしたセルフレジについても、縦スリットにカードをスライドするタイプではなくカードを完全に挿入するタイプの機械に関しては、同じ理由で避けた方がよいでしょう。
クレジットカードは水濡れでは壊れない!慌てず冷静に対処せよ
クレジットカードを誤って洗濯してしまったとなると、どうしても慌ててしまいがちです。しかし実際には、単純に水に濡れただけでクレジットカードが使えなくなってしまうということはそうそうありません。それを知っているだけでも、いざというときに冷静に対処することができますよね。
なお、運悪くクレジットカードが洗濯によって使えなくなってしまったとしても、カード会社に連絡すれば再発行が可能です。カード番号は変わってしまう可能性が高いですが、クレジットカードを失うということにはならないのです。
もしうっかりクレジットカードを洗濯してしまったときには、ぜひここでご紹介した情報を参考に落ち着いて正しい対応をしてください。







